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柿の種

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#仕事

馬鹿の山、絶望の谷

2024年6月10日(月)朝の6:00になりました。 歪んで傷だらけの春、麻酔も打たずに歩いた。 どうも、高倉大希です。 馬鹿の山を越えて、絶望の谷へ。 その先にある啓蒙の坂を登って、継続の大地へと辿り着く。 能力の低い人間は、なぜ自分の能力が高いと思い込むのか。 そんな疑問から生まれた理論が、ダニングクルーガー効果です。 何かを習得する上で、人は上記のような変遷を辿ると言われています。 きっと誰にでも、思い当たる節があるはずです。 馬鹿の山に登る前から、諦

やる気があるから進むのではなく、進むからやる気が出る

2024年6月7日(金)朝の6:00になりました。 やる気がなくなったのではなく、やる気をなくすという決断をしただけだ。 どうも、高倉大希です。 チームで活動していると、「やる気」という言葉を耳にすることがよくあります。 あいつはやる気があるとか、あいつはやる気がないとか。 たしかに、全員がやる気まんまんなら理想的なのかもしれません。 しかし、なかなかそうもいかないのが実際のところです。 やる気の「気」は、気分の「気」です。 気分なんて、人によって違って当然で

言わせてあげる優しさ

2024年5月31日(金)朝の6:00になりました。 優しさのない人とは、相手ができないことを求める人です。 どうも、高倉大希です。 完璧な説明をして、聞き手の疑問点をゼロにする。 これが理想だと、思い込んでいる人がたくさんいます。 もちろん、時と場合にはよります。 ただ多くの場合において、疑問が生まれること自体は悪いことではありません。 むしろ、話し手が意図的に疑問の余地を残すことだってひとつの手段です。 ちゃんと質問してくれるだろうと、聞き手を信じて待つの

この紙に目標を書きなさい

2024年5月28日(火)朝の6:00になりました。 計画のない目標は、ただの願いごとにすぎない。 どうも、高倉大希です。 友だちと仲良くすることを、がんばります。 大きな声であいさつすることを、がんばります。 小学校の教室に入ると、子どもたちの目標がずらりと掲示されています。 今月の目標とか今週の目標とか、学校は目標だらけです。 なぜなら、先生が書きなさいと言うからです。 先生に言われるものだから、子どもたちは渋々書きます。 子どものころから、学校で書かさ

ポケットに矛盾を

2024年5月25日(土)朝の6:00になりました。 矛盾がなければ世界はない。 どうも、高倉大希です。 仕事を、一生懸命がんばりたいと思っています。 同時に、所詮は仕事だとも思っています。 自分のことを、大切にしたいと思っています。 同時に、所詮は自分なんて大したことはないとも思っています。 一見すると、矛盾しているように思えます。 いや、実際に矛盾しています。 右と左は、反対です。 同時に成立することは、ありません。 しかし右にずっと進んで地球をぐる

修理しながら進み続ける

2024年5月20日(月)朝の6:00になりました。 ポンコツ車と同じなんだ。何処かを修理すると別のところが目立ってくる。 どうも、高倉大希です。 走り出したら、止まれない。 企業も、教育も、医療も、国家も。 簡単に、止まることはできません。 この世の多くのシステムが、そうなのだろうなと思います。 だからこそ、修理しながら進み続けるしかありません。 故障しては修理して、修理しては故障します。 故障しないなんてことは、絶対にありえません。 世の中が変わり続け

都合がよいことを長所と呼ぶ

2024年4月28日(日)朝の6:00になりました。 自己のものにあらざる長所を、自慢するなかれ。 どうも、高倉大希です。 落ち着きがないということは、言い換えれば行動力があるということだ。 引っ込み思案だということは、言い換えれば慎重に考えられるということだ。 学生時代にこのような話を聞いて、妙な気持ちのわるさを感じた記憶があります。 小手先だけでどうにかしようとしているなと、そう思ってしまったからです。 もちろん、言わんとしていることはわかっているつもりです

