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「ゲーム音楽」が好きだ。

こんばんは、飛び亀です。

僕、そこそこゲーム音楽が好きなんです。あらゆるゲームの音楽を語れるほどのオタク・マニア※なわけじゃないのですが、とにかく好きなのです。

※世の中にはみんゲー(みんなで決めるゲーム音楽ベスト100というものがあり、そこにランクインするような有名曲は全部知ってる!という猛者もおります。でも僕はそこまでじゃないです。

僕は、僕の遊んできたゲームの音楽が好きです。
ゲーム音楽を聞くと、その時の思い出が、体験が蘇るからです。

ゲームのBGMをカセットテープに

僕が初めてビデオゲームに触れたのは小学校入学前でした。当初は友達の家にあったスーパーファミコンで遊ばせてもらっていましたが、それはすぐに僕の家にもやって来ました。

マリオ、カービィ、ヨッシー、ドンキー、ドラクエ、FF……
子どもの頃は本当に脳みそが柔らかいというか、遊んだゲーム、遊んだステージ、遊んだ場面のBGMをどんどん覚えられて。正直、今でも覚えていますし、口ずさめます。ゲーム好きな人は、みんな同じようなものかな?

特にこの時代のゲームのメインテーマなんて、一生忘れなさそう。


そして小学校低学年くらいの頃には「『こどものうた』はもう卒業、でも流行りの曲を理解するにはまだ早い……」みたいな感じで。僕にとってちょうどいい音楽が、アニソンと「ゲームBGM」でした。

そこで、当時の僕はあるゲームのサントラを自作したのです。
それもカセットテープで。(そうこれは、90年代半ばのお話……)

確か、お出かけの車の中がそこそこ苦痛で(よく香水の匂いで酔ってた)、一番の意図はそれへの対処だったと思います。

このとき録音したのは、「スーパーマリオRPG」のBGM。
色々なマップや戦闘中に立ち止まってテープを回して、曲リストももちろん手書き。自分や家族の声とか入っちゃったり。

車に乗るのがワクワクに変わったものです。
まあ、そんなに何度も使いませんでしたが……


その後、ゲームの公式サントラを初めて買ったのは、確かポケモン赤緑でした。

これポケモンの鳴き声も入ってましたね、そういえば。
以降、全てではないですがポケモンサントラは買うことが多いです。

ああ、ポケモンと言えば金銀のカントー編は子ども心に感動しました。BGMまで初代のアレンジをされていたのが何より嬉しくて、こういうところからゲーム音楽の良さ、演出効果の高さを知っていったんだろうな。

そんなこんなで、小学生の頃に遊んだゲームのBGMも本当によく覚えています。ゲームボーイのピコピコ音とか今でも好きです。テリーのワンダーランドからもんすたあ★レースまでメロディ頭に浮かぶもんね、ほんと。

耳コピMIDIを断念した

中学生になってもゲーム大好き中坊だった僕は、スマブラDXの楽曲へのこだわりに戦慄していました。この頃からスマブラは1ステージ1曲ではなく、裏曲というものが隠されていたのです。カービィのグルメレースをアレンジして夢の泉のテーマにしてきたのはビックリだ。ちなみに今のスマブラは大量のゲーム音楽が収録されていて、そこから自分でステージ曲を選べるようになっています。本物のこだわりですよね。

そしてもう1つ驚いたのが、ポケモンルビー・サファイアのBGMでした。
毎回ポケモンBGMに心揺さぶられていますね。ルビサファで感銘を受けたのは、特に街のBGMです。GBからGBAになり、ピコピコ音から一気に贅沢になりました。そして、街ごとの表情が非常に明確に表現されているのです(特にミシロ・カイナ・シダケ・ハジツゲが好き)。


さて、ちょうどこの頃に僕はインターネットへ足を踏み入れ、ポケモン界隈の個人サイトなどにお邪魔していました。そこで「耳コピMIDI」なるものを知ったのです。

MIDIは音楽データの規格のひとつで、フリーソフトひとつで音楽を作ることも出来ます。カラオケ音源なんかは生音じゃなけりゃMIDIですよね。そういうわけで、僕も感銘を受けたポケモンBGMなんかを耳コピして打ち込もうとしていました。打ち込もうとしました。打ち込みました。が。

……かつてニコニコでちょっと流行った動画シリーズとして「中二の俺が〇〇を頑張って耳コピしてみた」ってのがありまして。あれは本当に身につまされるものがあります。まさに中2の頃の僕の耳コピはこんなんでした。

