大手ハウスメーカーのメリットとデメリット|選び方とチェックポイントとは?
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
最近ご相談いただくことに、「大手ハウスメーカーは潰れないので安心ですよね?」という質問があります。確かに、大手ハウスメーカーの中には東証一部上場企業もありますから、一見すると安心のようにも思えます。果たして本当のところは、どうなのでしょうか?
大手ハウスメーカーのメリットとデメリット|選び方とチェックポイントとは?
そこで今回は、大手ハウスメーカーは本当に安心なのか、倒産する心配はあるのか、ないのかを、前職で住宅設備建材商社に勤め、多くのハウスメーカーを外側から見た経験を踏まえて、僕なりに言語化していきたいと思います。ご興味ある方は、ぜひ読み進めてください。
ハウスメーカーのメリットは規模のスケールメリット
ハウスメーカーは規模のスケールメリットがあります。大手ハウスメーカーであれば、社員は1万人超え、毎年2兆円規模の売り上げがありますので、規模が大きければ大きいほど、スケールメリットがあります。
誰もが知っている安心感
大手ハウスメーカーは、テレビやラジオはもちろん、ネットでもコマーシャルをしていますので、両親や友人なども知っています。ですから、どのような家を建築するのかを、両親や友人に説明する必要がありません。それはまたそれで、安心感があります。
積水ハウス、ダイワハウス、住友林業と、ハウスメーカーの名前を言えば、日本中のどこでも通じる。この安心感は半端ではありません。
最新の技術や設備、仕組みの導入が早い
大手ハウスメーカーは、日本の住宅業界の方向性を示していると言えます。大手企業であるから故に、住宅業界全体に与えるインパクトは相当大きいものとなります。
たとえば最近では「ZEH(ゼッチ)」を中心とした、太陽光発電システムや蓄電池、HEMS、また安全性の分野では制振や免振技術など、国が実現したいことを、大手ハウスメーカーや旗振り役となり、住宅業界全体に広めていく役割を担っています。ですから、最新技術や設備の導入は、大手ハウスメーカーが最も早いと言えます。
ハウスメーカーのデメリットは小回りがきかないこと
一方で、もしかするとハウスメーカーは、少し大きくなりすぎたのかもしれません。世界を見ても、住宅建設であれだけ大きな会社組織があるのは、日本だけです。日本の常識ですが、世界の非常識なのがハウスメーカーです。
担当の退職や転勤など将来の安心のために高額な建築費用
まず、大きな企業であるが故に、人の入れ替わりが多く、担当が退職したり、転勤したりします。全国に支社や支店、営業所などの組織があり、戸建て住宅、集合住宅以外にも、生産・製造・研究開発部門、広報、人事や総務、経理などのさまざまな部署がありますので、利益を生み出さない部署が大きくなってしまうのは、組織論からすると仕方がありません。
逆に考えれば、会社組織が大きいので、会社全体でお客さまを守っていくことができます。大手ハウスメーカーで新築をすると、高額な建築費用がかかってしまうのは、そのような利益を生み出すことの出来ない部署にも大勢の人が必要なことと、万一、退職や転勤の際にもお客さまを守っていく将来のためのプール資金でもあり、ある意味仕方がないのではないかと個人的には思っています。
上場企業は、株主の判断で方向転換する可能性あり
大手ハウスメーカーというと、住宅一本で行なっている企業のように思えますが、実はそうではありません。マンションや海外注文住宅、倉庫業、ビルテナント業など、この激動の時代に、1万人を超える社員を守るために、多方面で商売をしているケースが、多いです。ですから、イメージ先行の部分があるのも事実です。
ハウスメーカーのチェックポイント
ハウスメーカーを語るときに、注意しておいてほしいことがあります。
直営かフランチャイズか
それは、その会社が直営の会社なのか、フランチャイズの会社なのかということです。直営の場合は、文字通り、全国展開のハウスメーカーになります
しかしフランチャイズの場合は、名前はよく聞くような会社であっても、小さな会社の集まりなので、ハウスメーカーのようなスケールメリットや安心感、また未来に渡り、その会社がハウスメーカーとフランチャイズ契約していない可能性もあります。
僕の知る限りでも、滋賀県内の会社で、気が付けば数年前とは別のフランチャイズに加盟した会社も実際に存在します。ですから、ハウスメーカーを希望するのであれば、その支店が、直営店なのか、フランチャイズ店なのかを、しっかりと確認することが重要です。
ハウスメーカー風の会社、特にローコスト系に注意する
またフランチャイズ店は、ローコスト系の会社に多いです。例えば日本全国に、支店があるのではなく、2〜3県にまたがるくらいの規模の会社で、上場企業ではない住宅会社は、ハウスメーカーではなく、大きな工務店という形でハウスメーカーの良さも工務店の良さも中途半端な場合が多いです。
しかし全国全支店に事務所があり、海外にも進出している。また多角経営をしていて、マンションやリフォーム事業など総合住環境整備会社である上場企業のハウスメーカーは、そのスケールメリットを十分感じることができるかも知れません。
最後に
大手ハウスメーカーは、ブランド力やスケールメリットもあり、絶大な安心感があります。その一方でコストが高いというデメリットもありますので、自分たちは、どの方向性で進めていくのかをご家族で、よく相談していただき、後悔のない家づくりをしていただきたいと思います。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
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それでは、また~^^/
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