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文章の推敲で悩んでいる人へ【ほどほどでいい】


「文章の推敲はどんなに熟達した人であっても、その時の気分に左右される」

「体調によって良し悪しの判断は変わるし、気になる箇所があって修正する場合もそれが正解かはわからない」

古賀史健さんの『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の一節です。
この本はAmazonのレビューでも高評価が多く、経験豊富なライターさんたちも読むことを勧めています。

読んでみて、さまざまな学びがありましたが、私が一番印象に残った言葉が上記の一節です。

というのも、私は神経質で完璧主義な性質なので、文章の推敲には2~3時間かかることがありました。
「ウソだろ!?」と思う人もいるかもしれませんが、本当にヒドイときは推敲だけでこれくらいかかっていました。

では、なぜ推敲だけで2~3時間もかかったかというと、一つの見出しの推敲をするたびに何度も何度も読み返して納得するまでやるので、いつまでたっても終わらなかったのです。

私が遅筆である原因の一つでしたが、上記の一節に出会って「文章のベテランでもやっぱり正解はわからないんだな・・・」とホッとしたというか、救われた気分になりました。


それから私は、以下のことを意識して文章を書くようにしています。

完璧を求めると際限がないので、いつまでたっても完成しない。
完成しないから人に見てもらえない。
人に見てもらえないから本当に改善するところがわからない。

すべての人が気に入る記事はあり得ないし、すべての人を満足させられる記事もあり得ない。
文章において表現や言い回しはさほど重要ではなく、
やはり「情報がわかりやすく伝わること」「読みやすいこと」などを心掛けて記事を仕上げればいい。

表現のしかたや言い回しにこだわるのは、ある意味書く側のエゴとも言えるかもしれません。
ほとんどの読者の興味は上手い表現や言い回しではなく、「なにが書いてあるのか?」だけです。


「文章の推敲はどんなに熟達した人であっても、その時の気分に左右される」

「体調によって良し悪しの判断は変わるし、気になる箇所があって修正する場合もそれが正解かはわからない」

この一節に出会うことで、「内容が伝わればいいか!」といい意味で開き直れました。

多くの人から支持されている本を書ける人でも、気分や体調に左右されながら書いてるんだなと思うと、なんだか心が軽くなる気がしませんか?


この本の書評というか読んだ感想は、また改めて書いてみたいと思います。








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