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億万長者は夢じゃない

今回は、トマス・J・スタンリーさんの著書
「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」
という本の内容を紹介します。

資本主義社会に生きる私たちには、お金が必ず必要ですから、
億万長者になるために宝くじを買ったりするわけですが、
この本は実際に1億円以上のお金を持っている人に、
「どうすれば1億円貯められるのか」と話を聞いて
書かれています。

誰もが1億円貯めたいと思うはずですが、
「今の自分の収入では無理だ」と諦めているのでは
ないでしょうか。
億万長者と聞けば、会社の社長とか、投資で大成功したような
特別な人が大豪邸で派手に暮らしているというイメージが
あるかもしれません。

ですが実際には、家計を上手に切り詰めて経済的生産性を
高めようと努力しているようです。
億万長者を達成した人に、お金持ちになるための
リアル(現実)を教えてもらいましょう。





買い物ではクーポンを使う

驚くべきことかもしれませんが、実に多くの億万長者は
家計の支出を抑えるために、例えば古くなった家具や
壊れた家電を修繕して使うとか、電話会社を見直して
料金の安いプランに切り替えるとか、古くなった靴は
靴底を修理して使うとか、買い物には積極的にクーポンを
使うなど、一般庶民でもやらないようなことを
実行しているようです。

実は、スーパーでクーポン券を使うことによって得られる
メリットは、数十円節約できるという効果だけではありません。
より長期的な視点で考えれば、数十円割引になるクーポンによって、
1年でいくら貯めることが出来て、その分を投資に回そうか
ということを考えているのです。

アメリカにおける典型的な家庭では、生活費が週に
200ドル程度掛かると言われています。
年間に換算すれば約10,000ドル、日本円に換算すれば
150万円くらいになります。
大人になってから死ぬまでに使う生活費は、
40万ドル~60万ドルということになるので、このうち5%を
節約して投資信託に回すとしたら、過去数年の利益率からして
5万ドル以上の収益が得られるわけです。

5万ドルと言うと、日本円に換算すれば750万円程度ですから、
ものすごい額の収益です。
1億円貯まる人と言うのは、かなり将来の事まで視野に入れて
物事を考えています。

だからこそ、ちゃんとクーポンを使うという小さな習慣も
徹底することが重要だと知っているのです。






安いものを使い捨てではない

日本でも昨今は、大量生産・大量消費(大量廃棄)の世の中になって
しまいましたから、お金持ちなら当然のように商品を使い捨てに
しているというイメージを持っているかもしれません。

ですが実際には、お金持ちこそ一つのものを長く大切に使う傾向が
あると明らかになっています。
特に、お金持ちが長持ちさせるものが靴です、
億万長者に関する全国調査の結果では、お金持ちの70%が靴底を
張り替えることで、靴を長く使っていると回答しました。

そして、回答してくれた人は皆、非常にハイブランドな
高級紳士靴を履いているというのも特徴です。
一足200~300ドル、日本円にして数万円する高級物を
好んで履いているのです。

普通の人は、最初に物を買う時の値段を気にするのに対して、
億万長者は購入時の値段をあまり気にしません。
購入時の値段ではなく、どれだけ長く快適に使えるかという
品質の方を重視しているからです。

そして、品質の良し悪しというのは、製品の寿命を加味した
維持費によって決まります。
私たち人間は歩く動物ですから、年を取れば誰でも足腰が弱くなって
いきますが、歩けなくなってしまえば私たちは一気に老化が進み、
寝たきりになってしまいます。



そこで、ある億万長者は次のように言っています、
「安い靴は、靴底よりも人間の足の方が擦り減ってしまう」

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