10月15日(日):ジュニアスポーツで広がる「怒らない大会」
本日は週末ということもあってスポーツに関連した話題を少しばかり。
子どものスポーツをする環境に関して、少しずつ広がりが出てきて良いなと思うのは「監督が怒ってはいけない大会」です。
こちらはバレーボールの日本代表だった益子直美さんが提唱したもので、怒る指導では選手の自主性を育めないとの思いからきています。
私の子ども時代もそうでしたが、スポーツの現場では怒声が響くことも少なくありません。
それは選手を委縮させたり、指導者の目ばかりを気にするようになるなど、子どもが楽しく伸びのびとプレーする機会を奪いがちです。
ハイティーンのプロ予備軍ともなれば、選手への要求水準が高くなるのも当然ですが、少なくともスポーツに親しみ始めた育成年代での暴言、体罰、勝利至上主義は不要です。
益子さんが提唱した考え方に賛同する指導者・元選手が増えたことで、最近ではバレーボールだけではなく、他の競技でも同様な趣旨の大会などが出てきています。
今夏、九州・熊本ではサッカーの日本代表だった巻さんが様々な団体の協力を得て開催したサッカーフェスティバルがあり、そこでも監督が怒らないことが前提になっていました。
全チームの監督には事前に指導者の言動が子どもたちに与える影響の大きさなどを伝える益子さんからのメッセージ動画も送られ、大会の最終日には怒らないことに加えて良いプレーを積極的に褒めるようにも促したといいます。
また以上に良いなと思ったのは試合中の交代人数も自由で、なおかつ一度退いた選手も再出場可能なフレキシブルなルールにして、試合の勝敗を競うのではなく出来るだけ多くの子どもたちが楽しんでプレーできる機会を増やそうとしている点です。
その他、ラグビーでも同様な動きは出てきていて、兵庫県内で小学6年生を集めて開く大会でも規定によって誰もが一定時間プレーすることを求め、指導者の怒声を禁じています。
少しずつではあるものの、このようにして従来の悪弊から脱却しようとする動きがスポーツ種目の垣根を越えて広がっているのが見て取れますね。
こうした流れが今後も広がり、子どもたちが楽しんで思いっきりプレーできる環境が増えていけば良いなと思っています。
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