詩〜poker face

辛くてどうにもならない時ほど
顔には出さない
話はする
もうやんなっちゃうよねーって
笑いを交えて

深刻な事を深刻な顔で話せば
大丈夫か？って聞くでしょ？
大丈夫だって言っちゃうもん
大丈夫じゃなくても大丈夫だって
嘘をつく

全然大丈夫じゃないって言ったら
優しく気を使ってくれるのは嬉しい事だ
でも気を使わせてしまった事に気を使ってしまう
心苦しくて余計に辛くなるんだ

辛さを増やさない為
自分を守る為に平気な顔を作る


辛くてどうにもならない時ほど
顔には出さない
いつだってこういう時は頑張るよ
必要以上に明るく喋って
やるべき事をやる
顔には出さない
頑張る以外に選択肢はないのよ

辛くてどうにもならない時ほど
なんでか前を向ける
必死過ぎて他に向ける余裕がない

乗り越えられる試練しか与えないなんて言う
買い被るどっかの神様には
文句しかないけど
乗り越えられるはずって自分でも言い聞かせる
そんな気もするし


辛くて必死な時は
頑張る事に必死で他の余計な事を考えずに済む
全然大丈夫じゃないけど
可哀想な自分を自分で慰める
顔には出さない

やるしかないから前を向いて
やるべき事をやる
やらなければ終わらないから

済めば笑い話にする

　　　　　　　　　poker face