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「持ち前の突破力で”令和の子育て”政策を実現したい」【神奈川県・横浜市(港北区)】かざまあさみさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#22
「なぜ選挙に挑戦しようと思ったの?」「どんな政治家を目指しているの?」神奈川県横浜市港北区のかざまあさみさんに気になることをインタビューしました。

かざまあさみさんポートレート

自己紹介をお願いします!

 1986年生まれの36歳です。大学卒業後にエイベックス株式会社へ入社。約8年間勤めて退社し、バックパッカーで52カ国をめぐる世界一周の旅に出ました。帰国後に中谷一馬衆議院議員の秘書になり、その後フリーランスに。現在2歳の息子がいます。

政治に関心をもったきっかけは?

 もともとは政治に無関心で。政治は自分とは無関係で何を言っても変わらない。そう思っていました。ですが、世界で様々な経験をしたことと、衆議院議員秘書の活動をしたことをきっかけに、政治で社会を変えられると思うようになりました。
 世界中を旅したいと思い立ったのは20代後半のときです。このままずっと同じ仕事をするのではなく、何かに挑戦したい!と思い、世界中の綺麗な場所をこの目で見に行ったり、世界で活躍している人を知りたいという好奇心から旅に出ました。
 各国を訪れて、世界は不平等であると感じました。エチオピアでは滞在中に内戦が始まり、インドではマザーテレサが設立した『死を待つ人の家』でボランティアをしているときには、施設のすぐ近くでケガを負っているのにもかかわらず、なぜか治療を受けられない、施設に入れない人が、そして世界各国に物乞いの子どもたちがいました。「なぜこんなに不平等な現実が起きてしまうんだろう」とすごく疑問を抱きました。
 貧乏バックパッカーだったので、バスで長時間移動することが多く、長いと70時間以上も一人でバスに乗っていました。もちろんWi-Fiはありません。嫌というほど自分と向き合う時間になり人生を見つめ直しました。この不平等な社会に、自分に何ができるのかを考え始めたときに、「もしかしたら政治なのかな」とふわっと頭に浮かぶようになりました。

 帰国後の2019年、友人の紹介で中谷一馬衆議院議員の秘書になり、政治がどのようなものか間近で見ました。当時、中谷さんが男性の育休を取りやすくしようという提言をしていて、少しずつ社会に浸透していくことを実感しました。
 また当時、横浜市ではカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致計画があり、中学校給食はありませんでした。4年前の統一地方選で、立憲民主党は『カジノNO、給食YES』を掲げました。現在どうなっているかというと、IR誘致は撤回になり、令和8年からデリバリー型給食が提供される予定になっています。この4年で市政が変わっています。一つ一つの変化を近くで見てきて、「政治が変われば社会を変えられる」という気持ちが少しずつ強くなっていきました

世界一周中に訪れたインドで子どもたちと肩を組むかざまさん

政治への挑戦を考えるようになったきっかけは?

 出産と子育てがきっかけです。今はなんとか子どもを保育園に預けることができましたが、保活*がとにかく大変でした。フリーランスで仕事をしていたので育休の制度はなく、産後すぐに働き始めることを希望していました。しかしながら、子どもが早生まれだったこともあり、出産したときにはすでに希望する入園時期の応募期間が終了していたのです。認可外の保育施設やベビーシッターをお願いすることも検討しましたが、費用が高額で「無理でしょ」と思いました。
 そして出産費用も高い。これから子どもにかかる教育費のことも考えると、2人目を産むことに金銭面で不安を感じています。地域の方からも子育てに関する不安の声を聞いていて、少子化になって当然だと痛感しています。
 なぜこのような現状になっているのかを考えると、当事者がいない議会で子育て政策がつくられているからだと思うのです。現在、地方議員の女性比率は16%程度で非常に低いです。現役の子育て世帯の女性は、さらに少ない。このままでは、政策に当事者の意見が反映されずに苦労している状況が置き去りにされてしまうと思います。令和の子育ては、昭和や平成とは違うはずです。共働き世帯が増えて、教育費用も上がっている令和時代の子育てをちゃんと支援してくれる政策をつくるためには、当事者が声を上げていく必要があると思います。また、議会は社会の縮図であるべきと考えているので、女性議員の比率を上げていきたいという気持ちもあり、挑戦しようと決めました。

*保活:子どもを保育園にいれるため保護者が行う活動

「世界一大切な」息子さんとのツーショット

今回の挑戦を決意するまでにハードルに感じたことは?

 全くないです!家族にはあまり賛成してもらえていませんが、私がやりたいと思ったので挑戦します。知らない世界を知ることが好きなのでとても、楽しく活動できています。

かざまさんが実現したいことは?

