見出し画像

不登校娘 入学。温かい声掛けに救くわれる (発達障害)

異常に青白い顔や手足。そういう子をたまに見かけたことがあった。
不登校や引きこもりの子がこうなるんだな、と初めて気が付いた。
久しぶりに学校へ行ったら、それがうちの子だなんて、今になって驚いたのだ。目が覚めたような感じだ。

長女は中学生になった。
入学式は、両親と自分の意向で、出席しようと心に決めていたようだ。
昭和風の制服を着た姿は、意外と可愛らしい。
長女は、いつにもなく興奮した口調で、いつもの冗談に時折緊張の言葉が出てくる。。胸が痛くて窒息しないかとまで訴えてくる。
その時の私には、娘の思いは分かったが、ちゃんと向き合う事はできなかった。早くいかないと式に遅れてしまうという大人の都合を優先した。

何とか、歩みをせかして、
二人で校門までたどり着いたとき、あたりは誰もおらず静まり返っていた。
ひょっとして、時間間違えたかなと嫌な予感。
予感的中、生徒だけ早い時間に集合だったのだ。
脇からはあの変な汗を久しぶりに感じた。
ダメな母親と思われるのが怖くなったのだ。
パソコンみたいに、元に戻せたらいいのに。

だが、焦っても仕方がない。覚悟して校門に入る。
私は、こういう人なのだ。これが私だ。それでいい。

体育館の前で女性の先生が笑顔で待っていてくださった。
よかったー。温かく迎えてくれた。
初めての登校の不安はふっとんだ。感謝。
人の温かみって必要だね。
式が始まった。長女は一人うつむき片手でもう片方の肘を持って背中を丸めてはいたが、皆と歩行を合わせてなんとか入場。
余計に目立つじゃないか!

式は終了して、教室に移動。初めての教室参観。
全部母親の私が準備したので、筆入れがなくて先生にペンを借りていた。
学活は、すごく長く感じた。
その後の、記念撮影で自由に撮影が始まるのを待つ時間。
ざっくばらんな集合体は、知り合いを見つけしゃべっている人もいる。
そういう状態はやはり、不登校の子と親は落ち着かないが、以前ほどではない。
仲良しグループはまだまだ少なく、おのおのが独立した人達に見える。
新しい関係の居心地はそんなには悪くはない。
どこかのグループに所属したいとは思わないけど。

自分は、孤立するのが怖かったのだ。
楽しそうな人の群れから離れ、一人ぼっちでいた自分は、まだここにいた。

帰宅時に、小学校の先生へ挨拶にまで行けたのは、予想しなかった。
娘の入学式は、いい感触だったに違いない。
家に帰宅した後、中学校で見た生徒たちの事を楽しそうに話していた。
話がとまらない。
小学校での仲良しだった男の子の友達が、気さくに話しかけてくれたこと。
それに救われたと言っていた。

緊張や不安の中で、勇気を出して戦場に踏み出した時、
温かく声をかけてくださる人はがいれば、救われる。

この記事が参加している募集

散歩日記

同じ苦しみを持つ人々に励みになればと思ってます。サポート待ってます。(⌒∇⌒)