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「元陸上選手の栄養管理士が政治の力で地元の清水町を健康に!」【静岡県駿東郡清水町】森野かほさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです!
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー企画#8として、引き続きFIFTYS PROJECTが応援するみなさんをご紹介します。 

インタビュー第8回は静岡県清水町の「元気モリモリ」森野かほさんです!
実業団女子陸上部の選手として活躍、また、寮母として食事サポートを行なっていたというパワフルな経歴をお持ちの森野さんに、政治に興味を持ったきっかけや政治家になったら実現したいことなどを伺いました!

指ハート&満面の笑顔の森野さん。300枚以上撮った顔写真のお気に入りの1枚だそう。

なぜ政治家を目指すことに?

 父が議員(現清水町議会議員)で、父に連れられて小さい頃からデモや演説に参加していたので、政治はもともと私の生活の中にあったんです。党に入ったのも、実は、18歳で地元の静岡を離れて長崎で一人暮らしを始める際に「相談できる人がいたらいいよね」と考えたからでした。
 そんな受動的だった私が政治に対して積極的に取り組もうと考えるきっかけになったのは、大学の授業で食育基本法などの制度について学んだことです。先生が「管理栄養士の地位が低いから、誰か政治家になってくれたらな」とおっしゃったんです。確かに、管理栄養士が関わる法律なのに当事者である管理栄養士の視点が加わっていない、反映されていないように感じましたし、管理栄養士の地位を上げるためには制度から変える必要があるのではないかなと思いました。そこで初めて、私がやりたいこととずっと見てきた父の姿が繋がり、議員になることを意識し始めました。

立候補しようと決意することになったきっかけは?

 ゆくゆくは議員になるのかなと思ってはいたのですが、このタイミングで立候補決意に至ったのは父から声をかけられたのが大きいです。今まで接客業や陸上選手などの様々な仕事をしてきましたが、私が仕事をする上で大切にしているのは「人を笑顔にすること」です。議員という仕事も「人を笑顔にする」ことに繋がる仕事だと思ったので、声をかけられた時に「やってみよう」と思いました。

しずおか市町対抗駅伝にて走っている様子。
実業団選手時代は、目の前のことに必死だったという。

今回の挑戦を決意してから悩んだことは?

 他の候補者さんはすでに地域での活動や政治活動の経験を積極的にされている方が多いなと感じていたのですが、私の場合は私が主体的に活動をしてきたわけではなかったので、「自分がしてもいいのかな」という葛藤や不安な気持ちがありました。でもボランティアの方々が昔からの顔馴染みで、忙しい時には家にごはんを作りに来てくれる家族のような方々だったので、その方々に支えられながら活動を頑張れています。

 また父の悩みではありますが、実は政治という男性が中心の社会に女性の私が入っていくことに関して心配してくれていたようです。30年くらい前の話にはなるのですが父の前に議員をされていた方が女性で、なかなか苦労されたみたいで。でもその方が尽力された結果、まだまだ少ないですが今の清水町議会は14人中2人が女性議員になりました。少しずつ女性でも政治に参加しやすい雰囲気になってきてはいるように感じます。ただ、やっぱりまだ女性の私が政治に参加することについて意見を言いたがるおじさんもいるにはいます。何も分かっていない若者なんじゃないかと、心配な気持ちでそのようにされていると思うので、自分の考えを丁寧に伝えながら、対等な立場でお話をしてなんとか頑張っています。
 いろんな方がいるのは当たり前で、それでいい。いろんな立場の人たちが集まって議会がつくられるので、議員らしさを突き詰めるのではなく、管理栄養士の立場で発言や行動をして議会の中でも多様性をつくっていきたいなと考えています。多様性のある議会の議員として、ロールモデルになりたいです。

実現したいことや取り組みたいことは?

 勉強をするにも仕事をするにも遊ぶにも健康が一番のベースになっていると思うので、まずはそこにしっかり取り組んでいきたいです。後回しにされがちですが、一度失ってしまうとなかなか取り戻せないのが健康です。健康分野は企業の参入も進んできている一方で、企業目線で考えると利益にはなりにくいとされることが多いため、行政として取り組んでゆくことの必要性を感じています。私の専門知識を活かせる場面でもあるので、地域の方の健康作りに関しては力を入れて取り組むつもりです。
 また、学校給食の無償化給食食材の地産地消にも取り組みたいです。学生時代の給食から学んだことが、その後の人生の食生活のベースになってくると思います。住んでいる地域で作られた食材は子どもたちの印象にも残りますし、今後どんどん充実させていきたいなと考えています。議員は教育の現場には立てませんが、議員だからこそ、制度や環境を整えて学校に必要な管理栄養士や栄養教諭を配置できるように働きかけていきたいです。

街頭演説をしている様子。
町に駅がないので、街頭演説は大型商業施設となりの交差点で行うそう。

森野さんご自身の一推しポイントや強みは?

