見出し画像

優しくて綺麗

何か、うっとりするほど滑らかで美しくて
耳障りのいい、心地よい気分にさせてくれる言葉を求めて

何もない空虚な今日は、曇り空でよかったのに
晴れたらまた、悲しくなった、寂しくなった

言葉の端々に嫉妬や皮肉や憎悪は宿る
どんなに取り繕ったって

聞こえてしまうんだよ、奥底の惨めな言葉が

繕ってきた
誰にも悟られぬように、鉄壁の壁を作り上げて
お得意のポーカーフェースは、泣き顔さえも笑顔に変えて

どれほどの殻をかぶって、ハリボテで固めて、城壁を作って
その活動はいつか止むのか

認知すらできずに、何十年
月日は過ぎ去って、ひとりになった

いや、初めからひとり
一人で戦ってきたのだ

最初は、ありあわせの鎧に身を任せて
何度も繰り返していると、綺麗な鎧を作れるようになった
何年か経つと、誰からもわかられない完璧な鎧を

中と外では、雲泥の差
泥の中に咲く蓮のように

心地よいものが欲しい
綺麗な歌が聴きたい

純粋な花びらに包まれて
浸ってすべてをなくしたい

わたしは、ただ、その一部であれればいい
いつか止むその日まで

気づいたから、、傷ついたから、、
守ってくれている存在は、私だったと

雲が晴れるように
優しくて綺麗な言葉が聞きたい





読んでくれてありがとうございます!読んでくれるだけでも立派なサポートなので、また読みに来てください。サポートはすべてクリエイティブ活動のために!