凡人の証明
僕は凡人である。
特に秀でた才能もない。
だからと言って、凡人だという事は証明出来ない。
悪魔の証明と言っていい。
誰かが「変だ。」と言った。
僕はその瞬間、変人になった。
そして、変人であろうとした。
変人の証明は簡単だ。
変な事をすればいいだけだ。
そうやって変な自分に誇りを持っていく。
変というわかりやすいモノに固執していく。
そうしていつしか凡人を蔑む。
凡人の人生など面白くもないと。
そんな証明しようもない凡人という型にハマるのを恐れた。
凡人なんてそもそも存在しているのか?
自分の中にしかない概念なのかもしれない。
僕は凡人である。
特に秀でた才能もない。
だからと言って、凡人だという事は証明出来ない。
証明する必要すらないのである。
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