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駄洒落詩小説 『錦鯉釣る雲』 #毎週ショートショートnote【思いでめきん編】


優勝を笑って祝福したというのに
未だにすんなり名前が出てこない某芸人。

銀鮭ぎんじゃけとつい呼んでしまうのは
蓋を開けた弁当箱の中の鱗が日の光を受け
ギラギラ輝いているからだろうか。

一人の顔はわかる。
まばゆく照らしてくれるから。

馬鹿にしている訳じゃないさ。

私も角刈りから少しずつ
白髪が目立ち始め

毛染めしすぎて
髪が薄くなったのは
自覚しているからな。

孫にも言われたよ

「じぃじはツルツルなのに
何でシルバーって呼ばれているの?」

ってな。

現役を退きシルバー世代になっただけだが
まだよくわからなかったんだろう。

でも時々空高くまで響き渡る

「こーんにーちはー!」

という子の声に癒されてもいるんだ。


ボケ防止で始めた物書きだが
きっとこのお題で
あの芸人の名前も覚えられそうだ。


おっとっと!

一向に竿が動きそうにないから
昼飯片手にネタ出しを兼ね
物思いに耽っていたら

錦鯉釣る雲から垂らした針先が
せっかちな鯉幟にさり

あの名は
福禄寿ふくろくじゅの私のクラウドから
あっけなく霧散した。


 ほんのりメタフィクションになるのかな🤔? あの芸人の名前が覚えられない私ですが(長谷川さんは覚えたよ!)、M-1取った時の最後のコメントが秀逸で😂

私の記憶違いでなければ、他の芸人がラストイヤーで敗北した中で優勝し、長谷川さんが感極まって泣き出したものだから、司会者がそのことを触れながらコメントを求めると

「僕らはまだ六年あるんですが……」

って告げたのがツボにハマって😂まだ六年もチャンスあるんかーい😂と突っ込みながらもエンドロールが流れる中でのコメントがその年のM-1の全ての伏線回収のようで、本当に見事だったなあ、と。

なのに申し訳ないほど名前が覚えられない🙏 絶対、一回は銀鮭ぎんじゃけって言っちゃうんですよ……銀鮭を通らずには(銀シャリにもたまに停車……)錦鯉に辿り着けない魔法にでもかけられとんのか、私は……(そして、子どもたちの「こーんにーちはー👏」はマンションの高層階にも響くくらいBGM化しています🤭)

七福神も、私は寿老人が頭が長い神様で一番好きだと思っていたら、頭が長いのは福禄寿なんですよね……(違いはググって🐱ネコ!)

どうにも私のクラウドがぽんこつで、実際のスマホのクラウドもパンパンで、重ね合わせたらこんな仕上がりに😇

ちなみに、角刈りさんのいらっしゃるミルクボーイも好きで

「あの人、あのドラマに出てた人ちゃう?」
「いや、もっとここがああでこうで……」
「ほなちゃうかー」

牧場しぼり直送かよ! 的なおかんとの会話が本当に日常的に行われているんですよね。(そこに少々加わる、千鳥風の「~じゃ!」という方言スパイス🐮×🐥=🍛?)

やから、外でおかんと会話する時に「ちゃうなあ」ワードが出ると、恥ずかしくなるほどリアルなんですよ🙈おとんとはそうならないというのもまた不思議なところだけれど😂

💁眩さを堪能したい方はこちら。

 ほんのりシルバーを感じたい方はこちら🙋


 おかん、知ってた? な豆知識もついでに、どうぞ~



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