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「​​”当事者” として、”当事者”だからこそ私にできることがあるはず! 」【東京都・渋谷区】やがさきさやかさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー企画#26
今回は東京都渋谷区のやがさきさやかさんです!

いよいよ選挙もそこ!これまで紹介してきた候補予定者の皆さん
「なぜ政治に挑戦しようと思ったの?」「どんな政治家を目指しているの?」やがさきさやかさんに気になることをインタビューしました。


街頭でマイクを握って話しているやがさきさん

政治に関心を持ったきっかけは?

 小学生だった頃、実家が、とある政治家の後援会をしていたことがありました。そのことがきっかけとなって、政治とはこのようなものか、とぼんやり考えるようになりました。また、母から折に触れて、「あなたはいつか政治家になるのだから、後ろ指をさされないような生き方をしなさい」と言われていました。私自身は話すことが大好きで、地道にコツコツ努力を続けることが苦ではなく、座右の銘は「継続は力なり」です。一度立てた目標ならば、達成するまでやり遂げることができます。余談ですが、2002年にエイベックススカラシップオーディションでグランプリを受賞し、2004年には真武門全国空手道選手権でも優勝しました。

 社会人になってから日本社会の「個」を押さえ込むような風潮に疑問を抱くようになり、女性か男性かに関わらず、出る杭は打たれるというのが日本社会の一つの側面ではないかと考えるようになりました。当初は、そうした側面を下支えする日本社会に対して「どうして?」という思いがあったほか、日本の人口は男女比がおよそ1:1であるにもかかわらず、政治の現場にいる女性の数は男性よりも圧倒的に少ないという矛盾も不思議でした。初めて女性が国会議員となった1946年には466人中39人が女性でしたが、2021年の衆院選で当選した女性は465人中45人と、戦後からほとんど増えていません。政治のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中139位と日本は大きく出遅れているのです。 

 こうした思いや疑問をただ抱えているだけだったのですが、自分自身のDV被害をきっかけに気持ちが変わりました。いったいどうすればいいのだろうか、と悩んでいるうちたどり着いた党のホームページで「女性議員求む」という言葉を見つけたのです。
その瞬間、自分の中で何かが切り替わりました。そうだ、自分はDVのような困難も経験したし、会社での理不尽な扱いや今の政治に対して不満を感じてもいるのだから、私自身が議員になればいいんだ、って。その場で決意しました。

政治への挑戦を決意するまでに葛藤や困難はありましたか?

 LGBTQ+当事者だとカミングアウトするのが不安でした。でもそれは私のアイデンティティなので公表したいとも思っていましたし、私が活動することで、カミングアウトできずにいる人たちを勇気づけたいという考えもありました。
 それでも身の周りにはLGBTQ+に対して差別的な理解を持つ人もいますし、有権者の中にはLGBTQ+という言葉を聞いて反発するような方もいるでしょう。公表したことで風当たりが強まったと感じる場面もありますが、自分の活動が誰かの背中を押す追い風になれると知ってからは、誰かを励ますことができるということが私自身の勇気にもなりました。

パソコンに向かって作業をしているやがさきさん

実現したいことは?

 渋谷区の将来を担う子供たちの教育を見直していかなければいけないと考えています。
 小学校低学年、もしくはそれ以前から、男性にも女性にもどんな人がいたっていいんだというジェンダーフリーの考え方を伝え、LGBTQ+や障がい者、ミックスルーツの子供たちに対する偏見をなくす教育をすることで、偏見による差別を受けずに育った子どもたちが次の渋谷区をつくっていくという良い循環を生み出し、温かい地域を作り上げていきたいです。
 例えば、LGBTQ+教育を義務教育内に取り入れることで、「そういう人がいる」とだけ教えるのではなく、「自分もそういう人である可能性がある」こと、それは特異ではないということを伝えたいです。
 また、現在の日本社会においては「障害者」と「健常者」のあいだに距離があると感じています。現実には日常のなかでも身近に「障害者」は存在していますし、LGBTQ+の人もいます。身近に「障害者」がいて、手話や点字ブロックの存在が当たり前であることを理解できるような社会を目指したいと思っています。
 さらに、教育を無償化したいという思いもあります。日本は先進国の中でも特に子供に対して投資できていません。どのような子供でも公平に授業を受けられる環境を整え、その上で、差別や偏見をなくすような教育を当たり前にしていきたいと思っており、教育にもっと力を入れていきたいです。
 ほかにも、DV被害者への同行支援は原則一回までと決められています。しかし、私は自分の経験から、たった一回で解決するのは困難であると知っています。そこで、私は同行支援の回数制限の撤廃を目指しています。

やがさきさんだからできることは?

