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2月2日(木):「トレーナー」と「読書」と「他者性」

最近は「個別最適な学び」に関連して「学び方の得意」と「学ぶ領域の得意」の2点に触れながら、昨日はテーマ学習の意義として「自分なりの思考の足場ができること」を挙げました。

テーマ学習をするための最適な手段は読書だと思いますが、読書をすることの良さは著者の考えや表現を通じてもっとも容易な形で他者性に触れる機会が得られることです。

ここからは自分に引き寄せた話になりますが、私たちの会社はフィットネスクラブ運営を事業にしています。

フィットネスクラブの特性のひとつは会員であるお客様が毎週以上の頻度で来館し、そこで一定時間を過ごし(トレーニングなどを行う)、かつ中長期にわたって継続的に通い続ける場です。

この点はモノを媒介にして一回性の売買をする売り手と買い手の関係とは決定的な違いがあります。

とりわけ個別接点を大事にして、なおかつ短期的な成果ではなく習慣にフォーカスをしている私たちのクラブでは、トレーナーがお客様の内面に触れる毎日です。

お客様が持つ生活習慣には、いわばお客様なりのマイルールがあり、それらはお客様の価値観やこれまでの経験、置かれた状況など、その個別の背景が色濃く投影されています。

トレーナーはそうしたお客様の他者性に毎日のように遭遇し、お客様ごとの内面を踏まえながら身体や生活習慣がより良いものになっていくような指導やアプローチが求められます。

だから他者性を受け止めてそれを自分なりに解釈したうえで、指導としての伝えるべきことを伝え、習慣のなかでの改善してほしいポイントに言及しなければなりません。

そうしたなか、冒頭で記したように読書というのはリアルでの対面とは異なる形で他者性に触れ、なおかつそれに対して自分の考えを持つことができる良さをもっています。

ちょうど社内では今年になって数年ぶりに課題図書とそれに基づくアウトプットを若手社員を対象に復活させました。

これを再開したのは若手社員に学びの習慣を持ってほしいこと、読解力やアウトプットとして言語と論理を養う意味はもちろんですが、他者性に触れる機会を増やす面も大きいですね。

他者性が乏しくて「自分」ばかりの視点、思考では、他者や周囲への理解や共感もまた乏しいものになって、お客様との関係性を深めていくのは難しいし、チームとして協働するうえでもその点は同様です。

トレーナーが読書をする意味合いのひとつとして、他者性に触れる機会の確保とそれによる相手の内面理解に及んでいけばと思っています。

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