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【偉人×お金の使い方#1】エジソン

 伝記に登場するような偉人たちのお金の使い方(もしくは、もらい方)を知ることで、子どもたちが持てる選択肢を増やしてみませんか。

 取り上げる第一号の偉人はエジソン。子どもから、「エジソンってどんな人?」と聞かれたら、お金との関わり方はこんなだったんだよ、と教えてみてください。

(なお、お金のポイントだけに着目しているので、功績は伝記をご覧ください。)


■稼ぐ:アイディアが豊富! すべては実験のために

 エジソンは幼少期からどうやってお金を稼ぐかアイディアを実践していました。

その1 お母さんの考え
 実験に夢中だったエジソン。そんな中、働くことの尊さを教えるため、幼少期から働くことを勧めたのはエジソンのお母さんだったそう。

その2 野菜の販売
 まだ小学生くらいの年代のころ。実験に必要な薬品や道具、本などを手に入れるため、思いついたのは野菜販売。家の裏で育てていた野菜を持ち、街で売りさばいていました。更には、近くの農家から野菜を買って、高い値段で売る、ということも思い付いて、利益を得ていたようです。

その3 列車の新聞売り
 
12歳くらいのころ。列車の中で販売する新聞売りになります。売ったのは新聞だけでなく、お菓子やサンドイッチなども。どれだけ仕入れれば売れそうかまで考えていました。

その4 新聞づくり
 新聞売りに留まりません。列車の中で聞くお客さんの会話を聞き、身近なニュースを扱う新聞を作ることにします。内容は、列車の時間や市場の物の値段、落とし物のお知らせなど…。新聞を作る材料を買い、「週刊ヘラルド」を販売。1ヵ月8セントで売っていたようです。

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 今の日本で同じようなことはなかなかできないでしょう。でも、やりたい事のためにどうやってお金を手に入れれば良いのか、ということを幼少期から考え続けたのも、エジソンの強みになったのかもしれません。それにしても、10代のうちに自分で新聞まで作って売っていたなんて、驚きですよね。

■投資:世の中が変わっていたかも?

 あまり語られることは少ないかもしれませんが、エジソンと投資の関係も深いんです。

その1 お金の使い方
 「稼ぐ」で紹介した、野菜や新聞売りなどで手に入れたお金は、実験のために使われたそうです。消費という面も持ちながら、自分への投資とも見えますよね。何か新しいことにチャレンジするための買い物は、「投資」とも言えるんだよ、と子どもに教えることも必要なのではないでしょうか。

その2 初成功の発明は株式に関連
 22歳のころ、エジソンは株の仕組みに興味を持ちます。そこで、人々が株価の動きに関心を持つことに気付き、株価を表示する機械を作ります。この発明は4万ドルで売れ、エジソンにとって初めて成功した発明となったそうです。
 そしてもちろん、発明で得たお金は次の実験や発明のための工場を建てるために投資されました。

その3 投資を受ける 
 31歳のエジソンに投資をしたのが金融王ジョン・ ピアポント・モルガン(JPモルガンはご存じでしょうか)。その後、エジソンの会社(現在のGE)は大きく拡大します。あの時のモルガンによる投資がなければ、今も夜はこんなに明るくはなかったかも?

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■偉人を通して子どもがお金の使い方を知るのも良いのでは?

 幼少期からお金を稼ぐアイディアを持っていた、得た資金を投資に活用していた、など発明家だけじゃない側面が見えたでしょうか。エジソンの成功の裏には、株式や投資が関わっていた、というのも不思議な感じがしませんか?
 子どもにお金のことを教科書的に教えるよりも、偉人がどんな使い方をしていたのか?を伝えて教えることも、金融教育になるのかなと考えています。

 さて、他の偉人はどんなお金の使い方をしていたのでしょうか? シリーズを長く継続できるよう、頑張ります!

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。

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本日の参考文献

ビジュアル伝記 エジソン
文・早野美智代、出版・学研プラス
(小1くらいから読めます)





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