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やっぱり僕は、性格が悪いらしい。笑

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
の美です。

前回の記事はコチラ

今回はその続きとなります。


8ヵ月目。
役員、動きます。

役員「今回は失敗した。ごめん。新たに人員を増やしたいのはやまやまだが募集かけても中々来ないから一旦派遣社員雇おう。」となった。


そして9ヵ月目。
役員、動きました。

役員「今日から派遣として働いてくれるAさんとBさんです。二人とも実績もあるしすぐ戦力になってくれるから。」とのこと。

早速社内で割り振りがあり、両名滞りなくプロジェクトに参加する流れとなった。
ちなみに言い忘れたが両名とも『女性』である。

前記事を読んで頂けた方は分かると思うのだが、僕達には仕事する上でなんら変哲もなく、気にすることも全くないこの性別。
だがソイツが絡むと"この性別"が非常に厄介となる要因なのだ。

弊社で最も仕事が出来なく、最もつまらない人間で、最も問題を起こし、最も行動が誰よりも遅いこの男が、この時ばかりは誰よりも最速で動く。

ソイツは開口一番で両名にこう話した。
「僕、〇〇と言います。この会社入ってもう〇月目で~」
聞いてもないのに喋りだす。
他の社員・役員はもう呆れ果てている。

実はこの女性が絡んでいる問題は幾度となく注意されていて、最早突っ込む気すら起きていないのである。
それを以下に明記する。

・メーカーで、ウチの商品を使って下さいと営業に来た女性を軽く軟禁状態にする。(入口と女性営業マンの間に入って出さないようにする)
・現場での打合せの際、取引先に女性がいるや否やすぐ絡みに行ってクソつまらない話を延々聞かせまた軟禁状態にする。
・お客様に女性がいるや否や私的な事をWEBにも関わらずし始め、個別チャットや電話でやり取りをし、私物を借りたりしている。(公私混同する。)
・お客様のお偉い方には気を配らず、女性しか常にみていない

まだまだある。もう書くのも面倒過ぎるので端折った。申し訳ない。
これがノーマンリーダスとかブラッドピットとかジョニーデップとかならば女性もそりゃ嬉しいだろう。

だがこちとら体毛の濃い、中肉中背と思いきやぜい肉が隠し切れない丸みがかったシルエットに、センスが微塵も感じられないファッションセンス。
その上会話が極めて、異常なほど非常に失神するほどつまらない。
美人とか紳士で才気あふれる方々に「神は万物をお与えになった」なんて話よく聞くが、僕は同情すらする。
「神は何故、ソイツから全てを奪ってたもうたのか」と。


Aさんは
「あ、そうなんですね~。まだまだ知らないことばかりなのでこれから宜しくお願いします~」なんて愛想の良い返事をする。
Bさんは
「了解で~す。」とそっけない返事をした。

お昼になり飯でも食うかと思い席を立った瞬間にソイツに話しかけられる。
「ちょっとお昼どこかで食べません?」と。

内心(くっそダル・・)と思ったが仕方なく付き合ってやったら案の定"派遣女性"の話だ。
このエネルギーを仕事に向けとけよと思う。

ソイツ「さっきのBさんの返事。あれはこの会社を危機に追い込みますよ~!」と言う。

(それはお前だよ)と心の中で思ったが、間髪入れずにこう言ってきた。

ソイツ「いやーAさんは優秀だな~!可愛いですしね~!」と。

始まった。初日にして始まったのである。ソイツのストーカーとなる日がAさんの出社初日になるとは思いもよらなかった。


この時既に上司は匙を投げ、ソイツを育てることは無理と判断し他に任せっきりになった。ソイツも上司のことが嫌いと宣い、関わりはもう一切ない。

してAさんは本当に仕事が出来る女性で頭の回転も速い。何よりも機転が利く上、愛想もいいので客先からもすこぶる評判が良い。
なんなら役員も手懐けられている。
中々いない。男でもいないってのに、20代の女性で仕事もトークも接し方も優秀な人材。

神が万物をお与えになった20代女性 Aさん
悪魔が捨てたゴミの中にたまたま魂が残っていただけの30代ストーカー体毛隠れぜい肉おっさん

この関係値が弊社をより混乱させること(20代女性は優秀で弊社にひたすら利をもたらす一方、勝手に30代ストーカーおっさんが叫び散らかす状態)となったのである。


ソイツはもう9ヵ月目にして弊社では味方は誰もおらず、分からないことも聞けないほど孤立していた。
なのでソイツは『この機を逃してなるかー!』と言わんばかりにAさんに仕事のやり方を聞く。

