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◇休学して長く、安く、海外に行きたい
大学3年生の後期、友達が就活の準備を始める中、
わたしはスーツを着て就職活動をする気になれなかった。
言い訳かもしれないけど学生生活に終止符を打つにはまだ早い気がしたのだ。
わりと自由な空気の大学・学部に属していたわたしには他に選択肢があった。
休学。
休学は、大学を半期または1年、在籍のための費用を納めれば籍を置いたま大学をお休みできる制度。
ほかの大学・学部ではあまりコモンではないみたいだけど、
わたしのいた大学・学部では先輩にもぼちぼち休学した人が居たし
先生たちも理解があったから身近な選択肢ではあった。
小中高大と大きく道を外れることなくやってきた自分には多少の勇気は必要だったけど
どうしても違和感しかなかった就職活動への周囲の雰囲気の流れに乗るべきではないという思いのほうが圧倒的に強かった。
よし、休学しよう。
そう決めたはいいけど、休学の申請をするためには、休学する理由を大学側に証明しなければならない。
証明するには休学する理由を見つけなければならない。
さあ、どうする??!!
1番大事なそこ考えてないぞ(笑)
はじめて自分が本当にやりたいことは何かじっくり向き合う。
休学が決まればそこは学生という身分でありながら最長1年の自由が与えられる。
何をするのも自由。レポートもないし成績もない。どこでどう過ごすかは自分で決められる。
悩んだ末に出たシンプルな答えは
とりあえず…
長く、安く、海外に行きたいかな。
笑
となるとインターンかボランティアか留学か。
だとしても、自分は一体何がしたいんだ。
わたしは大学1年生から2年生の間は国際政治学、3年生から卒論まで農業経済学を専攻していた。
だから休学を決めた当時は、自分が畑を耕すのも、農村社会を研究するのも大好きだった。
休学から戻ってから卒論書かないといけないし、どうせなら興味のあることを追求したいと思った。
だから、条件に”農業ができる”を加えた。
長く・安く・海外で・農業がしたい!
まず、大学のいろいろな先生に相談した。
文化人類学の先生、ゼミの農業経済学の先生、ほかお世話になっている先生。
思いのほか先生たちの学生時代の経験談が聞けて楽しかったのを覚えている。
先生のすすめや、友人や先輩の経験、ネットでもいろいろ調べた。
いろんな選択肢を前にして、自分でどうにかできそうな予算と予想できる支出、
自分のゆずれないこだわりとか復学後の卒論のこととか
はじめてのひとり海外旅だし、治安とか体調管理とか不安とか
ほんとうにいろいろ考えて考えて考えた結果・・・
一度ボランティアのプログラムで行ったことがある国インドにあって(治安の不安はどこいった?!)
コストも安くて、腰をすえて、できるだけ長い間畑や田んぼの作業に関われそうな、
尊敬する大学の先生の1人が一度授業で紹介してくれた農園でインターンをすることにした。
(ちなみにほかにあった選択肢は、アメリカの福祉農園、同じくアメリカの野菜でアートをしてる農園、ヨーロッパ かアジアでWWOOF、北欧でホルケホイスコーレに入る。があったよ。)
名前は **Navdanya Biodiversity Conservation Farm **で、インドの環境団体が運営している農園。
日本語で直訳すれば生物多様性保護農園。
ウェブサイトはこちら。
この団体と農園を紹介してくれた先生は、何度かこの農園にも足を運んだ経験があったのだけど
長期間では滞在したことが無かったため、どういう生活になるかは分からないとのこと。
当時、英語が少ししか話せなかったわたしは、このウェブサイトほぼ全ページ印刷して
図書館で分からない単語調べながらできる限りの情報を得ようと読み込んだ。
しかし。。。
分からない!分からないことが多すぎる!(笑)
どういうタイムスケジュールで生活することになって、どういう仕事を任されるのか、ボランティアなのかインターンなのか、vijaks(学生)になるのか。
ウェブサイトの中にいろいろなことがぐちゃぐちゃに書いてあって分からない!(笑)
ただ1年に何度かショートコースを開催していて、それには世界各国から専門家が来て授業してくれる、みたいなことは分かった。
とりあえず時間も迫っていたので、担当のひとにメールを入れることにした。
大学を休学していきたいので、自分がインターンとして受け入れてもらえる証明書が欲しいこと、具体的にどんなことをすることになるのか、など質問をしたためた。
メールを待つこと1週間後。
次回へ続く