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withコロナ時代の資本主義社会において私たちが搾取されないために。

こんにちは。たっちです。

本日、シンガポールに住んでいる友人と電話をしていました。
シンガポールは今回のウイルス対策については一定の成功を収めていると
言われており、GPSを活用した感染経路の特定等行われているそうです。
実際、自粛ムードは晴れていないものの、マスクを付ければ外出OKらしいです。

そんな彼は、現在金融事業者としてシンガポールに移住し、
ファンド運用の世界にどっぷり浸かっています。

今回のコロナウイルスの世界的な拡大を受け、
金融業界でも 生き残るか, 死ぬか の選択に迫られている状況だからこそ、
自分の今のポジションや業務で、価値提供をしたいと話していました。

金融業界なんて2年前まで全く経験がなく、
20代である彼が何故ここまで従事している業務において、
バイタリティに溢れ、「自分ごと化」ができているのか?
気になりましたので、考えてみたいと思います。
そして、「自分ごと化」とはこれからのwithコロナ時代の資本主義社会に
おいて、私たちにより必要となる要素なのでは?と感じたため、
記事で書くことにしました。

なぜ彼は自分ごと化に成功したのか

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そもそも「自分ごと化」とは何でしょうか?
ここでは、「当事者意識を持ち、自己責任100%で取り組めている状態」
としたいと思います。

結論から言うと、
彼が今自身の業務において「自分ごと化」できているのは、
①今の組織, 共に働くメンバーや、業界に対する尊敬, 誇り
②その業務への興味関心(ワクワク感)
③組織における自分の存在意義の明確化
の3つが実現されているからと考えています。

私の解釈では、
自分がその業務を、当事者意識を持って自己責任100%で取り組むためには、
ともに働く身近なメンバー、企業、業界全てに対して敬う姿勢が無ければ難しいと考えています。
そして敬う心とは、ビジネスの世界で言うのであれば、
それがバリューを創出しているからこそ感じられるのではないでしょうか。
(バリューとは自分が遂行した業務で得られる見返りです。お金等数値ではかれるものかもしれませんし、ありがとう等の言葉かもしれません。)

価値創造しているからこそ、
組織, 共に働くメンバーや、業界に対して敬う姿勢を持つことができているのでしょう。

また、自身がその業務に対して興味関心を持てているかも大事です。
①に近いとも言えますが、
例えば私で言うのであれば、中国向けのビジネス業務をしている時と、
インド向けのビジネス業務をしている時では「自分ごと化」にムラが出てしまっていると感じた経験があります。

最後に大事なのは、その会社やプロジェクトにおいて、
自分の存在意義が明確化出来ているかという点です。
自分がその組織, プロジェクトで業務を遂行している意味合いが導き出せると、そこにいる理由が欲求を満たしてくれるため、当事者意識を持つことができます。

以前記事にもした通り、責任を持つことは非常にリスクとなるので、そのリスクを承認した上で、考えアクションすることは多大なるエネルギーが必要となります。不正会計は責任から逃れようとしてしまう悪例でしょう。

その責任を抱えた上で、当事者意識を持つためには、
前述の①~③の要素が不可欠になりますし、
掛け算式に「自分ごと化」率が導き出されるのです。

資本主義社会の基本構造

=======================================================ご存知、私たちの住んでいる日本は資本主義国の一つです。

社会主義の下では、国が仲介役になってくれるため、
国民が平等になるように調整をしてくれます。
ところが資本主義社会においては、
資本家と私たち労働者が存在しており、
さらに経済活動の自由が約束されています。

これは言い換えると、
経済活動の自由という構造のもと、
資本家に私たち労働者が搾取される可能性がはらんでいるとも言えます。

1億円の売上が出ても、1億円すべてが私たち従業員
に返ってくる訳では勿論ありません。
私たちより知識を持ち、決定権を持つ資本家たちに、
私たちの生活は支配されているのかもしれません。

その組織や業界にいるという当事者意識を持ち、
自己責任のもと発言をしていくことが資本主義社会においては
大切なのでしょう。私たちには言論の自由が保証されています。

一方で、私たちが「自分ごと化」を推し進めず、
しっかり発言をしない。他人事ばかりの姿勢でいては、
私たちは彼らの手のひらの上で転がされることしかできません。

コロナウイルスが二極化を引き起こすかもしれない

=======================================================昨今のコロナウイルスによって、
主にオンライン上でサービスを提供しているAmazonやGoogle、
Alibaba, Tencentといったプラットフォーマーは、
今後相対的にプレゼンスが拡大していくのではないでしょうか。

Amazonが75,000人の雇用を公表したことや、
Alibaba, Tencent もインターネット上のサービスが主軸なので、
トラフィックが増加していると言われています。

資金繰りが厳しくなり、経営破綻してしまう企業、
パンデミックの中でも一定の成果を出し続ける企業。
世の中の二極化は加速していくかもしれません。
・富豪と貧民
・バーチャル世界とリアル世界
・プラットフォーマーとそれ以外

この二極化状態においては、各々の情報格差を引き起こすでしょう。
貧富の格差が拡大することで、富豪たちの間でまわる情報と貧民の間でまわる情報はより分断されたものになるでしょう。
コロナウイルスをフックにバーチャル世界を主に活動していく人が増える一方で、こんな状況でも居酒屋で話したいんだを貫く人もいるでしょう。

そして一番恐れなくはならないのは、
プラットフォーマーとそれ以外になることではないでしょうか。
オンラインで活動する機会が増えた一方で、
GAFAを始めとしたプラットフォーマーへの情報提供をする機会も増えました。彼らが私たちの情報を用いて支配的にならないよう、
当事者意識を持つことが大事でしょう。

withコロナ時代の資本主義社会で生き抜くセオリー

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ここまで話したことを簡単にまとめます。
①友人は「自分ごと化」ができた状態で仕事をしていた。
②「自分ごと化」は 尊敬・誇り, 興味・関心, 存在意義 の掛け算で決まる
③資本主義社会において、私たちは搾取される可能性がある
④コロナウイルスは二極化を加速させる可能性がある

資本主義だけでも、私たちは上のレイヤーの人々に搾取される脅威があります。そしてそのリスクをコロナウイルスは加速させることでしょう。
二極化が進み情報格差が起きると仮定するのであれば、
その格差を利用して私たちを搾取する人々が出てくるかもしれません。
そうなった時に、私たちに必要とされるのは、
「当事者意識を持ち、自己責任100%で取り組めている状態」になることではないでしょうか。

資本主義社会や自分が所属している組織業界に対する当事者意識、
そして自己責任100%で行動し、コントロールレバーを握り続けることが、
コロナウイルスが拡大した資本主義社会で生き抜くためのセオリーになっていくでしょう。

確率論ではありますが、
私たちの「自分ごと化」は組織単位だけでなく、
個人としてもきっとポジティブな効果が得れる確率
を上げてくれる概念なのではないかと考えています。

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