1月31日(火):個別最適のための「学ぶ領域の得意」
このところは日経新聞のコラム「教育岩盤 迫る学校崩壊」に端を発して、そこで指摘をされていた個別最適にフォーカスしたことを記しています。
昨日は個別最適な学びにおけるポイントとして「学び方の得意」と「学ぶ領域の得意」という2つの得意を挙げ、前者の学び方の得意を掘り下げて認知スタイルや学習スタイルのことに触れました。
本来的には大学などを卒業して社会に出てくる時点で、自分にとっての「学び方の得意」が自覚・形成されていれば一番良いですが、自分自身を振り返ってみてもそれらが固まってきたのは20代の後半だったので、社会人になってからの学びを通してこれらへの理解を深め、自分なりの学び方の得意をつくっていく必要があると思っています。
さて、本日のテーマはもうひとつの「学ぶ領域の得意」です。
こちらは文字通り、自分が得意とする分野や領域をつくっていくための学びになります。
子供であれば自分の興味関心のあることを掘り下げていけば良いし、仕事人であれば自分の強みや置かれた状況のなかで求められることを伸ばしていくこともあるでしょう。
いずれにせよ必須なのは自分が何らかのテーマを設定して、それに対して集中して取り組んでいくことだと思います。
私の場合は経営をしているからそれに付随すること、課題に感じることを学ぶのはもちろんですが、その時々で興味関心のあることはテーマ学習をしてきました。
例えば「脳」に興味があった時期は以下のような書籍を手に取って集中的にそれらを読み進めていました。
・「脳と日本人」
・「胎児の脳 老人の脳」
・「意識はいつ生まれるのか」
・「意識をめぐる冒険」
・「人間らしさとはなにか?」
・「ことばのエイジング ことばと脳と老化の科学」
・「進化しすぎた脳」
・「単純な脳、複雑な私」
・「脳をつくる読書」
・「買いたがる脳」
また「コミュニティ」について考えていた時には以下のようなものを読みながら自分なりの考えを深めていきました。
・「コミュニティ」
・「リキッド・モダニティ」
・「孤独な群衆」
・「大衆の反逆」
・「文化進化論」
・「コミュニティデザインの時代」
・「コミュニティを問い直す」
・「持続可能な地域のつくり方」
・「コモンの再生」
・「他者の起源」
これらは一例ですが、「歴史」がテーマになることもあれば「哲学」にどっぷり浸かりたくなる時もあるし、「認知症」への理解を深めたくなる時もあれば、「対話・対人距離」といったものが興味関心の的になる時期もありました。
どんなテーマであってもそうですが、そのことを集中的に学んでみることの良さは、その領域に対する自分なりの「足場ができる」ことだと感じます。
そうすることでテーマ学習に一区切りをつけて以降も、それが頭の片隅にあるから以後も気になることがでれば追ってそのことをアップデートもするし、他の分野との掛け合わせが生まれたりします。
同時に学ぶほどに「自分は知らないことばかり」だとわかるので、それが尽きることのない学びへのいざないにもなるでしょう。
まずは興味関心のあることを中心にして「学ぶ領域の得意」を形成していけると良いんじゃないかと思います。
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