見出し画像

わかることが増えると、わからないことも増える


2023年6月6日(火)朝の6:00になりました。

無知のち晴れ。どうも、高倉大希です。




数十年生きていても、わからないことがたくさんあります。


どうして野球場は、地域によってあんなにもサイズが違うのか。

どうしてワイヤレスイヤホンは、どこにも繋がっていないのに音を出すのか。


どうして水は、氷になったときに体積が大きくなるのか。

どうしてカレンダーは、こんなにも早くめくられるのか。


数十年生きていても、わからないことだらけです。


僕が「言葉にすることを徹底しよう」「言葉に落とすことに病的なまでにこだわろう」と言うと驚く人が多い。

安宅和人(2018)「イシューよりはじめよ」英治出版


ひとつの野球場にしか行ったことがなかったころ、地域によってサイズが違うことなんて、まったく知りませんでした。

有線のイヤホンしかこの世に存在しなかったころ、どこにも繋がっていないのに音を出すワイヤレスイヤホンなんて想像だにしませんでした。


ほかの液体は固体になると体積が小さくなると知ったとき、水の特異性に大きな疑問をもちました。

夏休みを待ち望んでいたあのとき、月日がこんなにも早く過ぎ去るだなんて思ってもいませんでした。


月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。

松尾芭蕉(2001)『奥の細道』角川書店


わかることが増えると、わからないことも増えていきます。

正確に言うならば、もとからわかっていなかったことを、わかっていないと認識するようになります。


どこまでいっても、わからないことは尽きません。

この世は、わからないことだらけです。

退屈することがありません。


多趣味というのは過大評価で、ぼくは絶対に自分では言わないんですよ。なぜかと言うと、これは挫折の歴史なんです。根性がないので、これがおもしろいなと思ってその分野に行くと、先人たちのすごい人たちがいっぱいいるので、すぐに諦めるんですよ。

ギャラクシー賞 受賞式」タモリさんのスピーチより


知識でマウントをとったとか、知識でマウントをとられたとか。

すべては、ドングリの背くらべです。

キリンに見える人も、ゾウに見える人も、あなたとおなじドングリです。


かたつぶり、そろそろ登れ、富士の山。

わからないことが、たくさんある。

これほど幸せなことは、ありません。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。