見出し画像

病院では治せない花粉症ですが・・・、実は治せるんです

今回は、東京大学名誉教授である小柳津広志氏の著書
「花粉症は1日で治る」という本の内容を紹介します。

著者の小柳津先生は、43歳の若さで東大の教授になった
スーパーエリートとも言うべき人物です。
そんな著者の専門は、「微生物学」「腸内細菌学」であり、
アレルギー治療においては世界一詳しいと自負されています。

著者は、「花粉症やアレルギーは炎症の一種であり、炎症を抑える
メカニズムを知ることによって、年齢や性別を問わず治すことが
できる」と述べていて、花粉症は必ず治ると断言しています。

さらに、花粉症を始めとして9割のアレルギーは1日で治ると
書かれていますが、「そんな都合のいい話がある訳ない」
疑っている方も多いと思います.
最後まで読んでみて、もっと知りたいと思った人は
実際に本を購入してみてください。

花粉症やアレルギー全般について、治療のカギを握っているのは
皆さんの体内に棲んでいるアレでした。




腸内フローラの重要な働き

1970年代以降、この50年で花粉症というのは増加の一途を
辿っていて、現在では3人に1人が花粉症だと言われています。
なぜ、こんなにも花粉症患者が増え続けているのかと言うと、
その原因は腸内フローラ(腸内細菌叢)を破壊してしまう
抗生物質にあります。
アランナ・コリン氏の著書「あなたの体は9割が細菌」という本でも、
抗生物質の使用がアレルギーの原因になっていると書かれています。


著者は「カフェ500」という喫茶店を経営していますが、お客さんと
交流する中で様々な発見があると言います。
来店する多くのお客さんも、花粉症には悩まされていたのですが、
80代以上の人には花粉症が一人も見られないということに
気づき、「花粉症の原因の一つは抗生物質だ!」ということを
確信しました。

抗生物質は、1950年代から感染症の治療に使われるようになり、
この頃から花粉症患者も増えています。
現在80代の方々は、抗生物質が普及し始めた頃には
既に成人していて、感染症に罹る年齢を過ぎていたため、
抗生物質を打たれずに済んでいます。

花粉症だけではなく、自己免疫疾患も1970年代以降から急増して
いますが、自己免疫疾患も腸内フローラをかく乱することによって
起こしている疾患です。

そして、認知症を含む精神疾患も1970年代以降に増加し、
それ以降は毎年約30万人ずつ増えていて、
今ではなんと400万人を超えています。

私たちは、脳に炎症が起こると気分が悪くなったり、
消極的になってしまいます。
脳に炎症を起こすのはストレスや病気ですが、その炎症を
良好な腸内フローラの働きで抑えることが出来ます。
・・・・しかし、良好な腸内フローラを一発で破壊してしまう
ものがあります。
そうです、原因は抗生物質です。



それではここで、驚くべき真実を発表します。

花粉症とうつ病は同じ病気です!



このように言うと、「全然症状が違うじゃないか」という声が
聞こえてきそうですが、症状は違っても起こるきっかけが同じなのです。
花粉症もうつ病も、どちらも免疫細胞が起こす炎症が原因です。

花粉症は、目や鼻、喉や皮膚に炎症が起こるのに対して、
うつ病は脳に炎症が起こります。
うつの場合、ストレスを感じることで脳の中に
「ダメージ関連分子パターン」という物質が作られて
炎症を起こします。
炎症が続くと、最終的に精神を安定させるホルモンの
分泌量が減少してしまうのです。

話はこれだけで終わりません、実はアルツハイマー病も
花粉症と同じ病気です。
アルツハイマー病は、アミロイドβ(ベータ)という
タンパク質の一種(脳内のゴミ)が蓄積することで
発症すると考えられていました。

その当時は、いくつもの製薬会社がアミロイドβを減らしたり、
蓄積しないようにする薬の開発に踏み出していましたが、
近年新たにアミロイドβを減らしても認知機能の低下が防げないと
いうことが判明し、製薬会社は撤退しています。

最終的に、認知機能を低下させてしまうのは、脳に存在する
免疫細胞(ミクログリア)が神経細胞を破壊することが
原因だったと判明しています。
そして、免疫の暴走をコントロールするのは良好な腸内フローラであり、
それを破壊するのが抗生物質ですから、アルツハイマー病が
増加している原因に、抗生物質が関与している可能性があります。





炎症を鎮めなければ

花粉症も精神疾患も、症状が出る場所は異なっているものの、
どちらも炎症が原因だったということが分かりました。
その他の病気でも、患部には炎症が起きているのですが、
これだけ頻繁に炎症が起きるのであれば、私たちの体に
炎症を鎮める力は備わってないのかと疑問に思うかもしれません。

しかしながら私たちの体は、炎症を鎮める仕組みを
持っていないのです。
私たちと言うより、全ての哺乳類はその仕組みを
持っていません。

繰り返しになりますが、炎症を抑えるのは
良好な腸内フローラです。
腸内は体の外になりますから、腸内細菌は
私たちの体の外に存在しています。
哺乳類全般は、体の外の腸内フローラに頼らないと、
体内の炎症を抑えることが出来ないのです。

良好な腸内フローラは私たちの食事によって作られますが、
持ちつ持たれつで腸内細菌と共に生きているということは、
多くの皆さんがご存じでしょう。
改めて、人は腸内細菌無しでは生きられないと思っていただけたなら、
善玉菌が喜ぶ食事を意識してみてください。


ここまでの内容だと、腸内フローラを破壊してしまう抗生物質が
悪い薬だと聞こえてしまったかもしれませんが、全ての場合で
悪いという訳ではありません。

抗生物質は・・・・

・肺炎
・敗血症
・結核
・性感染症

などの病気の治療には不可欠なものです。

また、細菌感染症が多くの子供の命を奪っていた1950年代以前には、
幼児の死亡率を大きく低下させて日本人の寿命を延ばした
抗生物質は、間違いなく必要なものでした。





花粉症って治せるの!?

