見出し画像

インタビュー後記・梅川雅己さん(寿司「梅川」店主)

梅川さんはありまさの常連さんです。
何度か
「マグロ漁船での経験をどこかに残しておきたい」
と仰っておいでしたので、2023年の秋にお話を伺うことにしました。

インタビューは九品仏の「梅川」で。
夕方の仕込み前のお時間を頂きました。

わたしはお魚が大好物、そして育ったのは焼津漁港のある静岡県ですが、漁業についてはチンプンカンプン。何も知らないので逆に興味津々でした。
また遠洋マグロ漁船でのご経験だけでなく、飲食店(寿司店)を25年続けるということ、同業者としてその大変さを骨身に沁みて知っているだけに(うちはまだ10年目のヒヨッコですが…)、飲食店継続のコツのようなものも伺いたいと思いました。

貴重な体験と、そこから得られた知恵を余すところなく語って頂いた120分…

お話を伺っていて印象的だったのはすべてのセリフに
梅川 (早口で)
とト書きを付けたいくらい、さささっと言葉が紡がれていくこと。
そう、梅川さんは、ものすごく早口なのです(笑)。
淀みなくさささっとお話しなさるのですが、かといって言い忘れやお話が前後することはほとんどなく、起承転結があり、伏線は回収され、内容は常に整理されている。
聞き手が混乱しない早口。

お客様に何回もお話なさっているから内容が練れている、という面があるのかもしれませんが、
何よりも梅川さんご自身に迷いが無い、心にすっきりした筋が通っているからこそストーリーが迷子にならないのだな…と、こちらまで背筋が伸びました。
生ものを扱う人の、終始一貫、躊躇しない姿です。

子供の頃に感動した、お寿司屋さんが舞台のドラマを思い出しました。
また見たい!

お話が迷わない、生き方がぶれない理由は、何をするにも
「自分で考える。自分で決める」
という揺るぎない「起点」があるからで、これは今までにインタビューした多くの方に共通してみられる、面倒だしリスキーだけれど実は(長期的には)後悔が少ない姿勢。
結局のところ、この姿勢をとれるかどうかが、人生の満足度を決めるような気もします。
つまり鍵となるのは決断できる、踏み切れる胆力というか…勇気なのかも。

本当にいろいろなことを考えさせられる、何回も読み返したくなるインタビューでしたが、わたしの印象に残ったことを3つ、強いて挙げるなら…

新しいことをはじめるなら「下地を作っておく」といい(インタビュー その1)
変わりたいなら、いつもとは違う場所に行ってみる(その3)
■漁業は本当に大変。漁師さんに、お魚に心から感謝☆

皆様はいかがでしたでしょうか?

梅川さん、貴重なお話を本当にありがとうございました。


この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,984件

最後までお読み下さり、誠にありがとうございました。私のnoteはすべて無料です。サポートも嬉しいですが、「スキ」がとても励みになります(^▽^)/