退く勇気をもった老人を目指す

2024年4月27日(土)朝の6:00になりました。 パラダイムシフトとは、世代交代である。 どうも、高倉大希です。 自分がやった方が、間違いなく早い。 チームで動いていると、こう思うことがよくあります。 べつに自慢しているわけでも、自惚れているわけでもありません。 むしろ、そう思わない方がまずいくらいです。 経験を積めば積むほど、できることは増えていきます。 そりゃあ、自分がやった方が早いと思うことも多くなって当然です。 じゃあ、すべてを自分がやればよいの

コアを攻撃しなければダメージとして判定されない

2024年4月22日(月)朝の6:00になりました。 物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはいけない。 どうも、高倉大希です。 ほとんどのできごとは、必然的に起こっているのではないか。 組織に身を置く期間が長くなるにつれて、次第にそう思うようになってきました。 もちろん、100%だと言い切ることなどできません。 人の活動である限り、絶対などありえません。 しかし、突発的に起こったかのように見えるできごとにも何かしらの原因はあるはずです。 紐解くと「

チームとしてもっとも避けたいのは、認識のズレを長く抱えること

2024年4月16日(火)朝の6:00になりました。 彼らは「私が」などと考えず、「我々が」と考える。 どうも、高倉大希です。 一生懸命取り組んだのに、蓋を開けてみれば全然違うことをやっていた。 一生懸命取り組んだのに、蓋を開けてみれば他の人も同じことをやっていた。 チームとしてもっとも避けたいのは、認識のズレを長く抱えることです。 認識がズレたままだと、せっかくのチームの強みが台無しになってしまいます。 大切なのは、ズレて当然だという前提に立っておくことです。

この世は「やった方がよさそうなこと」だらけ

2024年4月15日(月)朝の6:00になりました。 優先順位を決めるうえで大切なことは、分析ではなく勇気だ。 どうも、高倉大希です。 つい最近まで、勘違いしていたことがありました。 ものごとの、優先順位のつけ方についてです。 ものごとは「やった方がよさそうなこと」と「そうでないこと」に分けられる。 ずっと、そう思っていました。 しかし多くの場合においては、どうやらそうではありません。 実際はすべてが「やった方がよさそうなこと」に見える場合がほとんどなのです。

「頑張らなくてもできる」が一番じゃないか

2024年4月13日(土)朝の6:00になりました。 才能というのは、「ご褒美を見つけられる力」のことなんじゃないだろうか。 どうも、高倉大希です。 お金をかけなくてもできるのなら、お金をかけないに越したことはありません。 時間をかけなくてもできるのなら、時間をかけないに越したことはありません。 それにも関わらず努力だけは、多ければ多いほどよいかのように扱われます。 頑張らなくてもできるのなら、頑張らないに越したことはありません。 「頑張らなくてもできる」が一番

自分より才能のある後輩をどう扱うか

2024年4月4日(木)朝の6:00になりました。 天才は孤独の中で培われ、人格は世に揉まれて磨かれる。 どうも、高倉大希です。 予定どおりに進めたい。 わたしたちは、自然とこう思うようにできています。 すべてが予定どおりなら、先を見通すことができるからです。 先のことがわかると、安心して過ごせます。 一貫性のある人が、好まれる理由も同じです。 一貫性があれば、その人の次の言動を予測することができるのです。 「遅れているから、今日の授業はスピードを上げていく

一隅を照らす

2024年4月1日(月)朝の6:00になりました。 己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり。 どうも、高倉大希です。 時の流れと共に、簡単になかったことになるのではないか。 仕事をしていると、時々こんな不安に駆られます。 間違いなく目の前では、よい変化が起こっています。 そんな変化に対して、働きかけることもできています。 しかしひとたび離れて見れば、もはや何も起こっていないに等しいのではないか。 どうしても、こう思ってしまうのです。 自分にしかできないことな