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『旅先で救急病院』

子供あるあるだと思いますが、深夜に急な発熱、年末年始や祝日休日の病院が休みに入ったタイミングで発熱、出かけようとしていた矢先に発熱で予定を全てキャンセル、もしくは出かけた先で発熱して、不慣れな土地で慌てて病院を探す。

今回は上記したうちの3つ。年末の深夜、帰省先の奈良で次女が発熱した、トリプルパンチの地獄の話。

2023年の仕事納めは関西の番組の生放送だったため、数日前から家族で奈良に帰省して年越しをしようということになっておりました。

ただ、今回はいつもとは違って長女が足を骨折(詳しくは前回の記事、涙の大ケガを笑う夫婦を読んでください)しております。帰省前の妻の行動力よろしくで自治体から無償で子供用車椅子を借りれていたので、少しは安心しておりましたが、8ヶ月の次女とベビーカー、足を骨折している長女と車椅子、家族4人分の諸々の荷物(当然、ある程度は宅急便)を抱えての奈良までの帰省はかなりハードなものとなりました。

タクシー、新幹線の乗り降り、年末大混雑の駅構内のエレベーター事情、トイレ事情、それはもう予想を超えていくものでした。そんな中でも少し救われたのはJR職員さんの気遣いでした。

普段は車椅子とは無縁の生活ですから、知りもしませんでしたが、車椅子を見た職員さんの方から声をかけてくださり、乗車する新幹線をメモに控えた後、ホームから車内へのステップの準備、降車する京都駅への連絡とステップの準備を手配してくださいました、本当に助かりました。ありがとうございます。サポートなければどうなっていたかわかりません。

でもやはり大変なのはトイレ。

京都で下車する20分くらい前に長女に声をかけ、連れていきます。

『そろそろ着くからトイレ行くよ』

『今したくない』

『急にしたいって言われても困るから行こう』

『え〜したくないのに〜』

予想通りのやり取りを交わした後、大変なのはここから。

普段、家でのトイレもそうですが、脇を抱えてトイレに連れていきます。体重は20kgを優に超えている長女。便座に座らせるのもひと苦労、普段ジムでトレーニングをしていて良かったとは思いますが、僕が不在のワンオペの日、妻は1人でこの仕事をしてくれていると思うと頭が下がります。

そのハードワークを新幹線で行なわなければなりません。新幹線車内で車椅子をいちいち広げて座席の間をぶつからないように通過させるのは神経を使うと考えたので20kg超えの娘の両脇に手を入れて抱きかかえトイレに連れていき、用を足させてまた逆の移動。

こんなことをしながらなんとか奈良の実家へ。

本当に大変なのはここから、実家は二階建て。

我々家族が使う部屋は2階。

1階にも部屋はありますが、そこは両親がベッドを置いて使っていますから移動してもらうわけにいきません。

しかも古い家ですから2階にトイレはありません。

寝る前にトイレさせて2階へ運ぶ。

夜中にトイレに連れて行く時は20kg超えを抱えて階段の往復。

そんな最中に、先述した次女の発熱です。

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