見出し画像

自分の時間はいらないの?

 日本企業の労働生産性(※)は著しく低迷しています。2021年度のOECDデータでは、日本人の「一人当たり労働生産性」は、81,510ドル。加盟38国中29位です。

 イタリアの12位(120,749ドル)、韓国の24位(89,634ドル)の後塵を拝しています。因みに第一位はアイルランドで226,568ドル。日本人の3倍近い労働生産性を達成しています。

 当然のことながら、「時間あたり労働生産性」も日本は下位に低迷しています。この傾向は1970年代から続いていますから、その間日本は「仕事を効率的に行う方法」では十分な改善がなされていません。

 混雑電車に乗って通勤して、オフィスにはちゃんと出勤、ミーティングには時間通り集まる 〜 こんなに頑張っているのにどうしてそうなのでしょうか? 

 政府は「仕事改革」と標榜して民間企業のお尻を叩いています。労働生産性の概念が最も希薄なお役人に督励されるっておかしくないですか?

 日本人は労働生産性を上げて仕事に縛られない時間を増やして、自由に自分の時間を過ごす〜それを必ずしも望んでいないのでしょうか。
 
 このテーマに関してどなたかからヒントを頂ければ幸いです。
 
※ 労働生産性: 
労働者がどれだけ効率的に成果を生み出したかを定量化したもの。労働者の能力向上、効率改善、経営改善によって向上します。労働生産性の向上は、経済成長や経済的な豊かさをもたらす要因とみなされています。

労働生産性=Output (付加価値額又は生産量など)÷Input(労働投入量、労働者数×労働時間)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?