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書いている時点ですばらしい


2023年5月20日(土)朝の6:00になりました。

書くことは、たった一人のベンチャー起業。

どうも、高倉大希です。




書くことは、建築とよく似ています。

地盤を固めて、柱を立てて、壁と屋根をつくります。


二階建ての場合は、階段も必要です。

不安定な設計だと、上階に移動することができません。


光をとり込むためには、窓の位置も考慮しなければなりません。

薄暗い文章は、読む気が失せてしまいます。


どうしようもないことを好きなように書く。その瞬間は純度の高い阿呆になれる。それを繰り返すと、自分が阿呆の膜に覆われていく。阿呆の膜に守護されている時だけは恥ずかしいことから解放される。

又吉直樹(2023)「月と散文」KADOKAWA


2023年1月1日に毎朝投稿をはじめて、今日で140日目になりました。

「なにをそんなに書くことがあるんだ」と思われそうですが、何を書こうかと悩んだことは、これまでにいちどもありません。


むしろ、内容なんてなんだってよいと思っています。

住む人が、その意味を、決めてくれればよいのです。


『わたしの日記』やら『うちの赤ちゃんの写真』も含めて、認める立場です。出てしまったものは出してしまえばいいと思います。自己満足が表出することを、ぼくは肯定しています。

糸井重里(2014)「インターネット的」PHP研究所


スペインに「サクラダ・ファミリア」という建築物があります。

説明するまでもありませんが、「着工から100年以上が経過した今もなお建設途中」という珍しい世界遺産です。


サクラダ・ファミリア


毎朝投稿は、サクラダ・ファミリアの建設です。

たとえ途中で火災が起ころうとも、ガウディの意志は消えません。


たくさん走らないと見えてこないことがあります。走らないと壁にもぶつからないし、弱点もわかりません。したがって壁を乗り越えることも、弱点を克服する事もできません。

猫ひろし(2011)「猫ひろしのマラソン最速メソッド」SBクリエイティブ


はじめてフルマラソンを走り切ったとき、ゴールしたことへの達成感と同時に、まわりのランナーへのリスペクトが生まれました。

これと同じ経験をしている人がいる。

走っている時点ですごい。

そう思うことができたのです。


書くこともおなじです。

自分が書いているからこそ、書くことのすごさがわかります。


人々が講演のほんとうの内容に興味を持つことはめったにない。彼らはただ、あなたの口調や身ぶりや表情から、あなたが正直者であるか否かを探りたがっているだけです。

古賀史健(2021)「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」ダイヤモンド社


もはや、文章が上手か下手かは、関係ありません。

書いている時点で、すばらしいのです。






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