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服や化粧品をどうしたらいいかわからない(格差は見た目にも影響する)

 ファッションやコスメの話ですが。
 たまに昼の番組なんかで、コーディネート対決とか特集がありますよね。
 あれ、全然わからないです。
 エンタメとして面白いとは思うんですが、
「このコーデいいですね〜!!」
 とか言ってるの見ても、

「え……どこがどう……?」

 ってなってしまう。
 ダサい服とそうでない服が、
 全然判別できないです。
 単にセンスがないだけかもしれませんが。

 あと、「メイク前とメイク後」。
 あれもわからない。

 たいてい、
「メイクしない方がいいんじゃね……」 
 と思ってしまう。

 私、たぶん、
 化粧した美しい顔より、
 老けてても素の顔の方が、
 親近感がわくんですね。

 福祉の世界に長くいたせいかもしれない。
(目立つ化粧をしている人がほとんどいない)。

 ばっちり化粧してる人とか、
 見た目があまりにもきれいな人を生で見ると、
 怖く感じるんですよ。
 なぜかはわからないですが……。

 地位が高い感じがして、
 近寄りがたいのかな。


 一応言っておくと、
 ファッションやメイクは、
 嫌いな訳ではないです。
 昔はセレブのコーデを楽しく見てました。
 判別するセンスがないだけです。
 目が悪いのと、たぶん、元々人の顔を判別するのが苦手(似た格好の人はみな同じに見える)なせいだと思われます。

 それと、着るものの好みってそれこそ「多様性」でみんな違うから、他人がとやかく言うのよくないとも思うんですよね。
 平成の頃、通行人のファッションをけなしまくってる番組があったけど、私はあれが嫌いでした。
 人の欠点をむやみに突くのは、
 いいことではないはずです。
 なぜファッションやコスメだと、
 それが許されるのでしょうか。
 私にはそれがわかりません。
 人の体型についても同じです。
 むやみにけなすものじゃない。
 人それぞれ事情があるんだから。

 思えば、私は昔から、
 音には敏感でしたが、
 視覚的なものには鈍感でした。

 中学校の頃、何かの行事で買い出しが必要になって、ジャージで待ち合わせ場所に行ったら、
「なんでジャージなの!?」
 とみんなに笑われました。当時はわからなかったのですが、私服でジャージを着るのはダサいことだったようです。
 今はさすがに、運動する時しかジャージは着ないです。

 普通の人は、高校あたりでファッションに夢中になるものらしいですが、
 私は当時、3日連続で同じ服を着て、
 母に「いいかげん着替えろ」と怒られました。
 部屋もいつも散らかっていて、
 ほこりが積もってても気づかない子でした。
(目が悪いせいもあったと思う)。

 興味があったのは本とCDだけ。
 服にお金を使うという発想、全くなし。

 自分の服だけでなく、
 他人の服にももちろん興味がないので、
 よほど奇抜な格好をしてない限りは、
 誰が何を着てようと、
 全く気づきもしませんでした。
(今もそうです)。

 正直、
 服だのコスメだのに使うお金があったら、
 別なことに使いたいと思ってしまう。
 本とか、ネットとかね。

 自分にとって何が大事か考えた時、
 ファッションやコスメは、
 どうしても上位に入ってこない。

 しかし、しかしだ、
 若い頃はよくても、
 40歳も過ぎると、
 見た目が急激に老けていく。

 貧困だからコスメや服にかける金はない。

 しかし、先日、
 会社のトイレの鏡に写った自分を、
 じ〜っくり見たら、

 髪はボサボサだし、
 シミやソバカスは大量発生してるし、
 肌もかなりくすんでるし、

 予想以上に老化が早く進行していた。

 病気とか幻聴とか、
 ここ10年、人生大変だったから、
 それも外見に出たのかもしれません。

 しかし。

「こんな見た目で人前に出ていたのか!」と、
 自分でびっくりしてしまいました。

 これは美容とか言う以前に、
 身だしなみとしてまずいのでは……、

 と思ったけど、何度でも言いますが、
 高いコスメを買う金はないんです。
 いや、プチプラすら買うの厳しい。
 最近物価高騰で、食費が手一杯。
 髪を整えようにもヘアサロンに行けない。


