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梅雨のフィルター
夜中に降る雨は
静寂の中に消えた。
許して欲しかった訳でもなく
助けて欲しかった訳でもない。
様々な思考が渦巻き
雨と共に
雷を伴って
また僕の上に戻って来た。
本心を聞きたくて
放ったメッセージは
帰って来る気配のない
晴れ間の太陽のようで
そういう季節なのだと
割り切るより他もなく
静かに目を閉じている。
想定より肌寒い気温に
タオルケットだけで応戦している事にも
情けなさを覚える。
せめて眠れればと
気怠げな羊にすがっても
明日が来る事を恐れて
少しも動こうとはしてくれない。
もうすぐ外が明るくなる。
外が明るくなれど
グレーとブルーのフィルターがかかり
僕に現実を見せてはくれないのだ。
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