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140字小説 『複雑な気持ち』 #冬の星々③

毎日のように乗る電車の広くて狭い空間で私を見つけ出してくれる人が現れたらな…と考えていたら改札のレバーでつんのめる。

「おめでとうございます!当駅利用者百万人目です!記念に当路線の一生乗り放題切符を贈呈します」

と駅員。卒業まで残り一月半。家業を継ぐ為Uターンする私には無用の長物だ…



 タイミングってあるよねって話。

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