 貧困には、今のアンチエイジング文化は、
 かなり辛いです。

 私は樹木希林さんが好きで、
「若く見えなくていい。
 50だったら50に、
 70だったら70に見えればいい」
 つまり「年相応に見えるよう歳を取りたい」
 と思っていました。

 しかし、最近はコスメやメイクの進化で、
 その「年相応」のレベルが上がりすぎていて、
 ついていけないんですよ。

 ほんとに、若く見える人は、
 60とか70でも30代に見えたりします。
 そういう人は、お金も手間もかけています。
 ウン万円の化粧品とか、健康食品とか、
 ウン十万かかるジムに通っているとか、
 エステや整形、シミ取りに何百万とか……。

 そこまでいかなくても、
 昭和の50代と、
 今の50代では、
 見た目がかなり違います。

 今の人は、
 歳を取っても、見た目が若すぎる。

 これ、別に貧困じゃなくても、
 普通の収入の人でも、
 ついていけてないんじゃないかな。

 さっき久しぶりにyoutubeで、
 メイク動画とか探してみたけど、
 見ても全然わからないというか、
 ついていけないです、正直。

 みんな、そのやる気はどこから来るの?

 しつこいようですが、
 月10万円くらいで暮らす非正規にとっては、
 プチプラのコスメもなかなか高級です。
 気軽に買えるものではありません。
 服だってめったに買えません。
 ヘアサロンに行けず、
 自分で髪を切ってる人もいます。
 そもそも生活必需品が買えてない人もいます。

 ちゃんと手入れにお金を使える人とは、
 見た目にどうしても差がつきます。

 私、この「見た目の格差」が、
 人生に与える影響は、
 かなり大きいと思います。

 見た目を整えられなくなると、
 人に会うのがおっくうになり、
 自尊心も下がります。
 自信がなくなり、
 性格も暗くなります。
 人にも好かれません。
 そうなると、人生も下り坂になっていきます。

「健康で文化的な生活」には、
「見た目を整えられる余裕」も、
 絶対に必要です。
 
 
が、

 非正規や福祉雇用の貧困生活には、
 そんなものはありません。

 よく、年配の人が書いている美容の本に、
「手入れをしなくなったら終わり」
「ナチュラルぶって見た目を気にしないのは無作法」
 とか書いてあって、それはそのとおりだと思いますよ、確かに。
 人前に出るにはある程度見た目を整えるのが「身だしなみ」「マナー」であることは、言われなくてもみんなわかっています。
 歳を取ったらそれなりのケアが必要なことも。

 でも、
 それをしたくてもできない層の人間がいる、
 ということも知っておいて欲しいです。

 一生懸命働いてるのに、
 非正規低賃金、
 生存が手一杯、
 服やコスメまで手が回らない、
 ヘアサロンに行く余裕がない。

 特に年配の女性には、
 仕方なくそういう生活をしている人が、
 たくさんいるということも、
 知っておいて欲しい。

 あまり、見た目で、
 人生をジャッジしないで欲しい。


 と、思います。


 でも、やっぱり人ってどうしても、
 見た目がキラキラしてる人が好きですよね。


 私も、
 お金をかけずに、
 もう少し見た目をなんとかできないか、
 考えたいです。

 でもなあ、
 今のところ、
 清潔を保つだけで精一杯の生活かな。

 とりあえず、ドラッグストアによくある、
 めっちゃでっかくて安い化粧水を確保。
 あとは、ワセリンとニベアくらいかな、
 私に手が届くのは。

 化粧品でかろうじて買えそうなのは、
 やはりちふれとセザンヌくらいですね。
 それも、食費を計算しながら、
 慎重に選ばないと赤字になります。

 悲しいけどそれが現実。

 コスメにお金をかけられないから、
 食べ物とか運動に気をつけて、
 できるだけ健康を保つ。

 できるのはそれくらいかなあ。

 みんなどうしてんのかなあ……。




 やっぱり最後は愚痴になってしまったわ。

 読んでくれてありがとう。

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