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リーフで酷道ツーリングは出来るのか?②

前編はこちら

ルートはこちらのGoogleマップで確認できます。

道の駅《いっぷく処横川》から、長野飯田の端の道の駅《遠山郷》まで
約90kmを、充電なしで走ることになった。

途中、峠が2か所あり、普通のガソリン車であれば、浜松のどこかで満タンにすれば、何の心配も無く飯田市内までたどり着く距離だ。
しかし、電気自動車のリーフ(40kWhタイプ)で最初の道の駅で満充電に出来るわけでもなく、SOC 71%、メーター上での残走行可能距離 191㎞ からスタートした。

明神峡を超え、山住峠まで登り勾配がひたすら続き、道の駅から 45㎞ ほど走った時点で SOC 38%、残走行可能距離 87㎞ ほどとなってしまった。

191km - 45km = 87km 

もし、これが小学校の算数なら、間違いなく、不正解だ。
しかし、電気自動車の山道での残走行可能距離の、これが現実である。

まだ残り 40㎞ ほどはあり、兵越林道の登り勾配も控えている。
この残数値で果たしてたどり着けるのか、頭の中で計算をしてみた。

峠道のきつい登り勾配を行く時の《電費》は 2㎞/kWh 程度となる。
勾配区間が 10㎞ ほどであれば、その 10㎞ ほどの区間を進むだけで 5kWh 程消費する。

しかし、峠区間を過ぎた後は、電気を殆ど使わずに下る事が出来るのだ。SOC 38%であれば、残り電力量は約15kWh。
登り勾配で 5kWh 程消費してから、
下りと平たん路で 5kWh 程使うという試算であれば、
残り15kWh 程の電力量でも走破後に 5kWh 程残る勘定となった。

どきどきしながら兵越林道の勾配を登り、
遠山郷についた時には SOC 25%、
残走行可能距離が 50㎞ 程の表示となり
道の駅の急速充電器にて充電をして、
何とか飯田市内まで抜ける事が出来た。

こうして、リーフでの酷道の走破に成功したのだった。

今回のツーリングでわかったことは、計画の重要性だ。
事前に経路上の充電スタンドをチェックしておくことは、EVツーリングの命綱とも言える。
当たり前と言えばそれまでだが、しかし、今、全国でEV充電器の撤去が行われていることはご存じだろうか。

使用頻度の少ないスタンドの維持費を節約するために、あちこちで充電スタンドが撤去されているのだ。
もしかしたら、事前に調査した充電スタンドが撤去されている、ということも、実は、あり得なくはない話なのだ。

もし、今回、当てにした充電スタンドが突然、撤去されていたとしたら…
そんな想像をするだけで、ぞっとする。

すべてのEVツーリングが、安全で良い旅になるよう願うばかりだ。

マンションeコネクト株式会社

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