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不都合な真実は闇の中

今回は、環境問題のジャーナリストである船瀬俊介さんの著書
「買うな! 使うな! 身近に潜むアブナイものPART1」
という本の内容を紹介します。

前回は新型コロナという病気に対して、私たちが知らされないことを
テーマにしましたが、この本には「テレビは言わない」
「新聞には書けない」
それが何故なのかということが
書かれています。

マスコミは、多少大げさに伝えることはあったとしても、
ちゃんと真実を伝えていると思っているかもしれませんが、
マスメディアは本当のことを伝えることが出来ないのです。

本の内容を通して、なぜ真実を隠ぺいする必要があるのか
教えてもらいましょう。





マスコミはウソだらけ!


ネットが広く普及してきましたから、気付いている人も
多少いると思いますが、テレビも新聞も、様々なメディアも
私たちに本当の事を教えてくれません。

その理由は非常に簡単で、そもそもマスコミは真実を伝えることを
目的として運営されている訳ではないからです。
もっと分かりやすく言えば、お金儲けを目的として運営していますので、
伝えている内容が真実でなければいけないとは考えていません。

ですが、中には必死で伝えようとしているジャーナリズム精神に
あふれた記者やディレクターもいますが、彼らが都合の悪い真実を
発信した途端、飛ばされて(部署異動)しまうのです。

飛ばされる・・・、いったい誰に・・・、
そう思った人もいるでしょう。

その指示を求めてくるのは、「スポンサー」という神様です。


当たり前のことを言いますが、新聞もテレビも様々なメディアも、
広告費を払ってくれる企業がいるからこそ、番組を作ったり
記事を書いたりできるのです。
そもそも企業が払ってくれる広告費が無ければ
マスコミは成り立ちません。

一般的に、マスコミの中でもクリーンなイメージのある新聞社ですら
読者の購買料と企業の広告費は半々だそうです。
どこの世帯も取っている新聞でさえ企業からの広告費が
半分なのですから、私たちから直接お金を取っていないテレビなどは、
殆どが企業からの広告費で運営されているということになるでしょう。

ですからメディアというものは、そもそもが企業からの
広告料が無ければ成り立たないという仕組みです。
だからマスコミは、大企業という広告主に頭が上がらない、
企業やスポンサーに都合の悪い情報を発信することができない、
これは、考えてみれば当たり前のことでしょう。
現場は、神様を怒らせないように細心の注意を払っています。

一方で、日本は企業社会ですから、企業が提供する商品と
サービスで私たちの暮らしが成り立っています。
皆さんも、食品や生活用品はもちろんのこと、
様々なサービスを利用しています。


その商品とサービスが悪かったら、私たちの暮らしも
悪くなってしまいます。
そして、暮らしの積み重ねが私たちの人生ですから、
悪い企業社会に住んでいると、私たちの人生も
悪くなってしまうのです。

つまり、日本人の人生の質を決定づけるのは、私たちの暮らしを
支えている企業の質です。
ですが、その企業の質が年々悪くなっているのです。
その理由は、メディアの質が劣化しているからです。

著者はジャーナリストとして活動してきましたが、
その中で様々な信じられない現実を見てきました。
著者には若い頃から何人もの新聞記者の先輩や友人が
いましたが、みんな正義感にあふれた優しい人ばかりでした。
その彼らが苦渋と諦めの表情で次のようにつぶやくのです。

朝日のK記者は「辞めたい」と嘆き、読売のH記者は
「ナベツネが白と言えば白」と自嘲します。
日経のM君は「企業批判は1行も書けない」、共同のT先輩は
「我が社は腐ってます」と号泣した。
テレビ局もそうです、
「放送は出来ませんよ、〇〇社がスポンサーですから」

スポンサーは神様なのです、絶対に逆らうことは出来ません。
彼らは大企業の広告主の名前が出ると、表情が固まり
凍り付いてしまいます。

また、週刊読売記者だったTさんは、
「花王?、ライオン?、無理無理、書ける訳ない。サントリー?絶対無理」
まさに即答だったそうです。
さらに、朝日のI記者は「朝日は電磁波問題書けないんですよね」と、
さらりと言ってのけました。

このように、今の世の中は真実を書きたいという熱意のある
ジャーナリストがいたとしても、書けない内容が多すぎるのです。
もし仮に、正義感のあるジャーナリストがいたとして、
その人が真実を書いてしまったら上司から怒られ、
飛ばされて終わりでしょう。


さらに、日本の社会というのは様々な利権や既得権益が絡み合っていて、
「その内容は触れてはいけない」「ここの事を言われると都合が悪い」
という部分が多すぎるのです。

