大抵のことはできません
2023年4月23日(日)朝の6:00になりました。
上手は下手の手本であり 下手は上手の手本である。
どうも、高倉大希です。
「できない」が「できるかも」になっている状態は、とても豊かだなと思います。
「できる」が豊かなわけではありません。
「できる」が増えると、さらにその先の「できるかも」が見えるようになるから、より豊かになるのです。
そう考えると、目の前に「できない」があるという事実は、案外しあわせなことなのかもしれません。
その「できない」に「今は」という枕詞をつけることさえできれば、未来はほんのすこしだけ明るくなります。
一方で、「できている」という感覚は非常に危険です。
みんなから褒められはじめたら、要注意です。
その先につづく「できるかも」の豊かさを捨てて、その場に安住することを望むようになるからです。
もしかすると、そこにじっとしていれば楽なのかもしれません。
しかし、いざ拠りどころとしていた「できている」が通用しない場面にでくわすと、大きな挫折を味わうことになります。
10代や20代なのであれば、思い切り砕け散ってみればよいのかもしれません。
ところが30代以上になると、おそろしいことに、思い切り砕け散ることすらできなくなってしまいます。
「できない」に頭を悩ませている人と出会うと、「どうしてそもそもできると思っていたのだろう」と考えてしまいます。
「できる」が前提にあると、そりゃあ「できない」との差分が生まれて当然です。
前述のとおり、この差分が大きな挫折に繋がります。
きっと、過去に積み上げてきたものを否定することが嫌なのでしょう。
「できる」が「できない」に変わったと思い込んでいるのです。
この考え方は、大きく間違っています。
これまでの積み上げが無駄になったわけではありません。
これまでの積み上げがあったからこそ、新たな「できない」に出会うことができているのです。
あとは、そこに「今は」という枕詞をつけるだけです。
大抵のことはできません。
そして、大抵のことはできるようになります。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。