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【スーパーマリオRPG感想】今思えば、他のどのマリオよりも僕の「ルーツ」だった

#ネタバレ注意

こんばんは、飛び亀です。

今回は、発売から早1週間以上が過ぎた「スーパーマリオRPG」を遊んでの感想と思い出語りをします。いつになく感想記事を書くのが早い?

ご存知の通り(?)スーパーマリオRPGは1996年にスーパーファミコンで発売された「マリオが主役のRPG」です。しかも任天堂と当時のスクウェアのコラボ作品。それが実に27年の時を経てリメイクされたのが今作ですね。

僕はリアルタイム小学生の時分に、スーパーファミコン版(以下、SFC版)を遊んでいました。その後も、ミニスーファミなどで少しは遊びました。しかし、きっちり最初から最後まで通してプレイしたのは、本当に子どもの頃以来になるかなと思います。

今回は、そんな今作についてのノスタルジー的な思い(?)を書きたくて記事にしました。ゲームとしての評価や具体的な良し悪しポイントなんかは、他に書いてくれている方がたくさんいますので、ここでは控えめに。

原作プレイ感の丁寧な再現+現代化オプション

とはいえ、大前提として「今作がどんな作品なのか」「リメイク作品として、SFC版と比べてどうなのか」は記しておかねばなりません。

今作スーパーマリオRPGは、一口に言えば「原作SFC版を丁寧に丁寧になぞっていて、まるで職人芸のように正確にプレイ感を再現したリメイク作品」です。シナリオは基本的に一緒で、(どうしても現代のコンプラに引っかかるところ以外は)細かなテキストもほとんど同一。何よりマップすらほぼ完全再現されており、アイテムの位置も敵の位置もSFC版とあまり変わらない。もちろんドット絵で3D風に描いていたSFC版と違い、グラフィックはキレイな3Dに仕上がっています。

このように書くと、「それってリメイクじゃなくてリマスターだよね」という受け取り方になりますよね。けれども、ゲームを進めるにつれて、目立たないけどちゃんと現代ナイズされているなぁという思いが溢れてきます。それこそ、スルメのようにジワジワと。

キレイだけど、完全に原作のイベントが再現されたムービー

メニュー関連のUIに便利な要素が増え、非常にキレイなムービーも随所に入る。BGMアレンジも良い。そして何よりバトル関連の追加要素が絶妙なのです。プレイヤーにできることが増えており、戦い方の自由度が増したことで、SFC版より楽しいバトルになった。できることが増えたぶん、より簡単にはなっているけれど。(最強回復アイテムのケロケロドリンクとか、追加裏ボスでしか使わなかったな)

そういうわけで今作は、SFC版を遊んだ人にとってはSFC版の思い出のまま遊ぶことができるうえ、リマスター作品ほどは古臭いUIや戦闘に煩わされることもない、バランス良く原作尊重したリメイク作品と言えるでしょう。

そしてこれは、あくまで個人的な感想ですが、今作を通して「もう一度マリオRPGを遊べた」だけでない、「もう一度『マリオRPG』を満喫できた」ような感覚を得られたのです。

今の時代でも楽しめる原作だった

今回の原作リスペクト強めのリメイクによってハッキリしたのは、SFC版自体が令和の時代であっても十二分に楽しめる作品だったということ。そう、リメイクの質が良かったというのはもちろんあるのですが、結局マリオRPG自体が面白い作品なんだということを何より再認識させられたのです。

オールクリアしても20時間に満たないプレイ時間は、おそらく当時のRPGとしても短い方だったと思います。しかし、量が少ない分、質の高い”遊び心”が凝縮されています。それはイベントシーンの愉快な会話、かわいいモーションについてもそうですし、バリエーションに富んだボスキャラたちもそう。同じようなメンバーで同じようなダンジョン攻略をすることは少なく、いつも何か新しい楽しみがある。

のっけからキノピオの辛辣なセリフすき
ただのイベント会話シーンでも、本当にキャラが良く動きます
こういう演出がとにかくすき
↑クラウン兄弟
↑ボム職人ペパット
出自の分からんボスが多すぎて、逆に印象に残る

お恥ずかしい話、下記の記事のとおり、僕は自分自身が「可愛い女の子が好き」であることを自覚しているわけですが、それゆえに最近めっきり「可愛い女の子が出てくるゲーム、お話」しか楽しめていない気がしていました。ポケモンですら女主人公ですからね。

だから、マリオRPGのように可愛い女の子が出てこないピーチ姫しかいない作品を、ピュアだった子どもの頃と同じように楽しめるものか、いくばくかの不安があったのです。本当にお恥ずかしい話だよ。

もちろん、そんなのは杞憂に終わりました。数十時間にわたり可愛い女の子を目に映していなくても(今作はシステムの改良によってピーチを常時パーティに入れる必要もなくなりました)、平気で楽しめる作品。それがマリオRPGでした。

それは何より、原作が本当に楽しかったからです。小学生時分に何度もプレイしたマリオRPG。だから、要所要所の細かな展開、細かなテキストまでよく覚えています。それを、もう一度見たい。最後まで。

長い長い道のりを経て、やっとの思いで手に入れたスターピースを奪われる瞬間!
……をハッキリ覚えていたからスクショしたくて、でも失敗したの
ラスボスのセリフすら覚えてしまっていた

また、マリオRPGといえばハズせないのが、やっぱり下村さんによる印象深いBGMの数々。以前の記事で書いたように、僕は当時の”カセットテープ”にわざわざこのゲームの曲を実機録音し、自作サントラを作るほどでした。家族に「今は音立てないで喋らないで!」と言いながらね。

今リメイクでは、下村さん本人によるほぼ全楽曲アレンジがなされています。最後まで、というかエンディングの曲を聴きたい! そうしたワクワクをもちながらプレイできるのは、リメイク作品の真髄の1つですね。

実際、エンディングでは泣きそうになりました。いや、もともとSFC版から結構泣ける雰囲気なんですよ?


というわけで、本当はもっと細かい大好きポイントを挙げ連ねていこうと思ったのですが、そうすると序盤から終盤までほとんどのイベントシーン、ほとんどのダンジョンマップでの思い出を書き続けることになると気づきました。

どのシーンが好き?と聞かれたら、本当に全部なんですよね。序盤ケンゾールまでの展開なんかそらで語れるし、キノケロ水路は毎回同じような迷い方するし、ライン川下りのスプラッシュマウンテン感すごいし、ケロケロ湖でマロがカエルじゃないって明かされるときのノリとか、ジーノ加入の流れとか、ドゥカティの……

SFC版当時は幼心にちょっと悲しみを感じてたけど、今見るとみんながお笑いばりのリアクション取ってくれたように思えてしまう……スレたものだな

このまま記事の中で「スーパーマリオRPG」という作品を再現するわけにもいかないので、今回は久しぶりに手短に終わります。

散々ネタバレスクショを貼っておいてなんなのですが、もしも未プレイの方がいるなら、ぜひとも遊んでください。決して30年近く前のゲームとは思えない楽しさを味わえるはずです。
それに短いから、忙しい現代人にもピッタリ!


ずっと思ってたんですけど、結構ディズニーの影響強いですよね、マリオRPGの演出。

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