毎年4,000万人もの人々が花粉症で苦しんでいると考えられますが、
「病院に行ったら花粉症が治った」という声を聞いたことが
あるでしょうか・・・?

現在の治療は対症療法のため、薬を飲んでも辛い症状を抑える
効果しかありませんから、根本的な治療は行われていません。
残念ながら、花粉症は薬では治らないので完治しない病気だと
諦めている人が非常に多いと思います。

ではなぜ、花粉症の根本治療が研究されていないのでしょう?
花粉症だけではありません、医学は「関節リウマチ」「潰瘍性大腸炎」
などの自己免疫疾患についても、治すことが出来ないのです。
何故ならば、医学は体内を治すものであり、これらの原因は
体外(=腸内)にあるからです。
花粉症を始めとしたアレルギーや自己免疫疾患は、抗生物質が
腸内フローラをかく乱して起こしている疾患なのです。

つい最近までの医学は、自己免疫疾患とアレルギーは大腸が原因で
起こる疾患だということに、関心すら示していませんでした。
そして現在も、腸内フローラについて研究する医者は
殆どいませんから、これから医学が進歩しても自己免疫疾患と
アレルギーを根本的に治せる病院はないでしょう。

今回の本題は、医学で治せない花粉症を1日で治す方法を
お伝えすることです。
実際は病院に頼らなくても、薬に頼らなくても、症状を和らげる
だけではなくて、花粉症そのものを治すことができます。

体内の炎症は腸内フローラの働きで抑えることができて、
中でも「酪酸菌」という菌が、大腸のエネルギー源となる酪酸を作り、
免疫系を発達させて不要な炎症を抑えることに
貢献しているということが分かっています。
この酪酸菌が、非常に重要なポイントだったのです。



著者が運営しているカフェのお客さんたちに協力してもらい、
酪酸菌を増やすことでアレルギー反応が発生しなくなるということを
確認できました。

酪酸菌を増やすためには、酪酸菌が好むエサを積極的に
取り入れる必要があります。
最適なのは「フラクトオリゴ糖」で、これを摂取すると
酪酸菌のエサとなり、どんどん増殖して酪酸を作ってくれます。

するとこの酪酸が関与して「Tレグ細胞」と呼ばれる全身の炎症を
コントロールする免疫細胞が増えて、花粉症などの
アレルギー反応が起こらなくなります。
Tレグ細胞がどのように炎症を抑えるのかは不明ですが、
炎症を抑えるということは分かっています。

ですから私たちが行うべきことは、酪酸菌のエサとなる
フラクトオリゴ糖を摂取することです。
フラクトオリゴ糖は、胃や小腸では消化されずに大腸まで届いて
酪酸菌のエサとなる難消化性のオリゴ糖です。

オリゴ糖には、他にもガラクトオリゴ糖や、イソマルトオリゴ糖
などがありますが、様々な素材を試して酪酸を最も増やすものを
検討した結果、フラクトオリゴ糖が最も効果が高かったのです。





フラクトオリゴ糖を摂取せよ

皆さんの花粉症は、フラクトオリゴ糖をたっぷりと摂取すれば
すぐに治る可能性が高いです。
しかも、本のタイトル通りに1日で治るかもしれません。

大腸の酪酸菌を増やせば次の日には治っているかもしれないので、
毎年通院して苦しかったという人には朗報です。
病院では酪酸菌のことなど教えてもらえないので、
今日知ることが出来たあなたは幸運でした。

今年も花粉が舞う季節に近づいていますので、花粉症の根本治療を
するためには、是非今日の晩御飯からでもフラクトオリゴ糖を
含む食材を取り入れてください。
フラクトオリゴ糖は主に野菜に含まれていますが、どんな野菜でも
良いわけではありません。
フラクトオリゴ糖を最も多く含んでいるものは
「キク科植物の根」になります。

具体的には・・・・

・キクイモ
・ヤーコン
・チコリの根

などがありますが、手に入れにくかったり、通販で購入するには
お金が高くなってしまいます。
ですから、フラクトオリゴ糖をまあまあ含んでいる
「ゴボウ」で代用してください。

ゴボウもキク科植物で、キクイモなどに比べると
フラクトオリゴ糖は少ないのですが、近所のスーパーで
簡単に購入できる筈です。
食べていただきたい理想的な量は1日100gですが、ゴボウだけで
100g食べるのは難しいという方は、ゴボウを減らす代わりに
ニンニク、玉ねぎ、白ネギなどを併せて食べてください。

もしかすると、「野菜からオリゴ糖を摂取するよりも、
オリゴ糖のシロップがスーパーには売っているじゃないか」
思った人がいるかもしれません。
しかし、酪酸菌を増やすという目的で摂取するのであれば
フラクトオリゴ糖一択ですので、間違えないようにしてください。

また、粉末タイプのフラクトオリゴ糖を通販で売っていますが、
サプリではなく食材から自然な形で摂取してください。
疾患予防効果のある食品から、体に良い影響がある成分を抽出しても、
抽出した成分だけでは疾患予防効果が認められなかったというのは、
人を対象にした研究では、よく確認されています。

しかし、なぜ成分を抽出してサプリメントで飲むと効果が無いのかと
いう理由については、専門家でも詳しく分かっていません。




終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?