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僕は性格が悪いらしい。笑

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
の美です。

ただいま僕は仕事に加え、現在においても専門性に特化しようと今も励んでいます。
その理由は下記記事に書いております。

仕事が終わり、その後に飯を体内に流し込み、それから専門性に特化するべく勉強なんかしてると思ってくる。

「めっさ疲れた。」と。

機械と違って人間は疲労感が否めないので、たまに休憩なんかしたくなる。
この記事を書いている時なんかは気分転換になるので割と楽しい。

と、そんな日常を過ごしている時に会社のある人から、
「昨年のアイツ。今何してるか知ってる?」と話し掛けられた。

この会社の人間は話しかけられても苦ではない数少ない一人だ。

自分的には全く興味が無かったからすっかり忘れてしまっていたが、思い出せば濃厚な思い出が、、そして思い出したくもないキショい日々が、、、脳裏に蘇った。

と、同時に「俺はこうしちゃいられない!」と気持ちを新たに頑張ろうと奮起する内容だった。

皆さまも一度は体験したことがあると思う。
本当の意味で「使えない人間」というモノに出会ったことが。

それは、、

、、出会う全ての人に嫌われることが約束された男の数奇な物語。



今から三年前の某日、ソイツは弊社に面接にきた。
意気揚々と語るその口調は自信に満ち溢れた内容で、僕の上司はその姿に感銘を受けたか、ド新人であるにも関わらず「俺が一人前になるよう育て上げますよ!」と言っていた。
補足をするとド新人とはいえ専門職でもあるので中途採用が多く、ソイツはこの時点で30歳オーバーである。

僕はその時、役員から話を聞いただけでしかなかった。
が、その少ない情報しかないが「辞めといた方がいいですよ?そういうタイプは誇張表現が多すぎるんで。後悔すると思うけどなぁ」と伝えた。

いやね、大した内容じゃない。
ソイツは「僕は〇〇〇しか使えないのでご用意できますか?」と面接時に伝えてきたらしい。

一見したら大した内容じゃない。今この記事を見てくださっているアナタもそう思いますよね?

僕は陰気で陰湿で陰キャと自分で分かっている。
主張はほぼしないが、その分人は見ているつもりだ。
陰キャ特有のある種の感が呟いている。「ソイツはよくねえぞ」と。


して入社日。ソイツは来た。
「初めまして、〇〇と言います。学生の頃は~・・」と聞いてもないことを喋りだし5分経過した後に「宜しくお願いします。」と言って終わった。

5分って長いんだよね。
場がシーンと静まり返ってるのに状況が掴めてないソイツ。
皆も心の中で「まだ続くの・・?」と思っていたらしい。
(後に聞いてみたら発覚した。)

そして「一人前に育て上げる!」と言っていた上司に付いていく感じで始まった。


基本的に弊社では1プロジェクトに対し2人構成が多く、プロジェクトマネージメントとデザイナーというセットで行う構成だ。
そんな僕はデザイナーとしてやっている。
申し遅れました。
の美、一応デザイナーをやっております。

なのでデザイナー志望で入ってきたソイツとは仕事で組むことはまずない。
何故ならば2人構成である以上、被ることは無いからだ。
被るとしたら上司のようなパターンだ。

1か月くらいが過ぎた辺りだ。
とある日の夕方6時以降にソイツは「お先に失礼します」と言って帰っていった後だった。

・・ (カタカタ)
・・・(カタ   カタ   パタン(ノートPCの電源を落として閉じた))
「はぁ~。。どうにかなんないかなアイツ。」と上司がため息交じりにボソっと呟いた。

僕は「どうしたんすか?」と声を掛けた。
あまり僕は人に話しかけないが、最近の上司が非常に疲れているような気がしたので気にもなっていたからだ。

上司は「いやー、、アイツさ。仕事出来ないんだよ。」と応えた。

僕は「流石に業界的に初めてのことだし、内容吸収するにはまだ早いっすよ」と返した。

「いや、そうじゃないんだよ。」と上司。
「アイツは根本的にダメなんだよね。なんて言うかな。例えばこうして欲しいって頼むじゃん?その時に『え?でもこれだとあんまり効率良くない気がするんですよね』って返してきたりするんだよ。でもね、仕事が出来る人間だったら俺も「そうだけどさ、こうしたらいいんじゃない?」っていう風に提案も出来るじゃん?ただねアイツは本当に"何も出来ない"んだよ」と上司は言った。

