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評価において大切なこと(その10)

今回は、評価者訓練について考えます。

みなさんの会社や組織では、評価者訓練は適正に行われているでしょうか?
おそらく、管理職に任用されたタイミングや、評価制度が変わったときには行われているものの、定期的に繰り返し訓練を行っている会社は多くないのではないかと思います。

そもそも、評価者訓練はなぜ必要なのでしょうか?

弊社では、評価者訓練の目的は以下の2点であると考えています。
1.評価に必要な能力を高める
2.評価の感覚を揃える

それぞれについて考えていきます。

まずは「評価に必要な能力」です。
多くの管理職のみなさんは、管理職である前に一人のビジネスパーソンであり、営業、企画、設計、製造、調達、経理など、それぞれの専門分野における知識やスキルを身につけています。
しかし、評価となると、これらとは異なるスキルが求められるので、そのための訓練が必要になるわけです。
能力は、知識と技術と態様に別れます。(詳しくはこちらの記事をご覧ください)

評価に関しても同様で、自社の評価制度への理解や心理的エラーなどの知識、フィードバック面談などの実践スキル、評価に臨む心構えなど、評価者としての能力を高める必要があります。

次に「評価の感覚を揃える」です。
評価は人が行うものなので、どうしても甘辛が出てしまいます。全体的に厳しめに評価する人もいれば、全体的に甘く評価する人もいます。それを放置してしまうと、給与やボーナスの面で不公平が生じてしまいます。
それを避けるために、評価を行う前に評価者間の評価感覚を合わせておくことが必要なのです。
弊社では、お客さま会社の制度や業務内容に合わせた架空の事例を作成し、それに基づいて評価者がディスカッションしながら評価感覚を合わせていく研修をご提供しています。

評価とそれに基づく人材育成は、企業経営の中における重要なプロセスです。それを適切に行うために、評価者研修はたいへん重要です。
みなさんの会社ではいかがでしょうか?
もし、現状のやり方では足りていないとお気づきになったなら、この機会に見直してみることをお勧めします。

評価において大切なこと、
その10は「評価者訓練を適切に行う」です。

いかがでしたでしょうか?
次回は「360度評価」について書いてみたいと思います。

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/


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