一般的に、ジャーナリズムの世界は表現の自由が当然の事とされて
いますが、某国営放送局では、政府が右と言っているのに
我々が左という訳に行かないと述べるトップが就任して、
番組の制作方針が大きく変わったりしているそうです。

このようなことを考えてみれば、確かにテレビや新聞、
その他メディアが本当の事を書けないというのも
納得できるでしょう。
「テレビや新聞、ジャーナリストもダメだなぁ」と思う人が
いるかもしれません・・・・・
しかし、このようなことが起こっているのは、ジャーナリズムの
世界だけではありません。

真実の隠ぺいは様々なところで行われていて、
例えば、決算を粉飾するために不正会計を行っている会社、
不正に測定した燃料データを使って車を販売していた
大手自動車メーカー、
賞味期限切れの食品を使ったり、原産地を偽って販売している
食品メーカーなど、真実を隠ぺいするというのは日常茶飯事で
行われている事なのです。

たまに、不正を働いていた会社のことがニュースになって
大きな問題になりますが、このように事件化して
表に出てきたものは、ほんの一部です。
表に出てこないだけで、後ろではいくらでもこういうことが
行われているでしょう。



そして当然、それに関係している会社の社員や、その他多くの
関係者などは見て見ぬふりをするしかありません。
それは、自分の人生を会社に委ねているからです。
スポンサーにとって都合の悪いことは言えないメディアと
同じように、自分の人生を会社に委ねている会社員は、
「クビになったら困る」とか、「働きにくくなったら困る」
ということで、会社の不正に気づいていても
止めることはできないのです。

たとえば、今あなたが勤めている会社が不正な会計をしたり、
不正な取引をしていることに気づいたとして、
あなたはそのことを暴く勇気はありますか?
クビになるリスクを背負ってまで、
真実を告発できるでしょうか。

もちろん、悪いことは絶対に許せないという人もいると思います。
不正は正さなければいけないと思っている人でも、いざその状況に
なってみると、大抵の人は真実を伝えることが出来ずに
見て見ぬふりをすることを選ぶのです。

そして、それを簡単に批判することが難しい理由もあります。
誰だって自分自身が一番大切なのですから、職を失ってしまえば
日常生活が行えなくなり、家族を養うことも出来なくなって
しまいます。

このように、私たちが生きている世界というのは必ずしも
正義が実現する場所ではありません。
ですから、テレビや新聞の情報を鵜呑みにせず、しっかりと自分で
考えたり、正しい情報かどうかを調べたりすることが重要です。







本のタイトルが「買うな! 使うな! 身近に潜むアブナイものPART1」
ですから、「買うな!」「使うな!」についても
要点を絞って解説します。


買うな!

・甘いもの(白い砂糖など)

砂糖を摂取することによって様々な病気が引き起こされて
しまうということは、もはや医学的な常識であり、
疑いようのない事実です。
白砂糖の摂りすぎが動脈硬化などの血行障害を引き起こすのは
次のメカニズムによります。

       砂糖を摂取
         (血糖値が急激に上昇)
   ブドウ糖を燃やすための酵素が不足
         (ブドウ糖の一部は燃えきれず乳酸になる)
    乳酸が毛細血管に詰まる
         ⇓(乳酸が血管タンパク質と結合する)
      動脈硬化症になる
         

  冷え性、動脈硬化、脳梗塞などを引き起こす



このようなメカニズムで、砂糖はあなたに甚大な被害をもたらします。
さらに、砂糖は精神的にも悪い影響を与えることが分かっており、
現代人に急増中のキレやすい、イライラ、うつ病は、
砂糖の摂り過ぎが原因であると岩手大学名誉教授の大沢博氏は
断定します。

私たちの周りには甘いものが溢れていますから、別に食べたって
大したことないと思うかもしれませんが、甘いものが健康に良いと
書かれているものを読んだことがある人はいないはずです。

砂糖は、自然界では、「混合物」として存在します。
サトウキビ、テンサイなどの砂糖を含む作物を搾った汁に
砂糖が含まれています。
人間は、この砂糖の混合物を「精製」して結晶の砂糖を
手に入れています。

精製して結晶になった砂糖を摂取すると、簡単に糖分の摂りすぎと
なってしまうので、日本人の5人に一人は糖尿病と
その予備軍であり、砂糖(の摂り過ぎ)が
猛毒だと分かっています。
「糖尿病は完治しない病気」ですから、糖分を摂り過ぎた
ことによる代償があまりにも大きいので、
猛毒という表現をするのです。





・アジア発の輸入食品

中国産の食材などが安く売られている事からも、中国産の食べ物は
危険かもしれないと、皆さんも何となくイメージしているのでは
ないかと思います。
しかし、危ないのは中国産だけではありません。

