見出し画像

3月19日(火):子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための授業

昨日は伊勢原FCフォレストが主催をした子どものサッカー大会のことに触れました。

同大会の特筆すべき点は大会の運営も試合の審判も、そしてチームごとの選手交代など、そのすべてが子どもたちに任されており、開閉会式のあいさつや大会ルールの説明、準備運動のリード役もすべて小学生で担い、皆が役割を細かく分担して準備・実行する形になっています。

このような子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのためのサッカー大会だと、サッカー以外の部分でも大きな学びがあるはずです。

こうした「子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための」との観点で共通するなと思ったのが、息子が通う小学校での「授業づくり」です。

学校全体というよりは、息子の担任の先生が「総合」の学習の一環として取り組んでいた事柄のようですが、ここでは子どもたちが先生の代わりに授業を担当します。

国語や社会など、複数人のチームで自分たちが担当する科目の授業に向けた準備、当日の進行などを行います。

もちろん好き勝手な内容でOKというわけではなく、先生向けの学習指導要領の内容も確認したうえで、該当箇所のテーマとして伝えるべきことをふまえなければなりません。

そのうえで、そこをどうやって分かりやすく伝えるのか、生徒の皆に興味をもって楽しく聞いてもらうにはどのような進め方がいいのか、そういったことを考えながら創意工夫を凝らします。

授業をするとなると、単に伝えることだけを準備するのではなく、それに付随した裾野のところまであれこれと調べものをしたりするから、自然と対象となっていることへの理解も深まりますね。

また1つの授業をするためにそれだけの準備をしていると、日頃の先生が行っている授業の背景にも少なからず想像が及ぶようになるでしょう。

そして自分たちと同じ生徒が授業をするから聞く側の生徒も、いつも以上に関心をもってそこに臨めるといった利点もあると感じます。

授業を終えたあとには受講した生徒から担当したチームに対してのフィードバックもあり、そこでの良かった点や課題などを通じて授業づくりを振り返る機会もあったようです。

こういった「子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための授業」もまた、子ども主体性や学ぶ意欲、創意工夫を引き出す素晴らしい取り組みだと思います。

ちょっとした発想の転換によって子どもの学び、成長の機会を創出することができるんだと教えてくれる良き事例です。

宜しければサポートお願い致します!