いや、改めて聞くと中二の俺シリーズって伴奏とかも拾ってるからすごいよな。僕はメロディだけ拾って、それすらたまにズレてるみたいなのでした。

そういうわけで耳コピは断念しましたが、他人様の作ったMIDIを編曲するみたいなことが許されてるサイトがあって、そこで楽器変えたりして遊ぶことはありました。

あのときのシダケタウン卒業式バージョンは良かった。もとの耳コピ作った人ほんとありがとう。

着メロはゲーム音楽

ところで、僕は小学生の頃から携帯電話(ガラケー)の着信メロディも好きでした。これは単純に、ゲームBGM(特にゲームボーイ)に近いものだったからでしょう。(3和音好きの小学生って、ここまで来るといよいよ変なヤツですね)

時は流れ高校生になって、ついに自身のケータイを初めて買ってもらいました(そういう時代)。さあ、いよいよ着メロを設定するぞ。何にしようか。


……中3の頃から高校生にかけて、僕はテイルズオブシリーズにハマっていました。このシリーズ、ゲームに主題歌(ボーカル)がついているんです。今のゲームじゃ当たり前ですが、スーファミやGBAのシリーズにもボーカル曲がついているんです。すごいですよね。

そういうわけで、着メロはナムコの公式サイトで手に入れたテイルズシリーズの楽曲やBGMになりました(ついでに待受画面も)。月額315円の初月無料。こんなんいっぱいあったね。


ちなみに大学時代まではガラケーでしたので、その後ハマった東方projectの音楽なんかも着メロとして手に入れまくっていました。本当に「着信」時に使うだけじゃなくて、目覚ましアラームはもちろん、ただ着メロを聞きたいだけということもあります。

そして現在も、スマホに当時の64和音とかの着メロが入っています。一応着メロ再生アプリがヤマハから出ているのです(だいぶ使いづらくなりましたが)。この令和の時代、2022年になっても朝はゲームBGM着メロで起きています。これはマジな話です

ゲーム音楽が蘇らせるもの

冒頭で、ゲーム音楽は思い出や体験を蘇らせる、と書きました。
それはつまり、ここまでにお話ししたような個人的な思い出を、音楽を聞くだけで思い出せるということです。

マリオRPGの曲を聞くだけで「ああ、小さい頃にカセットで録音したなぁ、あれどこやったかなぁ」みたいなノスタルジーに浸ってしまいます。
ポケモンルビサファのミシロタウンの曲を聞くと「ああ、いい曲だなぁ。でもめちゃくちゃな耳コピ投稿したなぁ」と枕に顔を埋めてジタバタしたくなります。

恋愛ソングを聞いて当時の恋を思い出したり、友達と熱唱したアニソンを聞いて旧友の安否を気にかけたりするのと同じですね。音楽ってのは、楽曲そのものの良さもさることながら、記憶や体験と紐づいて感動を増すものなのでしょう。

それに加えゲーム音楽の場合は、そのゲーム内での感動も呼び起こします。RPGの泣けるシーンでかかる曲は、「そのシーンをより感動的なものにする」力と、「後で聞いたときにそのシーンを思い出させる」力があります。

これは劇伴と同じです。しかし特にゲーム音楽の場合は、その音楽が動的で個人的な体験に結びつきやすいと思います。

例えば、アクションゲームで「難しくてクリアできずに何度も何度も挑戦して、何日もかけてクリアできた!」みたいな体験をしたとします。これはドラマや映画と違って全員が経験するわけではなく、とても個人的なものです。しかし、そこに絡んだゲーム音楽は「聞くだけであの苦労と感動を思い出させる」曲になるかもしれません。

僕が東方で「幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life」とか「ボーダーオブライフ」が好きなのは、あのステージ演出にピッタリ合った楽曲なのももちろんですが、「何度もやり直して初めてクリアした東方」のラスボス曲だったからかもしれません。

※このラストステージは制限時間60数秒を生き抜くことでクリアになるのですが、右上の小さな残り時間を見ている余裕はありません。しかしBGMがアウトロに入るあたりで、ちょうど時間になるのです。つまり「BGMを最後まで聞ければ全クリ!」という仕様になっています。
 ちなみに僕がクリアしたのはもっと低難易度です🤣


ゲーム音楽は、

  • そのシーン、ステージを盛り上げる。

  • そのシーンやキャラクターにまつわる感動を蘇らせる。

  • そのシーン、ステージのプレイ体験を蘇らせる。

  • そのゲームにまつわる個人の記憶や体験を蘇らせる。

などなど、その場面での演出効果に留まらない力をもっています。音楽単体で公開される歌や演奏、それに劇伴などと比べても遜色ない芸術であって、より多様な感動を呼び起こす可能性を秘めているものなのです。

ぜひぜひ、皆さんお好きなゲームを見つけて、お好きな曲を口ずさむところから始めてください!

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