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自分を大切にしない力


2023年5月19日(金)朝の6:00になりました。

猛き者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵におなじ。

どうも、高倉大希です。




変化を拒むと、人は死ぬ。

比喩でもなんでもなく、本当にこう思っています。


ものごとは、常に変わりつづけます。

変わりつづける世の中で、自分だけは変わらない。


流れる川に、棒を突き立てるようなものです。

じわじわと体力が削られて、最後は溺れておしまいです。


「孤独」ということを、どこまで自分の中に呑み込んで、つきつめていけるか。そしてその上でどこまで風通しよく生きていけるか。それを目指していこう、と。

吉本隆明(2017)「ひきこもれ」大和書房


自分を大切にしよう。

こんな言葉が流行し、いまでは当たり前のように用いられています。


たしかに、自分は大切です。

ただ、大切にしすぎると、今度は身動きがとれなくなってしまいます。


いまの自分のままでいい。

脅かそうとするものは、すべて自分の敵である。


こうして、川の真ん中で、腕組みをするのです。


ぼくがもっと大事だなと思うのは「うまくいくかどうかまったくわからない。むしろたぶん失敗するという中でも、とりあえず無理やり足を踏み出してしまう意味不明な勇気というものをどうもつか」ということじゃないかと思うんです。

令和4年度バンタン卒業式」成田悠輔さんの祝辞より


変化において重要なのは「自分を大切にしない力」です。


いまの自分のこだわりなんて、まったく大したものではない。

いまの自分に見えている世界なんて、極めて狭いものである。


こう思うことができるからこそ、未知の領域に進むことができるのです。


学びの基本は、そうした間を「またぐ」ことにあります。そこから、知るべきことや教養が生まれるんです。

大事なことは何かと何かの「あいだ」にある』松岡正剛さんの発言より


いまの自分なんて、どうでもよい。


どうでもよいから、やらないのではありません。

どうでもよいから、やるのです。


どうも自分のことを、大切にしすぎているような気がします。


あなたも、わたしも、おなじです。

それほど大した人間ではありません。


本当の話、あなたが人生で何をするかは、そんなに重要なことじゃない。あなたが限られた時間をどう使おうと、宇宙はまったく、これっぽっちも気にしていないのだ。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


会えないときのために。

こんにちは、こんばんは。

そして、おやすみ。






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