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「安心して子育てできる秦野市に!私たちのリアルボイスを届けたい!」 【神奈川県・秦野市】田中さちさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです。地方選挙は全国各地でまだまだ続きます。
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#31
引き続きFIFTYS PROJECTが応援するメンバーをご紹介します!

「なぜ選挙に挑戦しようと思ったの?」「どんな政治家を目指しているの?」
神奈川県秦野市の田中さちさんに気になることをインタビューしました。

田中さちさんポートレート

神奈川県秦野市で暮らし始めて3年目、3歳と1歳のお子さんの子育て真っ最中の田中さちさん(31歳)。以前は名古屋市で小学校教諭として働いていました。自身の子育てや、教員としての経験から何を思い、どんな秦野市にしたいと考えているのでしょうか。


政治に関心をもったきっかけは?

 コロナ禍で出産や育児をする中、小さなお子さんが亡くなったニュースなどに触れ、不安やストレスを抱えるようになっていました。実家のある名古屋市から秦野市に引っ越してきたので周りに頼れる人もおらず、一人で子どもと向き合う日々。秦野市は自然豊かで、車で10分のところにオタマジャクシのいる池やブルーベリー狩りができる場所がある一方、子育てのしやすさに疑問を感じていました。
 例えば、保育園などに通っていなくても一時的に子どもを預かってもらえる一時預かりや、産後のお母さんがケアを受けられる産後ケアサービス。利用しようと思いましたが、手続きがすごく大変でした。申込書を書いてセンターに持っていき、電話で申し込みます。一週間後に予約がとれたかどうかの電話をかけ、結局予約が取れないこともあるんです。

 また、先生として働いていたときには、増加している不登校や発達障害の子どもに学校がどう対応すべきなのか考えていました。名古屋市の小学校では普通学級にいながら声かけが必要な子どもに発達支援相談員の先生が付き添ってくれていたので、先生としても働きやすさが全然違いました。神奈川県には発達障害教育支援員制度があるのに、横浜市以外は使っていないので、秦野市でも取り入れるべきだと思います。

政治への挑戦を考えるようになった経緯は? 

 ずばり、FIFTYSPROJECTさんとの出会いが、私の背中を押してくれました!
 2022年4月に2人目を出産して上の子が幼稚園に入る9月までの5カ月間、2人育児の大変さに悶々としていた時、伊藤たかえさん(参議院議員)のYouTubeを見て、政治家になる選択肢が自分にもあるんじゃないかと思うようになりました。そして、11月に行われたFIFTYS PROJECTの「候補者向け選挙準備キャンプ」に参加したことが最大の転機です。そこで、藤本あさこさん(鎌倉市議会議員)から「大丈夫!たくさんリソースがなくても、移住者でもなれるよ~!」という、私もなれるかもと思えるお話を聞いたり、同じ志をもった同年代の仲間と刺激し合えたことが、一歩踏み出してみよう!というきっかけになりました。

田中さんが実現したいことは?

 何より、子育て環境をよくすることです!実際に自分が経験して利用しづらかった子育てサービスをすぐにでも変えたいと思います。
 一時預かりや産後ケア、ファミリーサポートの申し込み手続きをオンライン化して、ホットペッパービューティーのように簡単にできるようにしたいです。他にも、子育て支援センターではベビーベッドの裏側で授乳するようになっていて、そもそも男性が来ることを想定していないんです。当たり前のことですが、授乳室や調乳室を整備したいですね。
 また、明石市の政策のように給食費の無償化や、オムツの定期便を導入するなど、もっと公助で子育てをサポートしていくべきだと思います。保育料に関しても、「月8万円のパート収入で5万円の保育料を払っている、何のために働いているのか分からない。」という意見も聞きました。保育園の待機児童、保留児童(家から遠かったり、兄弟別々の園になるために待機している児童)も多いです。保育士さんの待遇改善も陳情で上がってきているくらい問題視されています。
 秦野市では、子育てのことを議会で発言する議員さんもいますが、改善はしていません。当事者じゃないから危機感が伝わっていないような気がします。今すぐ変えてほしいこと、できることがあるからこそ、子育てのリアルボイスを届けたいです。
 性教育に関しても、しっかりと取り組みたいです。秦野市では高校生が出産した赤ちゃんを畑に遺棄する事件があったにも関わらず、何も対策が取られていません。相談窓口を設置したり性教育を充実させるべきではないでしょうか。

タウンミーティングにて、スライドを見せながらお話しする様子        

田中さんの強みは?