 「日本一安心して出産し子育て・教育ができる横浜」を実現したいです。
 横浜市は約370万人が住む大都市で、政令指定都市に指定されていて、影響力のある街なので、成功事例をつくり全国に広めたいとも考えています。
 具体的には、妊娠期から出産、子育てまで切れ目のない支援体制をつくりたいです。妊娠と出産にかかる自己負担費用をゼロに近づけ、保育費と就学費用の助成も拡充し、小児医療費の完全無償化は18歳まで対象年齢を引き上げたいです。また、私も経験したように、子どもの預け先問題が重くのしかかり、「隠れ待機児童」になっている子もいると思います。働くことを希望する人に対して、必要なときに子どもを預けられるように制度を整えたいです。 
 また、障がいをお持ちのお子さんの保護者の方から、保育園を探すときに一軒ずつ電話をかけて入園の相談をして、結局、断られてしまうというお話を聞きました。社会から排除されているような感覚になるともおっしゃっていたのです。保護者が一軒ずつ電話をかけなくても、行政で事前に情報をまとめておき、必要な人に提案することができると思います。困っている人がいたら行政が個別にサポートしていく必要もあると感じています。
 他にも、保育士さんの処遇改善にも力を入れていきたいです。息子が通っている保育園では、朝7時15分から夜8時15分まで長時間にわたり子どもたちを見てくれていますが、労働に見合った賃金が支払われていないと思います。
 出産と子育てに関して、まるっと切れ目のない支援をして子育て世帯が安心できる横浜にしたいです。

かざまさんの強みは?

 突破力・行動力・コミュニケーション能力があるところが強みです。
 
就職活動をしていたときはモノを押し売りするのではなく人生に彩りを与えられることをしたいと思い、必ずエイベックスに入社したいと志望していました。ですが、実は書類選考で不採用になったのです。そこで、採用担当者に電話をかけて不採用の理由を聞いて、私に会ったら絶対に採用したくなると伝えて面接の機会をいただきました。
 面接まで日にちがあったので、本社ビルの入口付近にあるカフェへ行き、「OB訪問募集中」と背中に書いたTシャツを着用し、社員さんを待ち構えました。その結果、2日間で約30人の方とお話をさせてもらいました。面接当日は白いTシャツに雑な文字で「アグレッシ部」と書いて会場へ。ファースト・インプレッションはかなり強く与えられたと思いますが、面接官からは冷静に鋭い質問をされましたね。どんなことを聞かれてもめげずにアグレッシブに応えて、途中でカフェに座っていた学生であることも気付いてもらい、採用されるに至りました。
 倍率の高い会社だったので、入社するためにはインパクトを残すことが重要だと考え、試行錯誤して色々と仕込みました。

 市政では予算がないからできないと一蹴されてしまう政策があると思いますが、持ち前の突破力と行動力で予算の調整をして必要な政策を必ず実現させたいです。
 また、地域の方の声を聞けるコミュニケーション能力もあると思っています。大学ではコミュニケーション学科に在籍して専門的な知識を学び、海外にいたときには様々なバックグラウンドをもつ人と話し合ってきました。今、政治に関する意見を伝えることにハードルを感じて、何も言えないままでいる方も多いと思います。みなさんが本当はどう思っているのか幅広い声を拾い上げていくことも意識したいです

どんな活動をしていきたい?

 何か新しい活動をしたいと思っていたのですが、一周まわって従来の活動が最も効果的だろうという結論に至りました。「ポスティング意味あるの?」「駅に立つの?」と懐疑的でしたが、「ビラみましたよ」「いつも駅で頑張ってるね」と話かけてくれる方がいるのです。知名度がないので、まずはできる限りの活動をしたいです。あとは自分に余裕がなくなってしまい、家族や応援してくれている方に嫌な思いをさせてしまったら何の意味もないので、余裕をもって楽しみながら頑張りたいと思っています!

インタビューを終えて
自分がやりたいと思ったことに対して真っすぐ挑戦している姿に「かっこいい...!」と言葉を口にしていました。突破力と市民のみなさんの声を聞きたいという傾聴力を兼ね備えている、かざまさん。近くにかざまさんのような方がいたら、頼りたくなるだろうなと思いました。ぜひ横浜から全国へ、令和の子育て政策を広めていってほしいです!
取材・執筆:あゆみん&まい
取材日:2023年3月5日

かざま あさみ(基本情報)
1986年生まれ(36歳)/ラーメン好き(特に家系)
横浜市港北区箕輪町在住(以前は日吉本町)/夫・息子(2歳)の三人家族
フェリス女学院大学 文学部コミュニケーション学科卒業
エイベックス株式会社/世界一周(52か国/バックパッカー)/地方創生事業
中谷一馬衆議院議員 秘書/フリーランス/若者向け政治イベント運営/障がい福祉施設 就労支援員/生活クラブ組合員

かざまさんについてもっと知るには?✨
かざま あさみ | Twitter, Instagram, Facebook | Linktree

『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#22、いかがでしたか?かざまさんを応援したい!と思った方は、ぜひかざまさんの発信も覗いてみてください👀✨
次回もお楽しみに!✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。

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