見出し画像

2週後に引っ越すこの家のこと

この夏にひとつの通知が届きました。

「マンション取り壊すから引っ越してちょ」

……はぁ。
こんなこともあるんですね。


社会人になりたての頃、僕は本当にお金がありませんでした。収入が少ないうえに、副業を推奨しない社風があったように思います。

そんなときは安くて広い家を探すわけです。
絵を描くのにはある程度のスペースが必要なんですね。


そんな僕の要求を満たす家が今のマンションなのですが、これが本当にボロいんです。

3階の部屋まで上がる階段がもうバイオハザードなんです。バイオハザードちゃんとやったことないけど。バイオハザード。手すりは錆びて塗装とともにパラパラと崩れ去り、照明はたまに明滅する程度、階段の床材は剥がれ落ちきっている…。いよいよ踊り場の窓からゾンビが突っ込んできそう。

部屋は割と普通なんですが、最上階だからなのか天井がやけに低い。僕がちょっと背が高いのもあって、よく頭をぶつけていました。ここ半年くらいでようやく頭を痛めることはなくなりました。(頭が硬くなったわけではない)

あと壁が抹茶みたいな色だったり、僕とおない年くらいのエアコンがついていたりと結構個性的な物件。

そんな、文句を上げだしたら止まらない安物件でしたが、デメリットは慣れてしまえばどうということはなく、それなりに楽しく住んでいました。

そんな中の通知。驚きでした。

いかんせん古い物件だったため、耐震強度が足りず建て直し。下町では割とあることらしいです。本当??

それ相応の移転費用をいただき、新物件の契約などを進めました。それで今。

次住むところは洋室が2部屋あったり追い炊きとか子機で出られるインターホンとかエアコン2台完備とかそこそこ良い感じのところなんです。仕事とそれ以外のスペースを区分できるのはとても嬉しい。楽しみです。


物件探しは妥協点を見つけて70~80点のところで契約しよう、なんていう方もいます。物件探しの時間的なコストを考えるとそれも大事だなと、今になっては思います(僕は厳選に厳選を重ねてしまいます。ポケモン廃人の血が流れている)。

その点、今住んでいるところは点数としてはもう30点…15点くらいかも。それでも僕はここに2年半住んで良かったと感じています。ありがとうバイオハザード物件!手記はここでは途絶えません。

友達を呼んだり、制作したり、リングフィットアドベンチャーをプレイしたり…この広さ、このラフさがないと出来なかったことは多かったなと思います。

自分の状況、境遇によって最適な物件ってのは変わってくるんだと思います。今の僕はそろそろ次のステップに進むべきだったんだなぁ……と、物件を探しながら感じました。

新しい物件で僕自身がどうなっていくのか楽しみです。


部屋が広すぎて清掃の手がちゃんと回るかが心配です…
目指せミニマリスト!(無理)


この記事が参加している募集

#振り返りnote

84,440件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?