面接官は何を見ているか ESの部② 志望動機

こんばんは。

エントリーシート、就活生なら出願するどの企業にも必ず書くじゃないですか。

あれに必ずある「志望動機」、その正体は「私がいかに御社に採用されるべき人材か」の論理ゲームなんですよ。

論理ゲームなので「これが王道!」という正攻法があります。

これを見れば最強のESの書き方がわかります!


志望動機に絶対書くべきたった1つのこと


経歴・資格に加え、志望動機とガクチカ各400文字を書くESを想像してください。

志望動機欄を書くときに最も重要なことは何だと思いますか?

それは「入社後にどのように活躍したいか」です。

重要すぎてこれが独立設問になっている企業も少なくないくらいです。

先ほど言いましたが、志望動機は「私がいかに御社に採用されるべき人材か」の論理ゲームです。

なので、「私は御社でどのような活躍ができるか」ということは必ず書かなくてはなりません。

例えば営業職を志望する場合は「お客様のために逆境を乗り越えられる営業として活躍する所存」などです。基本的には、総合職採用であっても志望職種は明言しておいた方がいいです。人員配置的な観点でハイリスク・ハイリターンではありますが、〇〇部で〇〇な営業として活躍する、みたいな感じで部署まで言い具体化するのもありです。

この時、字数が許すならわかりやすいキャッチコピーをつけてしまうのがいいでしょう。だいたい字数が足りなくなって断念せざるを得ませんがwww。世の中には自己PRでキャッチフレーズを使う手法がありますが、将来像でキャッチコピーを使った方が相手の人事に人柄が伝わります。例えば「みんなを導く灯台」より「ファイナンスのなんでも屋」のほうがわかりやすいじゃないですか?自己PRではなく将来像でキャッチコピーを付けた方が例えを使わず、相手が必ず知っているものと自分の強みを結び付けられるので外しづらいです。

この「将来御社で活躍する姿のキャッチコピー」はMUFGグループの新乙採用サイトがとても参考になります。「ファイナンスのなんでも屋」もここから引用しました。

志望動機の2つの組み立て方

志望動機の組み立て方には大きく分けて2つあります。

まず、最初の一文で志望動機の内容を30~40字くらいで要約しましょう。例えば「製造業の縁の下の力持ちとなる電子部品に携わる仕事に魅力を感じました」だったり、少し長いですが「多様な商品を保有しており、お客様に最適なソリューションを提供できる点に惹かれました」みたいな。

その後の文章には二つの組み立て方があります。これ以降「そのような動機を抱くにいたった根拠となる過去の経験」を原体験、「なぜ御社/貴社でなくてはいけないか?」の項目を御社志望動機とするのでご注意ください。

 パターンAが「原体験→(業界志望動機)→御社志望動機→将来像」
 パターンBが「原体験→将来像→御社志望動機」
です。よく使われる「御社志望動機→原体験→将来像」は最初の御社志望動機が根拠がないまま出て浮いてしまうので非推奨です。全体的には前者の方が所要文字数が多い傾向にあります。

パターンAの方が割とオーソドックスなパターンで、多くの就活生がこのフォーマットで志望動機を書いています。パターンBは将来像を強調する目的があるほか、なりたい自分を実現できるのが御社/貴社という意味になりなぜ御社?の根拠が強くなりやすいのがメリットです。どちらかといえば古めの企業にはA、新しめの風土の企業のはBのほうが刺さりやすいと思います。ただし、使いたい原体験がめちゃくちゃ強い場合は絶対にパターンAでいきましょう。

非推奨の原体験・積極的に使いたい原体験

その原体験にも推奨されるものと推奨されないものがあります。

まず、やめておいたほうがいいものはガクチカや自己PRで使う経験です。シンプルに面接官の質問の種が1つ減ってしまうので不利です。また、1枚のESで同じ経験を使いまわすということで、人生経験が浅いととらえられる可能性があります。

