書評:M-1はじめました。サラリーマンも困難を乗り越える楽しさがあったのか・・
【PR】本ページはプロモーションが含まれています。
M-1グランプリをつくった元吉本社員が裏側を語った本。
書評と感想
1980年漫才は一大ムーブメントとなりましたが、露出しすぎたことで次第に低迷していきます。
当時の漫才師たちは、漫才番組よりもバラエティー番組のレギュラーを望み、吉本興業内も漫才を相手にする人は少なかったようです。
そんな中、漫才ブームの火付け役であった1980年代の『THE MANZAI』を復活させようと動きだします。
しかし「漫才プロジェクト」の担当は、たった一人で開始せよ!と上司から命ぜられ、さまざまな困難が立ちはだかります。
漫才師との面談から開始し、彼らの本音を聞き出す日々が続きます。
往年の漫才師たちはどんな思いで舞台に立っていたのか?若手の中には、漫才への熱い思いを秘めた者もいました。
彼らの熱意を感じた主人公は、これを世に出すべきだと強く決意します。
そしてある日、有名なツッパリ漫才師との運命的な出会いが、新たな道を開きます。ようやく開催にこぎつけたものの、出場者が集まらず苦労します。
1,000万円の賞金(スポンサー探し)を用意しても、テレビ局、芸能プロダクション、さらには漫才師自身が障害として立ちはだかります。なんと初代〇〇までもが。
懐かしい漫才師のアドバイスおよびさまざまな人の支援を受けながら、どうにか障害を克服していきます。
聴きどころはいくつかありますが、著者があらゆる「成功の要素」を取り入れながらも、苦悩する姿には深い共感を覚えます。
私はお金のために働いていた
著者もサラリーマンの一人。いざ、話が具体的になると上司や利害関係者のとんちんかんなアドバイスを受けて、苦悩します。それでも面白い番組を届けたい!との思いで突き進みます。
私の場合、最終的には上司の承認なしには、事を進めることはできなかったのでお金のために働いていました。
著者は真向勝負だけでなく、社内調整にも長けていたようです。もう少し、早めに出会っていれば、私も社内での振る舞いも変わっていたかも知れません。
「M-1はじめました」を読むには
2023/11/15発売なので、Amazon KindleもUnlimited対象ではありません。
ベストセラー1位 - カテゴリ 落語・寄席・演芸
オーディオブックのaudiobook.jpなら聴き放題対象です。14日間の無料体験を利用して聴けます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?