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12月28日(木):受賞プロジェクトと3つの変化

一昨日にはスポーツの力を活用して社会貢献活動を行うアスリートやチーム、企業を表彰する「HEROs AWARD 2023」のことを紹介しました。

それに付随して昨日はアスリート部門を受賞した伊藤華英さんの「スポーツを止めるな『1252プロジェクト』」について取り上げましたが、本日もこれに関連した話をもう少しばかり。

「1252プロジェクト」の概要は昨日に記載をした通りですが、これまであまり対外的に語られてこなかった女性アスリートの生理のことに真正面から切り込んでいます。

いつまでもタブー視したり、難しいと言っているだけでは変わらない、との想いから行動されている姿、そこから感じたことに触れていきます。

これらの考え方や取り組みは伊藤さんのパーソナリティや勇気があってこそですが、それとあわせて一連の事柄に従来の社会からの変化が投影されているようにも思います。

まず1つ目は「価値観の変化」で、具体的には「所有」から「共有」への移行です。

伊藤さんが経験してきたことを自分のなかにだけ留めておくのではなく、自身が学んだ教訓や知識、問題意識を他のアスリートや後進へと広くつなげていく点は共有にほかなりません。

次いで2つ目は「コミュニケーションの変化」としての「建前」から「本音」への転換です。

これまで言い出しにくかったこと、タブー視されていたことに蓋をしたままにするのではなく、思い切って問題提起をしていくことは本音でぶつかっていく姿勢でしょう。

そして3つ目の変化は「忠誠心の変化」で、「会社・組織」から「自分・世の中・社会」を重視する方向への変化です。

これまでスポーツの現場でも古い体質の組織ではいまだに体裁やそこでの論理を最優先にした行為や有事の際の隠蔽なども見受けられますが、そうしたこととは対極で自分に対して正直に、また世の中や社会にとって望ましいことは何かを考えた末の行動であるのは本プロジェクトからハッキリと伝わってきます。

プロジェクトの内容とあわせ、前述した3つの変化が包含されていることで、より大きな影響力へとつながっている気がします。

社会貢献活動をする際には、こうした観点も持ちながら展開をしていくのが良いのかもしれませんね。

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