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「労務×AI」の可能性を信じて。2.3億円の資金調達を行いました!

2.3億円の資金調達を行いました。

株式会社Flucle 代表の三田です。
弊社はこのたび、2.3億円のプレシリーズA資金調達を達成いたしました。この資金調達により、労務管理×AI領域におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立し、「働くをカラフルに」というミッションの実現に向けて大きく前進します。

私たちの未来に投資いただいた株主各位には、心から感謝申し上げます。皆さまの期待を胸に、事業をさらに推進してまいります。

【今回引受先となってくださった皆さま】

  • 株式会社ジェネシア・ベンチャーズ

  • SMBCベンチャーキャピタル株式会社

  • 三菱UFJキャピタル株式会社

  • サイボウズ株式会社

  • フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(おおさか社会課題解決2号ファンド)

  • 弁護士ドットコム株式会社

  • RICOH Innovation Fund

  • 株式会社テラスカイベンチャーズ(TSV1号投資事業有限責任組合)

特にジェネシアさまにはシードに続いてご出資いただきました。
資金調達が難しくなっている市場の中でリードを最初に決めていただいたことは、非常に大きなインパクトがありました。毎月メンタリングもしていただいており、助けられながら活かされています。

HRbase PROとは

私たちの主力サービスであるHRbase PROは、社会保険労務士向けの労務相談効率化プラットフォームです。

2022年のリリース以来、労務相談に必要な情報を発信・検索できるサービスとして提供してきましたが、2024年4月に生成AIを用いた「労務相談AI」機能を追加したことで、検索や回答生成の劇的な効率化を実現しました。

実際に、多くの社会保険労務士の方々から、「業務効率が飛躍的に向上した」「新人から質問を受けることが減り、自立が進んだ」「より高度な相談にも自信を持って対応できるようになった」といった喜びの声を頂戴しています。

資金調達の目的

今回の資金調達の目的は、まさに仲間づくりです。

私たちの労務相談のプロダクトは、HRテックやリーガルテック、そして金融機関が提供されている多種多様なサービスとの相性のよさが特徴です。そのため本ラウンドでは、出資だけではなく今後のサービス連携も視野に入れた方々にご参画いただきました。
「働くをカラフルに」というミッションを共に実現していく心強いパートナーができたこと、大変嬉しく思っています。

また、資金使途については
・「HRbase PRO」の機能開発および登録されている労務資料の拡充
・ビジネスサイド、プロダクトサイド含めた採用(CXO大募集!)
を予定しています。

労務×AIのリーディングカンパニーへ

私たちはこれからさらに労務×AI領域に大きく投資していきます。

そもそも労務管理の分野は、保険手続き領域と労働相談領域に分かれます。

私たちが主に取り組んでいるのは労務相談領域です。この分野は専門性が高く、定型化が難しいため、これまでテクノロジーの導入が進んでいませんでした。実際、労務テックやHRテックと呼ばれるサービスのほとんどは、保険手続きや勤怠管理、給与計算に関するもの(保険手続き領域)でした。

私たちは、今までテクノロジーの導入がなく、属人的になっていた労務相談領域に変革をもたらそうとしています。

サービスリリース当初は、わかりやすい労務資料を作成し、顧問先への情報発信や労務相談対応に活用いただいていました。しかし、それはテクノロジーというよりも資料のデータベース提供に近いものでした。

わかりやすい自慢の労務資料たち

そんなときに「生成AI」が登場し、私たちはいち早く開発に着手しました。生成AIは定型化されていないデータでも処理できる革新的なテクノロジーであり、私たちの労務相談領域と非常に相性がよいものでした。さらに、私たちは豊富な労務情報のデータ(特にQ&A)を保有しており、他社の追随に対して競争力のあるAIを開発することができました。

AIの可能性はまだまだ広がっていきます。知能自体の向上はもちろん、マルチモーダル、パーソナライズ、エージェントなど、多様な進化が期待されます。

この記事を書いている今ですらChatGPTのアップデートがあり、音声で自然な会話ができるようになりました。ほとんど人間との差がなく会話ができる様子はもうSFとしか言いようがありません。

私たちは、こういった技術と労務の専門性やノウハウを組み合わせることで、AIが労務担当者の業務を代行することが可能になると考えています。

そう考えると、まさに今がチャンスなのです。
生成AIは今後、幻滅期に入るといわれています。つまり、多くの企業が参入を諦めたり、サービスを停止したりする時期に入るのです。一方で、世間のAIに対する期待は一度下がったうえで、理解は深まり、本当の実用フェーズに移行していくでしょう。

ガートナーのハイプサイクル2024年版

AIが日常的に使われる時代がやってくるのは確実です。そしてその中心となるのは、この幻滅期にしっかりと開発を行い、基盤を固めた企業です。
だからこそ、私たちは今回の資金調達を行い、一気にこの市場を取りに行くのです。

ICCというスタートアップイベントでも、どのような未来を描いていくかのプレゼンテーションを行いましたのでご覧ください。(7分間ですので、お暇なときにどうぞ)

専門家の仕事はAIに奪われるのか

「専門家の仕事は、AIによって奪われるのか」という質問をよく耳にします。結論からいえば、「奪われる仕事もあるが、すべてが奪われるわけではない」ではないでしょうか。

AIの進化により、専門家が担ってきた情報格差の解消(知らないことを教える)という価値は低下していくでしょう。AIはどんどん知識を得て、賢くなり、24時間応答可能なので、情報提供の領域で人間が勝つのは非常に難しいのです。
しかしその分、感情的な寄り添いや、より複雑な課題解決、課題発見などの提供価値は高まっていきます。

セミナーでも詳しくお話をさせていただいています。

サービス提供を行う過程では、「御社のサービスが進化して普及したら社労士は不要になるのでは?」というご質問も多く頂戦します。
AIの可能性と限界については、社労士の中で最も理解していると自負していますが、私の意見としては「社労士がいらなくなることはありません」

日々、労務×AIの開発を行っていく中で、社労士がやっていることは非常に複雑で難解で、AIにやり切れる領域ではないと痛感しています。
(顧問先自体がAI化してしまって人がいなくなれば別ですが)

ただし、社労士の役割が変化していくことは間違いありません。
AIがこれだけ進化をしている中でAIを活用しないというのは、車や電車があるのに、走ってそれに勝とうとしているようなものです。

私たちは、会社の発展のため、労働者の幸福のために、AIと専門家が適切に役割分担を行い、互いが最大の成果を出せる世界を創造していきます。

仲間を募集しています!

株式会社Flucleでは、この資金調達に伴い、すべての部門で採用を大幅に強化しています。

特に、HRbase PRO内の労務資料を作成する労務開発部門では、以下のような方々を積極的に募集しています

  • 労務管理や社労士事務所の経験があり、知識をわかりやすく伝えたい方

  • 自身の経験や知識をより大きな目標のために活かしたい方

  • 労務×AIに興味があり、その進化に携わりたい方

私たちと一緒に、労務管理の未来を創造しませんか?
ご応募をお待ちしています!


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