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行動自体を変える その3:テレビ・スマホ・ゲームの電源を切って、読書をしよう

第二幕 2-6 レディネス② 行動:行動自体を変える その3

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人間の脳への情報入力をめぐる戦いが激しい。テレビ・スマホという強力かつ魅力的な入力源があり、人によってはここにゲームが加わる非力な本は、これらになかなか対抗できない。これが時代なのか。

実際、国立青少年教育振興機構による20代~60代の成人の読書活動の実態調査によると、なんと45.9%の人が1か月に1冊の本も読まないことがわかっている。

ただ、もしあなたが経済的自立を目指すのであれば、私はあえて言いたい。
「読書をしよう」と。

ポイントは想像力である。経済的自立という、まだ見ぬ世界、未開の世界を開拓しようと思ったときに頼るべきは、あなたの想像力である。

想像力はどうやったら養えるのか?
これについては、言語脳科学者である東京大学総合文化研究科の酒井邦嘉教授が明確な答えを示している。

〝脳に入力される情報量は、映像・音声・文字の順で減少します。つまり文字のように情報量が少いほど、脳は言語野の四領域を総動員して、足りない部分を想像力で補おうとします。そこに読書で想像力を養う意義があると言えます。
 自らの脳を鍛え、日々その能力を更新することは、それほど難しいことではではありません。紙の本の読書を続ければよいからです。〟

出典:「紙の本が脳を創る」『到知 2022年8月号』(到知出版社) より

ここではさらに強力な読書サポーターとして、その1にも登場した心理学者のチクセントミハイ氏にも来ていただいている。

司会「ミハイさん、本日は遠路はるばる、どうもありがとうございます」
ミハイさん「いえいえ。こちらこそお招きいただき、どうもありがとうございます」
司会「早速ですが、ミハイさんが研究されているフロー状態について、読書とテレビで何か大きな違いがあるということでしたが、具体的にどういったことでしょうか?」
ミハイさん「ドイツで大規模に実験をやったんです。結果わかったのは、多くの本を読み、ほとんどテレビを見ない人が、最も多くのフローを体験していたということ。一方、めったに本を読まず、よくテレビを見る人は、最もフロー体験が少なかったということ」
司会「すごい結果ですね。」
ミハイ「皆さんには人生の質を高めるために、より多くのフローを体験してほしいです。この結果が何かの一助になれば幸いでございます」
司会「ミハイさんの日本語、日本人より丁寧ですね。」

チクセントミハイ氏が読書について語る ※フィクション

※以上は完全にフィクションです。ただし、この中で出てくるチクセントミハイ氏の研究結果は正しい内容です。

言語脳科学者と心理学者のおふたりのサポートを得て、読書を強力にオススメしたところで、次に来る質問は、「どの本を読んだらいいですか?」である。

これは大変困る質問で、私の答えは「It depends. あなたの状況次第」である。まずは、いま何を自分が欲しているかを、ぼーっと考えた上で、本がたくさんある本屋さんへ行き、ぶらぶらしながら見てみるのがいいのではないか。よくいわれる偶然の出合いもあるかもしれないし、偶然ではかたづけられない運命の出合いもあるかもしれない。

いずれにしても、このNoteと出合ったのは、あなたにとって運命である。

アクション:あなたの人生に影響を与えた本、ベスト5を挙げてください。

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