でもこの構図、想像してみてほしい。
気付くと思う。このおかしさに。

まだ1週間しか経ってない派遣の新人のAさんはまだ弊社の仕事の流れを知らない。当たり前だ、一週間だ。分かるはずもないのだ。
そんなAさんにソイツはとにかく話しかける。
「ここはどうなんですか?」「ここはこうすればいいですかね?」

もう僕だけじゃなく皆思っている。
『コイツ、頭悪いとかではない。異常にIQが低いのだ。』と。

ゆくゆくはAさんを社員として登用して本格的に我が社の力になってもらいたいと考えていた役員達はとにかく焦った。
このご時世に滅多にいないこの優秀な人材をこんな「ストーカーバカ野郎」に潰されるわけにはいかないと。

役員と他の社員はソイツに言った。

僕は社会人になって聞いたことがなかった。
そんな言葉はテレビの中とかyoutubeの企画とかでやったりするもので、流石に現実味を帯びていなかった。
役員と他の社員はソイツにこう言ったのだ。

「おまえさ、仕事もしてないのにいい歳してストーカーはやめろよ」と。


読んで頂けている方々にお聞きしたい。
実際に目の前でこういったやり取りを、関係値が昨日今日の関係ではなく、少なくとも1年の4分の3を共にしている人間に対し直接言い放つ現場を、
アナタは目撃したことがあるだろうか。

僕は無い。
何故ならばそんなことはバカでも分かるからだ。

そう、つまりはバカなのではない。ソイツは本当に頭が悪いのだ。

この異様とも取れる状況を僕は目の当たりにしたのである。
僕だったら、、僕だったらこんな事言われたらもう会社にすら居られない。
そんな時にすぐソイツは返事をした。

「そうですかね~?ストーカーしてないんだけどな~」

ソイツはお疲れ様です~と帰っていった。

圧倒的ノーダメージ


ざわついた。カイジなんて比ではなかった。弊社に戦慄が走る。
僕らが相手にしているのは、人間のカタチをしたモンスターだったのだと。


この一件を機に状況は更にエスカレートしていく事となる。

ソイツの仕事の出来なさは益々勢力を拡大した。

・人が30分で出来る仕事をソイツは24時間掛かる(例えるならば、今この記事を書いていて「記事」と打ち込むのにおよそ僕や普通の人ならばコンマ何秒の打ち込みだが、ソイツは普通に10分以上掛かる。誇張なしに本当にそのレベル)
・ほかの社員の3日後のプレゼンに必要な資料作成の手伝いをしろと仕事を与えたら、30ページ中0.2ページしか出来なかった。(1ページも進められなかった)
・与える仕事がないから、会議中の打合せ内容を議事録取っておいてと頼んだ後、数時間後に議事録できた?と聞いたところ、「僕は聞いたことを文字に起こせないんですよ」と返ってきて何もやってない。
・お客様と同行して現場に行くとき等、タクシー捕まえるかとなった時弊社の役員が動いてタクシー停めている間、ソイツはぼーっと役員の事を見ていて「最近のタクシーって乗りやすいですよねー」といって、お客様より先に奥に入っていった。
・ビル内のエレベーターから出るとき先に降りて役員が扉を手で開けておいて、他のお客様を誘導している時にお客様と一緒にソイツは出てきて、役員のその姿を視界に入れながらも全く気付く事無く、アホ面のまま呑気に歩いて行った。

上記に書いた順番も気付いたであろうか?
下の箇条書きにいくにつれて仕事内容から気を利かす利かさないといった業務外のレベルにまで下げても尚、全く出来ていないという事に。


本当に『無』なのだ。


またそれとは逆にAさんの飛躍は留まることを知らない。
彼女のファンになるお客様は日に日に増えていき、もはや派遣という立場の枠を超え始め、「Aさんにやってもらいたいんだけどお願い出来るかな?」なんて吉報が役員の耳に入り始める。

役員、動きます。
Aさん弊社に取り込み補完計画が始まりました。

役員、動きました。
一か月後、Aさんは晴れて正社員として登用されました。
恐らく僕の見立てでは金で釣ったに違いない。
だがそれに見合うだけの価値がAさんにはあった。


弊社は波に乗ったわけだが、くっそでけぇテトラポッドが邪魔をしている。
役員達はどうにかしたかった。
他の社員達は役員以上に何とかしてほしかった。

皆一丸となっていた。
「アイツ、なんとかしてやめてくれねえかな。。」と


そこでだ。


遂に白羽の矢が立ってしまった。


僕は抜擢されたのだ。


役員は僕にこう言った。



「頼む。の美よ、、どうにかしてくれ。」と。




To be final episode

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