 給食無償化へのスタンスが私ならではのポイントだと思います。議員さんや候補者さんで給食無償化を掲げる理由として一番多いものは「保護者の負担軽減」などの経済的な理由だと思いますが、私は「教育だから」無償化したいと考えています。私はこれまで実際に給食を作ったり食育をする立場にいましたが、給食は生きた教材だと捉えて給食の献立や食育の指導案を立ててきました。給食の時間は食育の時間なんです。そう考えると、国語や算数などの教材が無償で配布されるように、食育の教材である給食が無償提供されるのが筋だと思います。
 それから、いろんな方に声をかけていただけるのが私の強みだと思います!買い物に行くたびに話しかけられたり、長崎に住んでいた時は誰がどう見ても急いで見えるような状況でも「そのリュックよかね〜」と声をかけていただいたことがあります。政治家は行政のチェックをする役割だけではなく、住民の声を政治の場に届けるという大切な役割も担っているので、話しかけやすい雰囲気であることって大切だし、私の強みだなと思います。

清水町の残したいところ/改善したいところは?

 古くから地域の方たちに大切にされてきた湧水を残していきたいです。清水町には柿田川という富士山から染み込んだ水が湧き出て流れている川があり、「東洋一の湧水」と呼ばれています。過去には住民の方達の反対運動によって町内の工業地帯の計画が廃案となり、そのおかげで今も綺麗な湧水を保つことができています。
 また、清水町は都心から近く、東京のベッドタウンにもなっている場所です。隣町には三島駅があり、清水町からは車で5分〜15分の場所に位置しています。この三島駅は品川まで約40分で行けるほど都内から近いため、この都心からの近さを活かして住民の誘致や観光面で何か行っていきたいと考えています。実際に訪問活動などをしていると、東京や千葉から移住してきた若いご夫婦にも多く出会うので、そのような方たちのためにもより暮らしやすい場所づくりもしていきたいです。

 そして、訪問活動をしている中で感じるのは隣町との違いです。隣町と比較すると道路の整備が十分でない部分が多く、道に2センチの段差があったり、音の出る信号機や点字ブロックが少ないなどの意見を頂くことがあり、決して完璧とは言えない状態です。そのため、これからは「誰にでもやさしい町づくり」を目指していきたいです。普段暮らしているなかで、自分でもなかなか発見できないこともたくさんあるので、一人ひとりの声をしっかり聞いて行政に届けていかないとなと思います。

なぜFIFTYS PROJECTに参加しようと思ったの?

 立候補するか悩んでいた当初、妹にこのFIFTYS PROJECTを紹介してもらいました。20代や30代で選挙に挑戦する方は少なく、ハードルが高いと感じる人が多いなか、選挙に挑戦する人を支えてくれる環境を作ってくれるFIFTYS PROJECTはいいなと思いました。目立つことがいいとは限りませんが、個々で活動しているよりもグループで活動することである意味目立つことができます。また、このようなグループがあることにより、これからの社会の希望になるのではないかと感じています。

春に向けてどんな活動をしていきたい?

 地域の一人ひとりに寄り添えるようにしていきたいですし、一人も取りこぼさない選挙活動を行っていきたいです。チラシやパンフレットなどは昔からある選挙っぽいデザインではなく、型にハマらない、若者の目を惹きつけられる選挙のデザインを意識していきたいです。
 また、元ランナーなので、選挙活動中最低1日は走りながら地域を走って選挙活動を行ってみたいです。

たて看板を手作りしている様子。

最後に一言!

 政治家という職業は学歴にとらわれず、お金をもらいながら自分が実現させたいことに集中して取り組める数少ない職業なので、職業の選択肢の一つであってもいいなと思います。街の一人ひとりのために活動している政治家も多くいるので、そのような方たちにぜひ目を向けてもらえたらと思います。

インタビューを終えて
元ランナー、そして栄養士としてこれからの清水町について考えている森野さんのお話を聞き、誰よりも地域の方達に寄り添い、どんな声にも耳を傾けようとする姿がとても印象に残りました。これからも政治を通して健康で綺麗な清水町を守れるよう、応援しております! 
取材・執筆:えり&なぎさ
取材日:2023年2月5日

森野かほ(基本情報)
清水町出身/長崎県立大学 看護栄養学部栄養健康学科 卒業
ドラッグストアで管理栄養士、登録販売者として勤務後、実業団女子陸上部の選手として活動。12月まで実業団女子陸上部の寮母として食事サポートを行い、現在はスポーツ栄養士として活動。『ストップ!気候危機 2023統一選アクション』にも参加中。

森野さんについてもっと知るには?✨
・Instagram:morinokaho
・Twitter:@morinokaho

『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#8では、「元気モリモリ」森野かほさんにお話を伺いました。
森野さんの活動もぜひ見に行ってみてください!
次回もお楽しみに!✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。


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