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【青天の霹靂】孤立していると思っていたのは自分だけだった

私は数日前に、仕事のストレスに健康の不安が重ねり仕事をする気力をなくし会社をズル休みした。詳しくは当日の記録(これがnote開設日)

今日、すごいことが起こったから聞いてほしい。まさに青天の霹靂。『月曜から夜更かし』の「個人的ビッグニュース」を聞かれたら答えちゃう。TV的には面白くなくて放送には使われないと思うけど。

残る可能性は心因性

健康診断で最近感じていた体調不良、微熱や疲れやすさ、動悸などの諸症状を伝えたところ、甲状腺の病気を疑われた。突如として登場した自分の体への不安が、仕事のストレスをこれまで以上に耐え難くし、私は会社をズル休みした。
甲状腺の検査は、血液検査で甲状腺ホルモンの量を測るか超音波検査をするかだということで、健康診断では甲状腺ホルモンについても検査してもらうとことに。

その血液検査の結果が今日出た。結果、全て基準値内。甲状腺ホルモンの数値異常はなかった。
「実は妊活を考えているのですが…」という話もして、この数値であれば心配せずに不妊治療クリニック行って大丈夫ですよ、とのこと。
健康診断の時と先生が違っていて、今日の先生はこれが専門領域とのことで、念の為副腎のホルモンの数値も見ましょうということになった。その結果は来週出る。

甲状腺機能の病気の可能性が減ってかなりホッとする反面、「ということはこの不調はやっぱりストレスに起因するもの?」という考えが頭を駆け巡る。
甲状腺の病気もストレスが影響することが多いそうなので、どっちが先だろうとニワトリ卵なのだが、ひとつの可能性が潰れたら、原因に名前をつけたくなってしまうのが人間の性だ。

ストレス由来の体の不調なのだとしたら、今後の道筋は3通りあるだろう。

ストレス源から離れる: 休職・配置移動などで今の仕事から離れる
ストレスを軽減する: 仕事や上司への向き合い方・物事の捉え方を変え、自分が潰れない程度のストレスに抑える。
ストレスに対応しない: 現状まま、いずれ体と心が悲鳴をあげる

ここまで自分のなかで整理された状態で、私は所属する部署の定例MTGに向かった。

少し距離を感じる同僚たち

ここで一旦私の部署の構成を説明したい。
私の部署(課にあたるレイヤー)は、田中さんは商品Aの担当、鈴木さんは商品Bの担当、高橋さんは商品Cの担当、という具合に、同じ役割を持つ人間が集まっているチームだ。
各商品に1〜2人の担当者がついており、私は異動後から上司(課長)と一緒に商品を担当している。
商品が違うと業務がクロスオーバーすることは滅多にないため、日常業務では、同じ部署よりも、同じ商品を担当する別部署メンバーとの関わりが多い。
私は現在の会社に新卒入社しており、20代の頃は先輩後輩ともよく遊んでいたが、現在の部署は社内でも中途入社が多いチームで、「長年の付き合い」「前部署で仲良くしていた」という関係値も少ない。

私以外のメンバーは、部署内で同じ商品を同僚2人で担当している状況で(その分、担当商品も2つもっている忙しいメンバーが多い)、田中さんと鈴木さんは仲がいい、田中さんと高橋さんは馬が合わなそう、など人間関係ができている。
私は同じ商品を担当するのが課長、かつ1商品しか担当していないため、同僚との関わりはほぼ皆無。加えて我が社はフリーアドレス制なので、毎日顔を合わせることもなく、部署の同僚と話をするのはこの週1のミーティングぐらい。
個人的な話をする機会はあまりないし、嫌われてはいないと思うけど特に親しくもない間柄だ。同僚同士コミュニケーションが取れていて、私は輪から外れているなと感じることも多少あった。

カジュアルに不調を話してみた

直前まで話そうとは思っていなかった。
MTG冒頭で「体調どう?大丈夫?」と上司に振られた時、「ご迷惑おかけしてすみません、もう大丈夫です」と回答した。そのあと口をついて出て来たのが

