【お金の絵本#29】はじめてのおこづかい
お金について子どもに教えたいけれど、時間もないし、どうやって教えれば良いか分からない、という方でも家庭ですぐにできる「絵本の読み聞かせ」。お金に関連する絵本をフィナンシェの会では紹介しています。
今回のテーマは「失敗と学びを見守る」です。
ご紹介する絵本はこちら。
「はじめてのおこづかい」
生源寺美子 作
小林与志 絵
出版社 金の星社
■ 子どものお金の使い方を管理する? 見守る?
お子さんのお小遣いの使い方、どれだけ把握していますか? 特に、はじめての時は、一緒に買い物に行って「これは買わない方がいいんじゃない?」「もう少し貯めたら?」など、言うこともあるのではないでしょうか。
この絵本の主人公きこは、小学1年生ではじめてお小遣いをもらいます。お母さんのスタンスは「お小遣いの使い方は、子どもに任せる」というもの。きこは、お友達に「買ってあげる」と約束してしまったり、目の前の欲しいものをついつい買ってしまったり、大人から見た失敗も繰り替えします。でも、お母さんは「大変ね」と言うだけ。「こうしたら良いんじゃない?」とは言わずに、見守り続けるのです。
私も使い方は子どもたちに任せたいと思っています。が、ガチャガチャに使ってしまうと、ついつい「本当にいるの?」と聞きたくなってしまいます。きこのお母さんの姿勢は本当に見習いたいものです。
■ 昔のお金、物の価値に驚きを感じることも
1983年の出版ということもあり、絵本の中では500円札があったり、きこの欲しいものの値段が今と比べて安かったり、お父さんが給与袋で給与をお母さんに渡していたり、今との違いに驚くシーンも。私自身、500円札の存在を知らなかったので、親子で「こんなのがあったんだね」「値段がこんなに変わっているんだね」と話しながら読み進めても良さそうです。
■ 読みながら子どもと話そう
こんな質問をしながら読んでみてはいかがでしょうか?
・きこは、毎週お小遣いを少しずつもらっているけれど、どんなお小遣いの渡し方が良い?(毎月? 1年で? 必要な時だけ?…など)
・もし自分がきこだったら、友達に約束をした後にどうやってお小遣いを使うと思う?
・読み終わったら、絵本で出てきた物の値段、今の値段と比べてみない?
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フィナンシェの会では、子どもと一緒にお金を学べる絵本をご紹介しています。過去に紹介した絵本はリンクからまとめてご覧いただけます。ぜひnoteのフォローもお願いします♪
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