 私の強みは、一度決めたことは最後までやり抜くところです。現役の政治家の多くは口先だけで最後までやり遂げないという印象が強いですよね。だからこそ、私はできることを確実に実現させる一方で、できないことはできないとしっかり説明し、フォローアップとして代案を示すところまでできる人になりたいと思っています。
区民の皆様ひとりひとりに寄り添って草の根の声を聴き、やさしく温かい街にしていきたい。このような思いのもと、トップダウンではなくボトムアップの政治を実現します。
 そんな私だからできることを具体的に挙げるなら、私はLGBTQ+当事者、DV被害者として、さらに介護経験者として、現場で何が必要とされているか理解できているからこそ、それに対する現実的な解決策を提示することが可能だと思います。
 加えて、ペット栄養管理士・愛玩動物飼養管理士として、ペットを飼っている人も飼っていない人も安心、安全、快適に生活ができる街づくりに取り組みます。私は猫を3匹、犬を1匹飼っており、ペットの問題に関心があります。地域猫、保護猫、保護犬活動への支援拡充を行い、まずは渋谷区から殺処分ゼロを目指します。

渋谷区の好きなところは?

 パートナーシップ制度を日本の自治体で最初に取り入れたのは渋谷区であり、新しいことを始めるという点では23区の中でも優れていると感じます。古い考えに固執しない地域で、LGBTQ+問題に関しても応援してくれる人が多いですし、新しいことに前向きな区だと思います。ゴミ問題にも向き合っていて、まだ完璧ではないですが、かなり綺麗になってきています。都会でありながら自然もあり、人々も温かいという印象です。

反対に渋谷区に関して変えていきたいところはありますか?

 実は、今の渋谷区は区民目線ではないと感じることがあります。
例えば山手通り沿いに「駐輪場が足りない!」という声が多くて、自転車を安心して止められる空間の整備が必要だと考えます。商店街なのに通りにお手洗いがなく困っているという声も聞きます。さらに、商店街は人通りが多い場所でありながら自転車もバスも通るため、狭くて危ないと感じます。自治体や区民の皆様と共に模索し、解決していきたい課題です。
 また、羽田空港新ルートが抱える騒音などの問題や、誰にとっても歩きやすい道路を実現するために道路の段差をなくすなどの整備にも取り組みます。
 さらに、起業を経験したひとりとして、渋谷区はまだまだ事業を立ち上げづらい街だと感じています。起業家や個人事業主の方への支援拡充も行い、誰もが挑戦しやすい街を作ると同時に、昔ながらの商店街をこれからも守りつつ活性化させていきます。実際に住んでいる人々の「暮らし」にもっと税金を使っていきたいです。

なぜFIFTYS PROJECTに参加しようと思ったのですか?

 同じ候補者である友人から紹介されたことがきっかけです。それを契機にFIFTYS PROJECTのことを調べ始めたら、すごい!価値観が一致するじゃん!と感じました。当時、私はコミュニティに属しておらず、他の候補者との情報共有もできていませんでした。ちょうどFIFTYS PROJECTのような団体を探していた時だったからこそ、これだ!と思いました。インターネットでの検索が苦手な私は、自分一人ではそこに辿り着けなかっただろうと思います。それでますますご縁を感じ、参加することに決めました。

こちらを見て微笑むやがさきさん

やがさきさんを応援したいと思った人は、どんなサポートができるでしょうか?

 短時間でもいいのでポスティングを一緒にしてくれること、街頭演説のときに一緒にチラシを配ってくれること、ポスターを一緒に貼ってくれること、逆に選挙当日には、ポスターをはがすなど、基本的な活動の支援をしてもらえたら助かります。

最後にメッセージをお願いします!

 陣営に人が少ない中、準備期間も短く、4月23日まであっという間ですが、全力で走り抜けたいです。ご縁があればそのまま区議として働きたいですし、もしそうでなくてもできるだけFIFTYS PROJECTとは繋がって活動を共にしていきたいと思っています。

インタビューを終えて
こんにちは〜!と張りのある声で挨拶を返してくださった矢ヶ崎さん。終始、楽しみながら話してくださっていると感じました。こちらの問いかけに進んで応えてくださり、彼女の持つ意思がその声や動作から伝わってきました。「根拠のある熱意」という言葉が相応しい方であるという印象を受けました。自身も当事者であるという意識をたずさえて、矢ヶ崎さんが現実的な解決策を提案できる課題はとても多いと思います。
取材・執筆:つづこ、まなみ、いくちゃん
取材日:2023年3月28日

やがさきさやか(基本情報)
1986年7月5日東京都港区に生まれ、調布で育つ。産業能率大学を卒業。大手金融会社に就職後、人と人との摩擦を円滑にするサポートがしたいという思いから人材コンサル会社を設立。その後、パーキンソン病を患った父の介護のために医療・介護従事者の方達と関わる中で、医療福祉現場の過酷な労働環境を知り、この業界で働く方達の力になりたいと医療介護専門の人材紹介会社を設立。人材紹介のほか、企業における研修やコーチングも行っている。LGBTQ+当事者であることを公表しており、プライドパレードには毎年欠かさず参加する。

やがさきさんについてもっと知るには?✨
Webサイト
【Twitter】@yagasakisayaka
【Instagram】:@yagasakisayaka
【facebook】:立憲民主党渋谷区政策委員やがさきさやか


やがさきさやかのボランティア情報(FIFTYS PROJECT)↓


『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー企画#26 いかがでしたか?💖
推しを見つけることができたら、応援をしてみましょう!
その地域のお知り合いにこの記事を読んでもらったり、一緒にボランティアに行こう!と言ってみたり…
できることはまだまだたくさんあります!
それぞれの持ち場で、一緒に頑張りましょう!✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方の2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。


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