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なるべく素敵に老いの準備をする 7

※ 時代に合っていない言葉などが出てきます。しかし、今の私があるのも、この時代や人々のお陰です。既に遠い昔に他界した方もおり、追悼と感謝の意と共に、読んで下さった方の心にとまり、役立てて頂ければと願ってます。

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・お金

有難いことに今は「認知症」「痴呆症」って知られています、特に「認知症」という言葉にはね。

しかし、以前は公ではありませんでした。

病院勤務時代に衝撃的な事がありました。
患者さんが警察に電話を院内の公衆電話からかけたのです。
「〇〇さんから財布を盗まれた」。
この〇〇さんというのは、患者さんの職場の同僚。
そんなことをする方ではない。
25歳当時の私は、さっぱりわからない。仲良しがなぜ?

しかし、これって多いことがわかったんです。
たぶん 警察の方は良い意味で「勝手知ったる」なんだと思います。
だから、病院へ連絡をくださった交番の方は電話だけでおさめたんです。
私は「何事?」。

盗んだ~と言われた患者さんのお財布は、ちゃんと病室のテレビ台引き出しの中に、ちゃんと入ってたんです。そう・・・

患者さんは、高齢者。痴呆症・認知症の始まりを知らせていたんです。

「老い」「終活」を元気なうちに「しっかり意識のある時に」準備することの原点は、これが切っ掛けでもあります。

※  皆さんは、パートナーや伴侶の持ってる財産や銀行口座の暗証番号をほぼ全て把握してますか?

良し悪しでなく、コレってお互い知らなくて当たり前というか 遠慮というか礼儀というか、どうしても自然に踏み込めない領域化している部分もある。また、お互い知らない口座にこそ大きな金額が納められていたり。

これ、高齢になり本人さえ記憶が曖昧になる上に倒れられでもすると大変なことになります。
コレに介護をして気がつくだけでなく、このテーマで投稿するうちに、もう一つ 大変なことに気がついたんです。

※  パートナー・伴侶・・・家族など、銀行取引を持つ全ての人で老若関係なく、事故死や病死、自殺・・・突然死的なことになると下記のような環境になること。
下記のことは特に若い人や若いご夫婦こそ、お互いの口座の暗証番号知らないこと・知らされていない部分に衝撃であり、この投稿を読んで頂いた方 全ての方に改めて お互いの夫婦間等で  相手の銀行口座に対する決め事・協議をしてもらいたいと思ってます。

※  あなたは伴侶や家族が突然 亡くなったりしたら、亡くなった本人の銀行口座が伴侶や家族であっても、お金が引き出せない・自分の口座に臨時であっても動かせなくなることをご存知ですか?国の決まり!?で、亡くなった家族の銀行口座が凍結されてしまうこと、これを解除するのに猛烈な手続きが必要なことをご存知ですか?

倒れても、本人確認ができないと厳しいこともご存知ですか?
入院費・介護費・デイケアセンターへの費用など、大きなお金が必要な時に伴侶等の倒れた本人の為に本人のお金を使いたいのに引き出せない、使えない。過去の投稿で、末期癌の知人が車椅子で銀行カウンターで怒鳴っていたのは、死が大変近い自分の口座を奥様が動かせなかったからなんです。

伴侶はもちろんですが、子供さんは親の口座など触りたく無いです。
真面目に育った方なら自分以外の人の口座など触りたく無い。
モノ凄く嫌ですよ、犯罪者になった気分でね。
しかし倒れられたり・死亡されると、否が応でもしなくてはならない。これって、予想以上に地獄です。

皆さんも時々 過去に耳にしたことがあると思います、突然  伴侶を失った方のこんな言葉。

悲しいなんて まだ感じられない。
寂しさなんて感じない。それどころではない。
後が大変で。それどころではない。

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若い頃から老いに恐れはありません。背景に、老いを先読みし 準備できることは終えておきたいと進めていたからです。 しかし、誰もが予想だにしな…