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ペンちゃんの星空🐧🌟③④

今回の記事もお話の続きです。
音声配信では全4回でお話したのですが、
noteでは第3話と第4話をまとめて記事にしました。

【第2話:noteバージョン】

【第2話:音声配信バージョン】

お星さまはにっこり微笑んで
「きっとあるよ。
 君にとっては大したことじゃなくても、
 みんなにとっては素敵だなぁと感じることが必ずあるから。」
と答えました。

「僕にできることって、流れ星を見つけることだと思ってた。
 だから、絶対に見つけたくて毎日探しに来てたんだ。」
「そう!それが君にできることで、君の素敵なところ!」

そう言うと、お星さまは一層大きくキラキラと輝きました。

「そんな風に、何かを叶えようとして一生懸命なところって素敵だよ。」「そうなの?!」
「それから、みんなのことを思う優しい気持ちも素敵。」
「そうなのかぁ・・・。」

「きっと君を見ていると、みんなは勇気をもらえたり、
 優しい気持ちになれたりするんじゃないかな?
 それって、とっても素敵なことなんだよ。
 君が勇気や優しい気持ちをみんなに分けることができるように、
 流れ星に応援してもらうっていうのはどうかな?」
「うん、それをお願いしてみる!」

その時、空に流れ星が輝きました。
「流れ星さん、僕を応援して下さい!」
すると、ペンちゃんの身体が大きな光に包まれました。

その時、どこからか声が聞こえました。
「もし君がくじけそうになったら、流れ星のことを思い出してみて。
 いつでも君のことを応援しているよ。」

それからしばらくたったある日のこと。
今日もペンちゃんはあの丘に来ています。
でも、一人ではありません。

「ペンちゃん、こんばんは!」
「今日は誰が来るのかなぁ?」

ネコさん、キツネさん、タヌキさん、ウサギさん、トラさん・・・
いろんな動物達が次々に集まってきます。

流れ星に応援してもらったペンちゃんは、
いろんな動物達と出逢うようになりました。
そして、ここで一緒に星空を眺めるようになったのです。

「人参クッキーを作ってきたんだけど、キツネちゃんも食べる?」
「うわぁ~、美味しい!
 人参苦手だけど、ウサギちゃんのクッキーは食べられる!」
「じゃあ、今度一緒に作ろうよ。人参の美味しい料理、他にもあるよ。」

そんな風に、ここに集まった動物達は、
自分にできることで助け合ったり、
喜び合ったりするようになっていきました。

「流れ星さん、僕を応援してくれてありがとう!
 幸せってみんなで作っていくものなんだなぁって思ったよ。
 それと、誰にでも素敵なところがあるってこともわかったよ。
 これからも、僕にできることをやってみるね。」

星空を眺めながらそう話すペンちゃんを見て、
お星さま達は嬉しそうに輝くのでした。

             《おしまい》
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第3話と第4話を音声で聞いてみたい方はこちらをどうぞ。

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noteや音声配信を始めた今年の3月、
1年の終わりに自分がこのようなコラボをしているとは
全く想像していませんでした。

この作品は、
記事を読んで下さった皆さん
配信を聞いて下さった皆さん、
コラボして下さった皆さん、
そんなすべての方々との出逢いのおかげで生まれました。

1年前の私だったら、
オリジナルの絵を描くことも、お話を書くことも、
ありえなかったことです。

自分の考えや思いを表現することが苦手だった自分が、
いろんな人達の力を借りながら、こんな風に表現できたことに、
感謝の気持ちでいっぱいです✨

これが年内最後の記事になります。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
皆さん、良いお年をお迎えください😃🐧

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