台湾 ; ウーロン茶、ウナギ
香港 ; ウーロン茶、チリパウダー
タイ ; スッポン、バナナ
ベトナム ; 天然エビシーフードミックス、春巻き
フィリピン ; パイナップル、オクラ、サバ、ふかひれ
インドネシア ; インスタントコーヒー、エビフライ、ナツメグ

などの食品から、日本国内では禁止されている薬品が検出されており、
違反例があるようです。

しかし、検査に引っかかる食品は氷山の一角に過ぎません。
日本での輸入食品の検査率は1割で、そのうち国が実施する
行政検査は30%~40%で、あとは輸入しようとしている企業の
自主検査任せというのが現状です。

ですから食品は、多少高くても国産のものを選ぶのがおススメです。





・清涼飲料やドリンク剤

コンビニやスーパーなどで売っている清涼飲料や
ドリンク剤には甘いものが多く、それは砂糖をたっぷり
添加しているからに他なりません。
甘いものの危険性は既に指摘しましたが、砂糖たっぷりの
飲み物は当然のことながら、飲んではいけない
危険なものです。

さらに、清涼飲料やドリンク剤が危険な理由は、
発ガン性物質であるベンゼンが検出されたという
事例があったからです。
この調査結果を発表したのは日本消費者連盟です。
清涼飲料水2品目、ドリンク剤11品目、健康飲料8品目の
計21品目を分析したところ、16品目からベンゼンが
検出されたということが分かったのです。
ベンゼンは、人間への発ガン性があると認められている物質であり、
調査した日本消費者連盟も驚きの声を上げました。

もちろんですが、発ガン性物質を飲み物に加えるわけは
ありませんので、なぜこんなものが検出されたんだということに
なるのですが、理由として考えられるのは「ビタミンC」
「安息香酸」が化学反応して生まれたと推測されています。

私たちが購入する食品に食品添加物が使われている場合は、
数種類の添加物が大抵使われていますから、添加物Aと添加物Bが
それぞれ安全であったとしても、AとBが化学反応することに
よって、有害物質Cに変化するということはあり得ます。

そして、食品添加物の種類が多ければ多いほど、このような
反応が起きて新たに有害なものが生まれる可能性があるのです。
食品添加物は購入する消費者のために加えられるものではなく、
製造、販売する企業の都合によって加えられているものです。

その食べ物は購入者の健康など考えられていないんだと
覚えておいてください。







使うな!

・ビスフェノールA

ビスフェノールA(BPA)という化学物質は、
プラスチック製造で使用される合成添加物のことで、
環境ホルモンとしても悪名高い化学物質です。

2015年の人間を対象とした調査によると、ビスフェノールAには
ホルモンをかく乱する作用があり、内分泌疾患や不妊症、
精子の減少、さらには乳がんや前立腺がんに繋がる
可能性が示唆されています。

プラスチック容器に入った食べ物や飲み物は、化学物質が
容器から食品に移ってしまう可能性がありますから、
ビスフェノールAの悪影響から逃れるためには、出来るだけ
ステンレスやガラス容器に移し替えて保存するようにしましょう。

また、食品の温度が高まるほどに化学物質が付着しやすく
なりますので、電子レンジを使う時にはプラスチック容器を
使用してはいけません。





・合成着色料、人工着色料

皆さんも、合成着色料や人工着色料という言葉を聞いたことが
あると思いますが、これらは食べ物に色を付けるために
用いるものです。

食べ物に色を付けるのは・・・、

原材料を誤魔化す
私たちの目を誤魔化して美味しく見せる
食べ物の劣化・変質などを誤魔化す

という理由であり、誤魔化し目的以外で使用されることは
ありませんから、私たちにとっては余計なお世話です。

スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国では、
人工の着色料はほぼ全面禁止となっています。
その理由は、そもそも食べ物には不必要ということと、
発ガン性物質であるということが指摘されているからです。

しかし日本では、北欧諸国だけでなく、世界中の国で
発ガン性ありとして禁止されている
赤色104号、赤色105号、赤色106号も
未だに使われています。

なぜか日本は海外に比べて合成着色料、人工着色料の規制が
緩いので、私たち一人一人が意識的にこういったものを
摂取しないように気を付けなければいけません。





・ヘアカラー剤

ヘアカラー剤を使ったことがある人なら、頭皮を傷つけて
しまったという経験がある人もいるでしょう。
こういった経験がある人は、ヘアカラー剤は何となく頭皮に
良くなさそうだと感じていると思います。

実際、ヘアカラー商品には
「皮膚に付着しないように注意してください」
書かれているものもありますが、頭皮に付着しないように
毛染めをするのは不可能です。

ヘアカラー剤は猛毒ですから、皮膚炎や発ガン性の
危険性以外にも、頭皮の炎症が起きたり、
自己免疫疾患(膠原病)への影響も
指摘されています。


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