そして、上記のものほどではありませんがあまりお勧めしないのが、学部と志望業界が明らかに合わない場合の高校2年以前の経験です。例えば、文学部の就活生がSE志望で就活するとして、「中学時代に生徒会で〇〇のHPを作りシステムを通じた貢献にやりがいを感じました」とか書いたらじゃあなんで文学部選んだんだよってなりません?経済学部や商学部ならいくらでも誤魔化しは効きますが人文系と法学部はここで矛盾する可能性があるので要注意です。

あと、あまりにも古すぎる原体験も考え物です。小学生の頃に怪我して保険の重要性を知った、とか嘘くさくなってしまうので。

逆に無理やりにでもねじ込みたいのが留学の経験です。自己PRやガクチカが留学中の取り組みだと長くても1年なのでパンチが弱くなってしまいます。なので、留学エピソードは原体験で入れちゃうのが効果的です。特に海外駐在や出張を盛んに行う企業なら海外で何を感じたかは知りたがっています。ただし、ポリコレ的な内容はNGです。特にESに留学経験の有無を書く欄がない場合、留学経験を書きそびれてお祈りされたらもったいないので留学経験は上手く使っちゃいましょう。

あとは、高校時代の部活はプラスにもマイナスにもなります。原体験で高校時代の部活について触れる場合、男子はサッカー・野球・バスケ・ラグビー、女子はチア/ダンス・バスケ・テニス・バレーボールのいずれかならば大幅な加点が入ります。一方、男子で文化部などは書かない方がベターです。

意外とアリだと思うのが浪人時代の経験です。多分あまり被らないうえに逆境の中での体験談になるので逆境への強さをしれっとアピールできます。一浪ならね。

「御社志望動機」に関する限りなく結論に近い考察

「その業界の中でなぜ御社でなくてはいけないか?」という問いは就活生を悩ませる永遠の課題だと思います。これは、はっきり言ってしまうとホームページに載ってないことなら何でもいいです。必ず現場社員から聞いたことを基に書きましょう。まあコーポレートとかだとやむを得なかったりするんですが…。

そして、御社志望動機には主に2つのパターンがあります。

一つ目が「事業構造型」です。例えば、業界唯一の〇〇という商材を扱っているだとか、ビジネスモデルが特有だとか、〇〇と〇〇の事業の相乗効果でお客様の願いをかなえることができるといった企業の構造面での強みに触れるパターンです。論理的思考力や分析力に長ける人材を求める企業に強いです。

このパターンの場合は、複数の現場社員に「競合と比べた御社の強みと弱み」を聞いておき、それをもとに御社志望動機を作ってしまうのがオススメです。

二つ目が「〇〇さん目標です型」です。現場社員と面談させていただいた際にその方が活躍されている姿・マインドに惹かれ自分もこのように活躍したいという形式です。これは個別でOB訪問を行っている際により大きな力を発揮します。この方式のメリットとしては、実際に活躍している社員のストロングポイントをなぞるので的外れになることが100%ないことと、コーポレートでも志望動機を作れることです。

この場合は、複数の現場社員に「業務の中で最も意識していること」「最もやりがいを感じた経験」を聞いておくと良いです。失礼にならない範囲で「最も失敗した経験」とかも聞いておくといいかもしれません。

まとめ

  • 志望動機で最も重要なのは「将来活躍する姿」!面接官が映像で想像できるように伝えろ!

  • 志望動機は「なぜ御社か」より前に「原体験」を書け!

  • 自己PR・ガクチカで使うエピソードは原体験に使うな!逆に留学の話はねじ込め!

  • 「なぜ御社か」は事業構造か社員の人柄で攻めろ!

執筆者:壁きの嘆
福岡県出身。圧倒的な分析力を武器に偏差値47.5文学部→大手5社内定を成し遂げた24卒下剋上就活生。ESと企業研究のプロ。「まだバレてない超優良企業」シリーズやる予定なので楽しみにしておいてください。

監修:22卒現役人事飯山
福岡県水巻町出身。陰キャ、Fラン大、ノンサーの三重苦から就職偏差値60越え大手企業に内定した現役新卒採用担当。新卒採用のちょっとイジワルな話が得意です。好きな言葉は設定6。

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