「自律神経がぶっ壊れちゃっているみたいです」

「ええー大丈夫?」となりつつ、会議は通常議題に進む。
その後また私のターンが来た際に、再び体調不良について触れられた。私の部署は忙しく、以前もメンタル不調者がいたこともあり、上司は全員に健康第一を伝えたいのだろう。

場の空気も深刻ではないので、いたってカジュアルに回答する。
・熱っぽく疲れやすい日が続いていること
・つらいなと思って体温をはかると微熱であることが続いていること
・夜は比較的元気なこと、でも睡眠はとれていること
・女性は甲状腺の病気の可能性があるので血液検査はしたが問題はなかったこと

奇しくも昨日noteで症状の言語化をしていたので、淡々とこういう不調があるんですけど、大きな病気ではなさそうです~とカジュアルに言ってみた。
「自律神経ってなんでしたっけ?」等の突っ込みもありつつ、その場は、「忙しくてもみんな健康に気を付けましょう」という流れで終了。
意外と自分でも冷静に、軽い感じで、体調が悪いという話ができてびっくりしていた。

思いがけない反応

青天の霹靂、というのはその夜のこと。
同僚の山口さん(仮名)が声をかけてくれた。

「自分も自律神経、ストレスとかでおかしくなっちゃって悩んだことあったんだけど、心療内科に行ったらすごく楽になったし救われたよ」

とてもびっくりした。山口さんはとても雰囲気がある方で、これまで個人的なお話をしたことはなかったのだが、その言葉はとても暖かく、親身になって声をかけてくれたことは明らかだった。

その場では、いつもの私のキャラで「やっぱりストレスですかね笑」「ありがとうございます」といった、我ながら薄っぺらい言葉でしか返答できなかった自分に辟易しつつ、その優しさに気持ちがすっと楽になった気がした。
「この人は本当に心配してくれている」というのが驚きだった。

その後、チャットで心療内科のことも教えてくれ、そこにも本当に優しい言葉で私を気遣ってくれた。

「チームのみんな、味方だし戦友だから、たまには愚痴って。たまには自分を甘やかしてあげて」

涙が出てきた。そんな風にチームの同僚が思ってくれたことが、とても嬉しかったし、初めて「同じチームのメンバーなんだ」と感じた。

その後、他のメンバーからも心配の声をかけてくれた。
上司も、私が詳細に自分の体調を伝えたところ、ストレスが大きいことを察してか、私の質問に答える時間を設けてくれたり、今後業務請負分担の整理をして行こうと提案をしてくれた。

自己開示が1歩先を見せてくれた

私はチームの同僚と関わりが少なく、「チーム」という一体感を全く感じられていなかった。自分が少し孤立しているように感じていたし、いつもどこかよそよそしさを感じていた。

でも、自分が体調の不調をカジュアルに開示して見たところ、思いがけずチームの同僚が親身になって声をかけてくれて、初めてこのチームの一員としてチームメンバーも気にしてくれているんだということがわかった。

これは、自分の中では青天の霹靂であり、頭を雷で打たれたような衝撃にも近い。部署内で孤立している、同僚と距離があると勝手に線を引いてしまっていたのは私だった。いつもより自分が踏み込んで自己開示することによって、自己開示で返してくれた山口さんのような方もいた。

ついつい「大丈夫」と言ってしまう人全員に伝えたい。
ちょっとでもいいから自己開示してみよう。
悩みや愚痴を他人に話すのが苦手な人もいるだろう。
心の中まで見せなくてもいい。
感じている不調を言葉にして見るだけで良い。

私の場合は、今回カジュアルに自分の不調の状態を話して見るだけでも状況は全然変わった。
会社に行っても話したい人もいないと思っていたが、今は心持ちが少しだけ変わった。
自己開示は、1歩自分を前に進めてくれた。
今後どうなるかはわからないけれど、ここ1ヶ月の中で一番希望がもてた1日だった。

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