僕は、
「何も出来ないとは具体的には?」と聞いてみた。

上司は言った。
「仕事だけじゃなく、俺らが仕事で使うソフトも扱えない。これが例えるなら運送業だったら車の免許が無いのと一緒。それだけじゃないんだ。メモも取れないんだ。内容が分からないと言われるんだ。打合せに勉強がてら参加させるだろ?ただ座ってるだけなんだよ。座敷童の方が全然マシなくらいだ。」と。

それを聞いて僕は、
「まあまあ。。まだ1か月弱過ぎたあたりなんで。人はどこで化けるかわからないんで、それまで暖かい目で見守ってやりましょうよ。」
と、上司に言った。

そんなやり取りを1か月毎に上司と毎回話をし、5回目の半年後過ぎた辺りから上司が匙を投げ始めた。

「ごめん、もう無理だ。」といつにも無く弱気な上司がそこにいた。

その時僕合わせて、面接時にいた役員もいたので役員が、
「分かった。話きくよ。」と3人で飲みに行った。

上司からでた弱気を下に箇条書きで出すと、、
・言って伝えたことが3分後に忘れているのは当たり前
・時間に遅れるのも当たり前
・本当に"何もできない"のに反抗"だけ"はする
・客先で粗相をする

まだまだ話していたが、取り分け大きく括るとしたらこんな感じだった。
その中でも今は【客先で粗相をする】というのがとにかく危ないとのこと。

その内容とは、、
①タメ口
②ご存じ無いとは思いますが~・・と一番能力の無いソイツが人を見下す
③話が圧倒的につまらない。それだけならばまだ可愛いものだが打合せ中にも関わらず私的なことをいきなり話出す。
④いきなり発狂する。ちゃんといきなり発狂する。
⑤お客様・取引先の人の中に女性がいると、その人としか話そうとしない。
等など、、。

僕は以前ソイツと事務所内に2人でいた時に、
「彼女いますか?」と話しかけられたので「ソッチは?」と聞くと、
「僕はなんか付き合うまでには中々至らないんですよね~」と言われたことを思い出した。

その内容を聞いて、(だろうな、、)と思った。

だが問題は仕事でソレらをやることである。

役員はその話を聞いて、
「分かった。明日話してみるよ。」と言った。

流石の役員も少し焦ったのかもしれない。
というのも弊社が取り扱っている仕事は1つ1つが数億単価のプロジェクトばかり。
仕事に大きいも小さいもない。建前はそうだが、やはり大きいも小さいもあるのが仕事。
仕事の中には今まで何年も積み重ねてきた信頼が仕事を貰えるという結果を生んできたプロジェクトもある手前、こんな使えない奴に築いてきた信用を崩されるわけにはいかないのだ。
僕もこの時くらいから事態はかなり深刻なようだと感じた。


そして翌々日、ソイツはいきなり僕に話しかけてきた。
「なんか、、この会社に不信感抱きましたよー。」と。

僕は心の中で(役員は話してないのか・・?)と思った。
だがこういった場合、一応だがソイツの話も聞いてみて気付くことがあるんじゃないか?とも思ったので聞いてみることにした。

ソイツが言う内容はこうだ。
①聞いても教えてくれない。
②教えるのが会社じゃないのか?
③僕は僕なりに一生懸命にやってる
④社会人として支えるのが普通じゃないの?
などなど。まだまだゴチャゴチャ延々と話していたが、ざーっくり大まかにまとめるとこんな感じだ。

僕には姉貴の子供で、小学校1年の甥っ子と幼稚園入りたての姪っ子がいる。まだ小さいけど甥っ子の方はスクスクと成長していて妹の面倒を進んで行っているいい子だ。
6歳にして「〇〇ちゃん(妹)はほっとくと危ないんだよ~」なんて事をこの前言っていた。

僕は驚愕した。ソイツの精神年齢は僕の甥っ子の遥か下をいっていた。
6歳というこの世に生を成し、まだ2190日位しか生きていない子供に、
10950日以上この地球上で汚ったねぇ叫び声を上げて産まれ落ちてしまった脳内お花畑おっさんの思考回路が追い抜かれたのだ。
姿形は30オーバーのスイーツ大好きストーカー予備軍、中肉中背に見えるがその実、ぜい肉が要所要所で隠しきれておらず、髭も眉毛もスネ毛も濃いこのネチネチしたおっさんが、齢6歳の漢字すらまだまともに書けない小学1年生の遥か彼方の下界を地で進むその姿・考え方に脱帽してしまったのだ。

この時点でソイツが入社して7ヵ月目。



遂に頭角を現したソイツが、
実はまだ本領発揮の30%程度しか出していなかったという事実を、
僕達 弊社はこの時、知る由もなかった。



To be continued… 


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