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ローカル小説 『告白水平線』 #毎週ショートショートnote【大人編】


18:50に間に合うよう車を走らせる仕事終わり。

今や観光スポットにもなっている浜辺。
セーラー服を着ていた頃の私は車窓を流れゆく景色に目もくれず友達との話に花を咲かせていた。


お盆中の同窓会で意気投合し、連絡先を交換したのはつい先日のこと。

何とか駐車場の空きを見つけ、浜辺に向かうと彼が駐車場に立って手を振っていた。

「来てくれたんや」
「来て言うたんそっちやん」
たちばなのことやから忘れてるかもなって」
「バカにせんといて!」

こんな軽口を叩けるくらいには私達も大人になった。

「もしかしてギリギリ?」
「まだ大丈夫」
「でも人いっぱいやん」
「そんなことより」
「何よ」
「俺と付き合ってくれん?」
「付き合ってるやん。ここで写真撮りたいんやろ?」
「ちゃうくて…俺、橘のこと好きやなって」
「うん…え?」
「俺が海で橘は砂みたいな?」
「何それ!めっちゃダサいし、何で私が砂なんよ!」

告白水平線が日没と干潮に溶け込み
笑い合う二人の姿が鏡の海面に映った。


 巷で有名な観光スポットになったウユニ塩湖風な浜辺の話。ちょうど今日(8/22も天気が良いと見られる時間が18:50だったみたいで!)その近くの天然かき氷屋さんも美味しいよ😋💕(もちろん道に迷いましたが、何か問題でも👿?)

パイナップル味~🍍


 ちなみにアンパンマン列車は乗ったことないけれど、全部アンパンマン列車だといいことがある的なローカルジンクスがあったりします🤗<意外と揃わないのよ、これが!)

そしてイメージソングはそのまんま!
back numberさんの『水平線』です。



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