 まさに、子育て当事者ということです。今、リアルに子育て支援センターを利用している候補者は他にはいないと思います。そして、移住者ということも強みだと思います。周囲に頼る人がいない立場だからこそ、見えてきた世界がありますし、以前住んでいた場所と比べて足りないところも見えてきます。
 また、FIFTYSPROJECTとのつながりによって、各地の様々な政策や手法を取り入れながら秦野市を住みやすいまちに変えていけると思います。
 市議会議員選挙に先立ち、センキョマッチ(※)のアンケートを使って秦野市民の皆さんが市政に何を望んでいるのか意見を集めました。181人の方が回答してくださり、記述式の質問にも沢山のご意見を頂きました。こういったツールも使いながら、皆さんの声を聞いていきたいです。
※センキョマッチとは:市民と有権者とがスマホで手軽につながれるプラットフォーム

市民から集まった意見を手にする田中さん  

秦野市の好きなところは?

 何と言っても、すぐそばに自然があることです。名古屋に住んでいた頃は、2、3時間かけてレジャーに行っていましたが、秦野では身近でマス釣りができたり、登山ができたりと素晴らしい環境です。新宿まで1時間で行けますし、都心に通勤している人もたくさんいます。年配の方も、子育て世代も、地元が好きな方が多い気がします。

なぜFIFTYS PROJECTに参加しようと思ったの?

 もともと、ジェンダーに関心を持っていたんです。というのも、学校って、LGBTQの子どもたちにとってはすごく生きづらい場所だと思うからです。更衣室やトイレ、修学旅行、制服など枠にはめられる部分がたくさんあります。
 そして、家庭での性別役割分担は依然として残っています。子育てに息が詰まり、60歳の母に「ちょっとリフレッシュしたいから子どもを預かって。」と頼んだとき、母からは「私は30年間ずっと我慢してあなたたちを育ててきた。だからあなたも娯楽とかは我慢しなさい。」と言われました。その時、そんなに辛くて大変だったんだ、と思うと同時に、自分の娘にはそんな思いをしてほしくない、みんなで子育てしていける社会にしたいと思っている中で、FIFTYS PROJECTに出会いました。

これからどんな活動をしていきたい?

 子育てしながらの活動になるので、自分が動ける範囲は限られてくるとは思いますが、「後悔がないようにする」ことが目標です!名古屋の友だちや秦野のママ友がボランティアとして手伝ってくれる予定です。選挙カーは使わず、歩きながら市民の皆さんと距離の近い活動をしたいと思っています。
 SNSも積極的に使いながらYouTube広告も始めました。今回、定数24人のところ44人が挑戦予定(そのうち新人が23人)なので、厳しい選挙になりそうですが、子育てしながら政治に取り組むこと自体がチャレンジだと思っています。私が挑戦することで、少しでも市民の皆さんが市政や選挙に興味をもって投票に行ってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

街頭に立つ田中さん
タスキには「子育てをもっと楽しく」

インタビューを終えて
子育ては「孤育て」と言われてしまうほど、母親だけに負担や責任を押し付けてしまっている今の日本。「大丈夫!困ってもこういうサポートがあるから安心して子育てしてください(田中さんHPより)」こんなまちがもっと増えればいいのに、と切に願います。田中さんのような当事者の視点で、議会をどんどんアップデートしていってほしいです!
取材・執筆:あさみ
取材日:2023年7月20日

田中さち(基本情報)
1991年 愛知県名古屋市生まれ/2014年 南山大学人文学部人類文化学科卒業/2017年 愛知県教育大学教職大学院卒業
名古屋市で小学校教諭として勤務/2019年 長男出産/2021年 夫の転勤で秦野市へ移住/2022年 長女出産

田中さんについてもっと知るには?
Webサイト: tanaka-sachi.com
Twitter:@sachico_hadano  
YouTube:秦野アップデート 田中さち より子育てのしやすい秦野市へ - YouTube
Instagram:sachi6322
公式LINE:https://qr-official.line.me/gs/M_205zsxoz_GW.png

『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#31、いかがでしたか?ご自身が関わってきた様々な分野から、やさしい社会のために当事者の声を届けたいという田中さんの想いが伝わったでしょうか?
ぜひ田中さんの発信も覗いてみてください✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。


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