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満ちたりるとき (短歌)


ふと揺らぐ影にしづかに飛び去れる
鳩にも似たる主よ戻られよ

ふとかぜに透けるひかりに基督を
感じれるときわれは満ちたる



(じぶんの作ったものを見返しながら)

与へよと言はるるものは詩歌にも
書物ほんにもあらずわがこゝろなり

この先になにがあらうと
この宵のやうな賛美のなかに住まはん


わが不安掻い拭ひたるキリストが
こゝろに満ちてわれは安かる

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